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「単語集」の限界をはるかに超えた
「英単語暗記専用WEB教材」
<速成英単語>
uick ix nglish ocabulary』


『QFEV』って、何?

『QFEV』、ざっくり紹介すると、こんな感じ・・・
●大学入試からTOEFL/TOEICまで、一切死角なしの31415語(語義総数5万1千超)
・・・日本人英語学習者として「これ以上望むのはムリ!」と断言できる分量&深度の「要暗記英単語」の「すべての語義」を、一定期間で計画的に覚え込んでもらうための「三択クイズ型WEB教材」です。
・・・この『QFEV』を手にしたら、他の英単語集は一切不要 ― これ以上を望むならもはや「大型英和辞典まるごと棒暗記」しかありません。
★☆ 『QFEV』の膨大さを感じ取りたければ[全収録語リスト]ボタンをクリック
。。。あまりの膨大さにパニックを起こさぬよう、御用心。。。
●全見出語に「読み上げ音声」と「アクセント強調表示」付き
・・・(紙の辞書・単語集みたいな)まどろっこしい「発音記号表記」ではなく、見出語クリックで「英単語の実際の読み方」を耳で確認できます。
・・・とかくアクセントが平板になりがちな日本人が「英語らしく発音」するための助けとして、「強勢のある音節は赤文字表記」してあります。
●段階的語彙増強を可能にする全8レベルの難易度グループ
■「A)中学英語レベル」・「B)高校入門レベル」・「C)高校標準レベル」・「D)大学入試初級レベル」
■「E)大学入試標準レベル」・「F)国際英語試験(超難関大学)レベル」
の6段階スケジュールで、どんな英語試験にも完璧に対応できる英単語力を計画的に構築。
・・・そこから先にもなお広がる英単語世界の奥深さの一端を感じ取ってもらうために、さらにまた
▲「G)雑多」・「H)卑俗」
のオマケ的な2レベルまで用意(・・・一般人は<A~F>で十分; 英語の超上級者を自負する人は<G>&<H>で身の程を知るとよいでしょう)
膨大語彙を確実に覚え込ませるための工夫の数々
■「意味集団別構成」で、自然な意味の流れに乗せて、膨大な数の英単語でもスイスイ暗記できます。
■「反意語・同意語・類義語対照構成」で、英単語を'点'ではなく'線'でつないで立体的に捉えることで、たとえ忘れても(関連語が思い浮かべば芋づる式に)思い出しやすい「flexible&resilient vocabulary(柔軟で強靱語彙)」が身に付きます。
■「全品詞総覧表示」で(「名詞だけ/動詞だけ/形容詞だけ」のさみだれ式棒暗記では絶対身に付かない)「品詞連動英単語展開力」が身に付きます。
■何度も繰り返し挑戦できる(&挑戦したくなる)「電子三択テスト」で、紙の単語集ではツラ~い棒暗記もラクラクはかどります。
■月~金/土・日の学習量を緻密に管理、学習者の力量・時間的余裕に応じた学習スケジュール(後述で確実に目標に到達できます。
「高校受験専用」「大学入試によく出る」「TOEFL/TOEICにはこの一冊」などといった(はっきり言って、ちっとも対策になってない気休めの)英単語集にあれこれ手を出す必要は、もう、ありません ― 『QFEV』はボキャビルのワンストップ・デスティネーション ― この教材だけで英単語学習は完璧に完結します!・・・既存の英単語集に付き物の「"試験にでる最重要語だけ"とか何とか言って、この本、語義も語彙もずいぶんハショってない?」という場当たり的な物足りなさ=「こんなの覚えても、虚しいよね・・・」という煮え切らない感覚を、『QFEV』に対して催す人は一人もいないでしょう ― 「これだけ膨大な語句・詳細な語義を覚えれば、もう英単語はまちがいなく完璧だ!」という揺るぎない安心感が、数限りない繰り返し学習による確かな暗記へと学習者(=あなた)を自然に駆り立ててくれるはず・・・この世の中で滅多に出会えない「学習者を裏切らぬ(ことが実感できる)一生ずっと付き合い続けられる確かな教材」、それが『QFEV (Quick Fix English Vocabulary)』なのです!
(↓膨大さにパニクらぬ自信がある人のみ、押して見よ↓)


『QFEV』、もぅ少し詳しく紹介すると、こんな感じ・・・
●例文なし ― ただ反復暗記あるのみ!
・・・5万を超える語義にいちいち例文を付けるのはナンセンス ― 学習者はどうせ「例文」なんて無視して「語義」だけ拾い読みするんだから、例文は一切掲載せずに語義のエッセンスのみを簡潔に提供するのが合理的 ― そう割り切った上で何度も繰り返し目にすることで語義が脳裏に焼き付く算段を追求 ― そうして辿り着いたのが「三択クイズの繰り返しプレイによる英単語反復棒暗記システム」!
 (・・・「例文」なしの日本語訳のみでは正確な意味が伝わらない英単語の場合などは、「穴埋めクイズ」の「問題文」の形で例文を提示しています・・・)
●31415語もの英単語を確実に覚え込むための、1400梱(14000問)の三択クイズ!
・・・クイズそのものは目的に非ず ― クイズ回答後に表示される「単語集」を繰り返し繰り返し目&脳裏に焼き付ける反復過程こそ、3.1415万語のボキャブラリー構築の決め手!
・・・この三択クイズを月~金の毎日1梱(全10問)、<早朝 / 午後 / 就寝前>の1日3回(まったく同じやつを3度繰り返し)やれば = クイズ回答後の画面の[解説を読む]を押して表示される「英単語集」の語義を朝・昼・晩の3回かけて脳裏にじっくり焼き付ける努力をウィークデイにコツコツ続ければ
・・・140日で<中学校標準レベルの英単語(A水準)2300語(三択クイズ1000問)>が暗記できます!
・・・普通の人ならその半分(10週間)以下でOKです
・・・+196日(累積336日)で<高校入門レベルの英単語(B水準)3000語(三択クイズ1400問)>が暗記できます!
・・・普通の人ならその半分(14週間/累積24週間)以下でOKです
・・・+280日(累積616日)で<高校標準レベルの英単語(C水準)4500語(三択クイズ2000問)>が暗記できます!
・・・普通の人ならその半分(20週間/累積44週間)でOKです
・・・+196日(累積812日)で<大学入試初級レベルの英単語(D水準)2700語(三択クイズ1400問)>が暗記できます!
・・・そこそこがんばればその半分(14週間/累積58週間)でOKです
↑ここまで(トータル812日=2年3ヶ月・・・ある程度がんばれば58週間=1年1ヶ月とちょっと)で、とりあえず大学入試に挑める水準(昔の『センター試験』受験可能レベル)の英単語が身に付きます↑
↓本格的に大学入試に備えるには、さらに↓
・・・+420日(累積1232日)で<大学入試標準レベルの英単語(E水準)6500語(三択クイズ3000問)>が暗記できます!
・・・かなりがんばればその半分(30週間/累積88週間)でOKです
↑普通の大学受験生の英単語対策はここまで(トータル1232日=3年4ヶ月・・・マジでがんばれば88週間=1年半ちょっと)で完璧↑
↓超難関大学やTOEFL/TOEICの受験には、さらに↓
・・・+350日(累積1582日)で<国際英語試験レベルの英単語(F水準)5700語(三択クイズ2500問)>が暗記できます!
・・・これ以降の水準語は、あまり欲張りすぎずに「1日1梱」でじっくり取り組むほうがよいでしょう・・・
↑日本人の英単語学習としては、ここまで(トータル1582日=4年4ヶ月)でパーフェクト(完璧完遂)↑
↓現代世界で使われている(17万語以上といわれる)英単語ワールドの汲めども尽きぬ奥深さを体感するには、さらに↓
・・・+322日(累積1904日)かけて<ゴッタ煮英単語(G水準)5789語(三択クイズ2300問)>
・・・+56日(累積1960日)かけて<ヘンタイ英単語(H水準)926語(三択クイズ400問)>
にもチャレンジしてみてください!
↑G/H水準まで「月~金1日1梱(=10問)」のゆ~ったりペースで完走して「英単語マイスター(orモンスター?)」になる総所要期間=1960日=5年5ケ月)↑
。。。実際の所要期間は、学習者の「英語力」・「暗記力」・「時間的余裕」等の条件に応じて、
(普通の人なら)上の半分~(猛者なら)4分の1ぐらいまで圧縮可能。。。
・・・そんな夢のような話が、『QFEV (Quick Fix English Vocabulary)』で現実のものになります!



。。。Sounds too good to be true? Yes, it has to be PLAYED to be believed!。。。
。。。話がうますぎて信じられない? そう、信じられるのは実際プレイした人だけです!。。。
・・・さぁ、あなたも「QFEVer」になって、英単語世界の自由往来パスポートを手に入れよう!!
受講申込みは、コチラから ⇒ https://zubaraie.com
・・・『QFEV:Quick Fix English Vocabulary』の内容はあまりに膨大なので、
●『A・B・C・D水準』(12500語/三択クイズ580梱:5800問)
●『E・F・G・H水準』(18915語/三択クイズ820梱:8200問)
の2部に分けて提供します。
学習者各位の到達目標に応じて、『A・B・C・Dのみ』 / 『E・F・G・Hにも挑戦』をお選びください。
■『QFEV』(に限らず、「合同会社ズバライエ ― ZUBARAIE LLC.」のWEB学習講座)は、自学自習型 ― 「完璧な教材」を提供します・・・が、「面倒見のよい教師」の御世話はしません ― 学びたい時に学びたいだけ各自の都合に合わせて自由に学べる・・・けれど、サボって何もやらなければそれっきり、叱咤激励(しったげきれい)してくれる指導者頼みの受動的態度では、何一つ始まりません・・・が、「自分以外の誰かが勝手に立てたスケジュールに合わせて<勉強させられる>授業にはもうウンザリ!」という学習者にとっては、その知識欲を満たす最良の手段を提供します ― 自らの学習意欲と日々の都合に合わせて、他の誰に言われて歩むわけでもない自分なりの学びの道を歩もうとする人にとっての「最高の道標(みちしるべ)」を提供すること ― それが「合同会社ズバライエ(ZUBARAIE LLC.)のWEB自学自習講座」の使命です・・・そこに「先生」はいません ― 「生徒」であるあなた自身が自らに教え込む「最良の教師」となるための「完璧なる学習の手引き」を提供するのがズバライエのWEB講座なのです。


・・・俄然興味がわいてきたあなたに、『QFEV』のスペック、さらに詳しく解説しましょう・・・

収録語の[重要度水準](A・B・C・D・E・F・G・H)について
 3.1415万語もの《見出語》を収録した「QFEV(Quick Fix English Vocabulary)」を確実に覚え込んでもらうため、その全ての語句/語義は、重要度に応じて「」の8段階に細分化した上で、色分け表示してあります。
日本では、<漢字>に関して「学校ではこれだけ教えればいい/学生はこれだけ読み書きできればいい/新聞・雑誌等の刊行物はこの範囲内記述するのが望ましい」とされる<日本国が公式に定める必須漢字リスト>とも言うべき<常用漢字>(2010年時点で<2136字>)があり、大抵の日本人はその<常用漢字>の読み書きが満足にできることを以て「自分は日本語に不自由しない」という自信が持てる仕組みになっています ― たったの<2136字>で「自分は文盲ではない!」と胸を張れるのだから、これは実に結構な話です・・・が、そうしてほとんどの日本人が(多くの人は中学校卒業時点で)苦もなくコンプリート(完遂)してしまう「漢字習得ミッション」の楽勝ぶりとはまるで対照的なのが、英語世界でのvocabulary building(ボキャビル=語彙構築) ― そもそも英単語の世界には「国家公認の<常用英単語>」のような目安が、ありません・・・何の目安もないままに、英文に出て来る未知の英単語をその都度必死に覚えまくる(ゴクロウサマな人なんかは自作単語帳に綴り字+語義まで書き出す)ようなやり方では、十年勉強しようが百年生きようが、いつまで経っても「英単語のボキャビルはもうこれでコンプリート」という感覚に到達することは、あり得ません ― なにせ、今の世で(死語にならずに)飛び交っている英単語の総数はざっと見積もっても<17万語> ― <常用漢字>の80倍もあるのです!・・・こんな世界を、<覚えるべき英単語の目安>もなしにさまよったのでは、「英語ってキライ! こんなに必死に勉強してるのにちっともできるようにならないんだもん!」という絶望的倦怠感陥らないほうが不思議というものです・・・
・・・そこで、この『QFEV(Quick Fix English Vocabulary)』を作るにあたっては、「英単語習得道中にハッキリとした<目安>を定めること」を第一の目標としました ― 「中学卒業(=高校受験)するまでにはこのレベル」 / 「高校の英語の授業で不自由を感じぬためにはこのレベル」 / 「大学入試に臨むためにはこのレベル」 / 「TOEFL/TOEICといった国際的英語力認定テストに臨むためにはこのレベル」といった形で、ハッキリとわかりやすい「今の自分はどこまで学べばよいかの目安」を定めたのです ― こうした目安を<語句>レベルで(かなり大雑把仕分けで)行なっている辞書は沢山ありますが、<語義>の1つ1つにまで難易度レベルの細分化を施している辞書や単語集は、この『QFEV』を置いて他にないはずです ― 「日本人英語学習者にとって<暗記必須>の英単語の網羅的リストを作ること( ≒ 学習者にとって"邪魔"でしかない<語句>・<語義>を鋭い選別眼で切り捨てること)」および「各学習者のレベルに応じて覚えるべき<語句>・<語義>をきっちり仕分けすること」の2つを最初から設計の主眼として編まないかぎり、そんな手間暇かけてのレベル分けという難行(というか苦行というか荒行というか、とにかく皆さんの想像を絶する苦闘挑むべき理由がないからです・・・そうした作者(之人冗悟:のと・じゃうご)の(作っては作り直しを何度も何度も繰り返した末に)作り上げた<これだけ知っていれば(この学習段階では)十分!と胸を張って言える英単語>のレベル ― ぜんぶで<8段階> ― を、以下に紹介しましょう:
A水準(2300語) = 中学校レベル(100梱:1000問)
・・・日本の中学校卒業程度の英単語水準です。高校入試の英文中にこれ以上の水準の英単語が出て来ないわけではありませんが、その語義を問題として問うたりする出題者はその(英語の「学習」および「試験」に関する)不見識猛省すべきべきでしょう ― そんなアホ問、たまたま知ってた幸運な高校受験生以外は全員失点するのだから、最初から存在しないも同じこと ― 高校受験生はこの「A水準語」(だけ)を覚えて入試に臨めばOKです ― 中学校の3年間は、余計な英単語よりも英文法のイロハの習得に身を入れるべき時期なのですから。

B水準(3000語) = 高校入門レベル(140梱:1400問)
・・・このレベルの英単語の語義を受験生に問うてくる不見識な高校入試問題にイヤ~な思いをさせられたくない負けず嫌いの高校受験生は(時間と学力に思い切り余裕があれば)受験に先立って「B水準語」まで手を伸ばしておくのも悪くはないでしょう・・・が、そうした不勉強出題者の放り投げてくる'ムチャ問'など全て計算ずくで捨て去っても高校入試は余裕で突破できる目算の立つ賢い中学生諸君の場合、「高校合格直後からがんばって高1の夏休みが終わるまでにB水準語制覇」が現実的に妥当な目標となるでしょう ― 高校受験準備段階では「B水準語制覇」よりもっと大事な課題が(英語以外にも)山ほどあるはずですから。

C水準(4500語) = 高校標準レベル(200梱:2000問)
・・・「B水準語+C水準語」が高校英語の中核を成す英単語群 ― 両者合わせて7500語を「高2の夏休みが終わるまでにクリア」すれば、高校での英文読解が「語彙不足により困難」という事態は解消されます ― そればかりか「(辞書引きの予習なしでの)教場での英文即読即解」に挑戦して実戦的読解力を磨く訓練(=毎日が「英語模試」状態)も可能となり、その先に控える「D+E(+F)水準」の制覇も、英語学習そのものも、グ~ンと楽になります。

D水準(2700語) = 大学入試初級レベル(140梱:1400問)
・・・出し抜けに妙に少なめな語数(2700語)ですが、「A・B・C水準語」にこの「D水準語」を加えることで、旧『大学入試センター試験』(≒難易度低めの大学入試)への挑戦資格を手にするギリギリ最低ラインに到達できると思ってください。この「D水準語」、実際には次なる「E水準語」に組み入れてもよい水準なのですが、両者まとめて9200語の大所帯にするよりも「下準備2700/本番6500」の二段構えのほうが学習者にとっては楽だろう、ということで敢えて別立てにしてあります・・・が、実質的に同一レベルの英単語群ということで、文字サイズは同じ、色もよく似た(D=blue / E=midnightblue)です。
↑(A・B・C・D水準語総数=12500語/5800問)↑
--------------------
↓(E・F・G・H水準語総数=18915語/8200問)↓
E水準(6500語) = 大学入試標準レベル(300梱:3000問)
・・・英語の試験が極端に簡単な大学を受ける人や、「英語は捨て科目!」と割り切っているような(≒理数系の点数さえ稼げば合格できる医学・理工系学部が本命の)大学受験生でもない限り、この「E水準」は入試の合否を分ける最も大事な肝(キモ)になる中核的英単語群 ― この水準語を知らずに大学入試英語に臨むのは、舵(かじ)も櫂(かい)もない小舟で航海に出るようなもの(=自殺行為)です ― 入試英語で溺死したくなければ/一生続く「英単語コンプレックス」を抱え込みたくなければ、「E水準(まで)」は必ず制覇しておきましょう。

F水準(5700語) = 国際英語試験(超難関大学)レベル(250梱:2500問)
・・・語彙の面で日本の大学入試レベルを平然と踏み越えてくる「TOEFL/TOEIC」といった国際英語試験での高得点を狙う人(あるいは、日本の超難関大学の英語試験に自信をもって臨みたい人)は、この「F水準語」まで手を伸ばしてください。一般の受験生の場合は(相手がトフル・トーイック・トーダイ・ソーダイのどこであれ)「英単語はE水準まで」と割り切って臨んでもadequate(不足はない)でしょうが、perfect(理想的)なボキャブラリー構築を目指すなら「F水準語」の制覇は欠かせません ― このレベルの英単語まで我が物とした人は、苦労して英文を'読む'までもなく、意味が自然と'わかる'状態になり、日本人に付き物の「英単語コンプレックス」とはおさらばできるはず・・・ですが、時間・労力と成果を天秤にかけた場合、「大学受験までに制覇すべきはA・B・C・D・Eまで」/「大学入学後もなお英語学習を続けるなら(「TOEFL/TOEIC」の未知英単語の洪水溺死したくないなら)F水準まで手を伸ばす」というスタンスでよいでしょう。

G水準(5789語) = MISCELLANY(雑)(230梱:2300問)
・・・英語生活者なら耳にする機会は(ちょこちょこ)あるが、外国人の英語学習者にとってはノーマーク(にしておくのが正しい態度)の英単語というやつが(絶望的なまでに多数)存在します ― 「専門性が高すぎて(辞書には載っても)単語集には掲載できない語」とか、さほど専門的ではないけれども「こんな単語までいちいち拾い上げていたら<単語集>ではなく<辞書>になってしまうから、切り捨てるしかない語」とか ― その語義を知っているかどうかのクイズなんて、回答者を困らせるのが目的のトリビアクイズならともかく、マトモな英語の試験で行なわれる道理がない ― そういう雑な英単語の掃き溜めがこの「G水準語」です・・・ので、大学受験生は完全に無視してもらって結構。「英語で書かれたものを読むのが(or国際英語試験の受験が)趣味」というような人ならば、この種の単語の掃き溜めにも足を突っ込んでおくのは悪いことではありませんが、まぁ、このレベルになるといくら拾い集めてもキリがありません。いわば「英単語という大海の水('死語'を除いても17万以上の'水滴'あり)をザルで掬おうとすれば、どういう感覚に陥るか」を体感するために用意された水溜まりであり、「ダラダラ並んだG水準語の群れに比べれば、A・B・C・D・E水準は(あるいはF水準語でさえも)本物の精選英単語群だったんだなぁ!」という実感を深めてもらうための噛ませ犬みたいな代物が「G(・・・Gはゴッタ煮のG)」だと思ってもらって結構です。それでもまぁ「辞書に掲載された英単語をAからZまで片っ端から棒暗記」というような愚かな時間&労力の空費よりはよっぽどラクして語彙が増やせますから、『QFEV』以外のボキャビル教材に手を伸ばすヒマ&カネがあるなら、「G」&「H」水準語たちと戯れることを強く推奨しておきます・・・
 ・・・というわけで、「A~F」までの「英単語正規軍」は'下地が白(white)'なのに対し、「G&H」の「落ちこぼれ英単語群」は'文字列が白'(下地の色は「G=darkmagenta / H=maroon」、文字サイズは両者とも同じ)という形で見た目の差別化を図ってあります ― 下地がホワイトでない分「loud-looking(見た目がうるさい・ケバぃ・暑苦しい感じ)」のヤツは「まぁ、覚えなくてもいいか」ぐらいの感覚でOKでしょう。

H水準(926語) =  S L I V (Slang:俗語/Informal:非標準語, Latin:ラテン表現, Interjection:間投表現 & Vulgar:卑語)(40梱:400問)
・・・先の「G水準語」は、正規軍に組み入れるには役者が足りない落ちこぼれ英単語群とはいえ、一応「マトモな英単語」でしたが、こちら「H水準語」はさらに「格下」の寄せ集め、それを構成するのは以下の類いの表現です:
■Slang:俗語 or Informal:非標準語)・・・ある時代の一部の人々が盛んに口にしているだけで、時の流れとともにいずれ消えてなくなるであろうバブル的表現 ― 有名な『OED: Oxford English Dictionary』(収録語総数60万語以上!)に代表されるような統計学的整理(どの単語がどの年のどの文物に登場したかの証拠集め)が徹底しているおかげで、「ある時代の使用頻度は異様に高いものの、その時代を過ぎれば途端にパタッと見なくなるような一時的流行語」というものは、英語世界でははっきりと名指しすることが可能 ― そういう「言語学的資料」の中には出て来ても、「英単語学習帳」の中に正当な座を占めるには至らない半端物が「slang:俗語」であり「informal:非標準語」です
■Latin:ラテン表現)・・・とうの昔に死に絶えた古代ラテン語(あるいはフランス語をはじめとするラテン系現代語やその他の非英語)で構成され、いわゆる'教養人(気取り)'の人々だけが「こんな高尚な表現、キミ、知ってるかな?」というイヤミな感じで繰り出す(場合がにある)「一般人なら知らない(ので注釈が付く)のが当然」のワケのわからんやつ
■Interjection:間投表現)・・・掃いて捨てるほどある間投表現や擬音語のうち、「外国人の英語学習者なら知らない(ので注釈が付く)のが当然」のヘンなやつ
■Vuglar:卑語)・・・マトモな英語の文脈ではまず出て来ない(口に出したらその人の品性あるいは下心が疑われる)ような下品な言い回し
・・・現実の英語圏で暮らす人々なら、この種の雑な英単語も(「Latin:主にラテン系の難解外来表現」を除き)当然知っていることでしょうから、そういう人達の間で飛び交う日常会話(あるいは下ネタ会話)に振り落とされることなくついて行くことを目指す人は、こういうヘンな英単語の群れに足を踏み入れるのも悪くはないでしょう・・・が、<H水準>で覚えた「ヘンテコ表現(・・・Hはヘンタイのエッチ)」を人前で得意気に振り回すのだけはやめておいたほうがいいですよ(・・・タイヘンなことになっても、リスト提供者側としては一切責任は取れませんので、そのおつもりで・・・)



。。。こうして<学習者の目指す水準>ごとに厳選された英単語の総数は31415(926...) ― 円周率(π)の万倍集めてもなお<総数約102万2千語(2010年調べ)/一般に流通している現代語だけでも17万語以上>もあるという英単語世界を完全に包含することは無理(だからそこそこでいいかげんやめときましょ)というちょっとしたシャレの収録語総数 ― ですが、内容には一切のシャレもダレも妥協もありません(・・・時折まぶしてある「。_。:Easter egg:イースター・エッグ=隠し記事」の中だけは、マジメな英単語学習帳の範囲を逸脱した「治外法権エリア」になってますが、そこはそれ、見たくない人は(わざわざダブルクリックして)開かなければいいだけの話ですから・・・)


。。。とか言われてますます『QFEV』のを開いてみたくてしかたなくなってきたあなたに、その中身を(パターン別に取り出して)紹介しましょう
・・・ただ、覚悟してください ― 長~~~い説明になりますよ ―
30数年かけて熟成され続けてきた「英単語暗記完璧サポートシステム」だけに、その実態紹介も(そんじょそこらのとってつけの英語教材みたいに)アッサリ片付く代物では、ありません・・・

。。。(細かい説明は飛ばして『QFEV』の実際のプレイ方法を知りたい人は ⇒■ゲーム(問題)画面の出し方■ へジャンプ)。。。

。。。(「どうやってプレイするか」よりも「どれぐらいの期間で学べるか」に興味がある人は ⇒■学習スケジュール■ へジャンプ)。。。

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[語義]および[品詞]の配置について
 ほとんどの英単語には、2つ以上の[語義]および[品詞]があります。
・・・複数ある[語義]は、<【1】~~【2】~~【3】~~>の形で(重要度の高い順に、色分けして)配置してあります。
・・・同一グループとしてまとめて覚えておくべき複数の[品詞]は、<[名詞]。。。[代名詞]。。。[動詞]。。。[形容詞]。。。[副詞]。。。[前置詞]。。。[接続詞]。。。[間投詞]>の順番に(。。。で区切りを入れて)配置してあります。
 ☆全品詞横断配置☆ ― これぞ『QFEV』最大の"革命的"メリットのひとつ ― 他の英単語集ではあちこち散らされて"忘れた頃にまた出て来た"感じになってしまう「異なる品詞に属する同族単語の数々」を、まとめて「イッキ見」してもらうことで、真に役立つ「品詞横断的な語彙力」を身に付けることができるのです!o! ・・・例えば、大方の日本人の「イメージ」の中では、「イマジネーション」という名詞は存在しても、それが「(ジョン・レノンの歌で有名な)イマジン」という動詞と結び付くこともなくバラバラに散在しているのではないでしょうか?・・・ましてや、この単語グループに属する形容詞が「imaginary:(現実ではない)架空の」・「imaginative:想像力豊かな」・「imaginable:想像し得る(限りの)」と3つもあるだなんてことは、よほど想像力豊かな学習者でなければ想像し得ない現実離れした架空の出来事っぽく思えるかもしれません・・・が、その「imageグループ」を『QFEV』では次のような感じで一望に見渡すことができるのです:
<例>[■]
[名]image》 『(×)イージ』【1】思い描く印象【2】目に見える(画)像映像【3】(よく似た生き写しの人・物【4】概念具体化したような)化身・権化(ごんげ)・象徴 。。。 [名]《imagination》 『(○)イマジーション』【1】想像(力)【2】想像産物【3】現実とは異なる単なる思い過ごし 。。。 [名]imagery》 【1】【2】具体的事物抽象概念等を表現する)象徴 。。。 [動]《imagine》 『(○)イジン』【1】頭の中で)~(人・物・物事)を想像する【2】現実展開を)~になるだろうと予想する【3】錯覚して)~であると思い込む 。。。 [形]《imaginary》 〖副詞は〘imaginarily〙〗実在しない)架空 。。。 [形]《imaginative》 〖名詞は〘imaginativeness〙 / 副詞は〘imaginatively〙〗想像力豊か 。。。 [形]《imaginable》 〖名詞は〘imaginableness〙 / 副詞は〘imaginably〙〗想像し得る(限りの)
 ☆全品詞横断配置☆を売り物とする『QFEV』で学べば、上例の「image / imagination / imagine / imaginary / imaginative / imaginable」のようなワイドな広がりを持った英単語のイメージを包括的に身に付けることができます ― 他の辞書・単語集の場合、「《imagine》(派生語=image, imagination, imaginary)」といった感じで「《見出語》&(ゲスト出演・・・必ずしも"全役者揃い踏み"とは限らない上に、訳語もロクに紹介されずじまい)」のバラバラ紹介になる難点があります ― これを常々もどかしく感じていた作者(之人冗悟:のと・じゃうご)が開発したこの『QFEV』では、「品詞&重要度」ごとに細分化しつつ集中配置することで、学習者の語彙力飛躍的に高めることができるのです!!・・・「ちょっとでも形が違えば別単語」みたいなことになってしまう従来の英単語集の限界を超えて、(名詞 ~ 動詞 ~ 形容詞 といった)全品詞間の<連想の>で幾多の英単語を「単一の有機体」として自らの知的自我へと同化する ― そんな離れ業を可能にしてくれる教材は(2022年現在)この『QFEV』だけです!
 ・・・「同族英単語グループ」の体系的なとりまとめ作業は ― 皆さんの想像以上に! ― 恐るべき知的重労働なので、それに敢えて挑んだ&成功した「恐れ知らずの語学屋」なんて、この之人冗悟以外、この世に一人も存在しないのです・・・この作品が世に出た後は、その知的重労働の成果をチャッカリ拝借して自分の手柄みたいに世に出す「恥知らずの模倣屋」が雨後の竹の子のごとく乱立することでしょうが、「☆全品詞の体系的横断配置☆本家本元真正元祖はこの<QFEV: QuickFixEnglishVocabulary>」であることを、ここに高らかに宣言させてもらいます。
 ・・・全品詞を横断的に見渡すことができる『QFEV』のメリットの巨大さは、一度使えば誰もが実感することでしょう ― 上例のように「品詞の異なる8つのimageグループ」の全体像を網羅的に示すこともなしにimagination:イマジネーション【名】想像すること image:イメージ【名】想像したもの imagine【動】想像する(・・・「imaginary」や「imaginative」はまたいずれ"形容詞の部"で紹介)」みたいな恣意的(=場当たり・さみだれ式)な単語小出し方式で「こんな英単語、キミ、知ってる?」と問い掛けるばかりで体系的に整理された☆全品詞横断配置☆を取らぬ他の凡庸な単語集のデメリットを痛感して、もう二度とそのテの代物を手にしたくなくなるに違いありません。
 ・・・が、ヨソの英語業界人の営業妨害になりかねないので、自賛はこのへんにしときましょ・・・この『QFEV』にだって「ゲスト出演だけで、訳語は紹介されずじまい」のやつは ― 〖副詞は〘imaginarily〙〗とか〖名詞は〘imaginativeness〙 / 副詞は〘imaginatively〙〗とか〖名詞は〘imaginableness〙 / 副詞は〘imaginably〙〗とか ― けっこういっぱいあることだし・・・
 ・・・そうして「同族語集中配置」を取る一方で、同一語形の単語でも、語源的に別系統のものは、まとめて取り扱うことはせず別物扱いとしてあります。(・・・cf:次例の《bat》は「(野球の道具の)バット」と「(バットマンでおなじみの)コウモリ」との2系統に分かれます)
<例>[■]
[名]《bat》 『(○)ット』野球の)バット 。。。 [名]《batter》 『(○)ッター』野球の)打者 。。。 [名]《batting》 『(×)バッティング』野球の)打撃 。。。 [動]《bat》 |[過去形)batted / 過去分詞)batted / ING)batting]|【1】(~を)バットで打つ【2】野球で)打席に立つ
<例>[■]
[名]《bat》 蝙蝠(コウモリ) 。。。 [形]《batty》 |[比較級)battier / 最上級)battiest]| 〖名詞は〘battiness〙〗【1】(人が)風変わりな【3】(人が)頭がおかしい
・・・また、「語源的に同系統」の語ではあっても「意味的に異質」なものは(まとめて取り扱うと逆に理解しづらくなるので)敢えて別物扱いとしてあります。(・・・cf:以下の2例の根っこにはいずれも「custom:カスタム」があるわけですが、ひとまとめにするよりは2分割したほうが学習者のためになるだろう、との判断から別立てにしてあります・・・このあたりのサジ加減まで含めて、「同族英単語グループ」の上手なとりまとめ作業は「知的重労働」なわけです)
<例>[■]
[名]《customer》 『(○)スタマー』【1】仕事上の)顧客【2】(形容詞を伴った「a tough customer:厄介な御仁(ごじん)」等の形で、個人的に関わりを持つ人物を指す)~な相手 。。。 [動]《customize》 〖名詞は〘customization〙〗『(○)スタマイズ / (×)カスタイズ』使用者要求応じて)~(製品)を特注品として作る 。。。 [形]《custom-made》 『(×)カスタムイド』既製品に対する)特別注文 。。。 [形]《custom》 『(○)スタム / (×)カスタム』(その使用者専用に作られた)特注品 。。。 [形]《custom-built》 建て売りに対する)注文建築
<例>[■]
[名]《custom》 【1】(社会的な)慣習【2】(個人的な)習慣【3】輸入品にかかる)関税【4】(空港等で関税業務を行なう)税関 。。。 [名]《customhouse》 ´(=customshouse / custom[s] house)´税関 。。。 [動]《accustom》 ~(人・動物・物)を(~に)慣れさせる 。。。 [形]《accustomed》 〖名詞は〘accustomedness〙 / 副詞は〘accustomedly〙〗【1】(人・動物が、環境等に)慣れた【2】(行為が)毎度御馴染み 。。。 [形]《customary》 【1】(社会の)慣例【2】(個人の)習慣的 。。。 [副]《customarily / customarily》 【1】毎度のごとく)習慣的【2】(しきたりに従って慣例的
・・・特定の語形で用いる語義については、語義解説の冒頭に(かっこつき)で示してあります。(・・・cf: 次例[名]《time》【2】(「ten times」等、数値の後に複数形用いて
<例>[■]
[名]《time》 『(○)イム』【1】時間(の期間【2】(~をするための)時間(的余裕【3】(「ten times」等、数値の後に複数形用いて)~・~【4】(~する予定の)時(刻)【5】(~するのに好適な)時機【6】(times)(特定の統治者の治世等、何らかの特徴によって前・後の時期と異なるものとして認識される)時代【7】(人・物の)最も良い時期盛り【8】特定人物の)存命期間・(天に定められた)寿命 。。。 [名]《timing》 『(×)タイミング』【1】何か行なうのに好適な)頃合い【2】からへと移る間合い(の取り方) 。。。 [名]《timer》 『(○)イマー』【1】設定された時間作動したり鳴って知らせたりする装置【2】(映画制作現場等の)時間記録係 。。。 [名]《time machine》 『(×)タイムマン』空想科学小説に出て来る)過去未来自在往来できる装置 。。。 [動]《time》 【1】~(速度経過時間等)を計る【2】~(間合い)を合わせる
・・・上例でわかる通り、1つの単語の語義解説の中にも、同類単語を集めた単語グループの中にも、ABCDEFGHの重要度の違うものが混在しています ― そうして紹介されている全ての語句が(最低必ず1回は)「三択クイズ」の中に登場します(つまり、最低1回は必ず「テストに出る」わけです) ― そしてまた、各語句に関して紹介されている詳細な語義の1つ1つに関しても(「これは普通使わない」とか「使うべきではない」とか注意書きがあるようなごくごく一部の例外的語義を除き)必ず1回は「三択クイズ」の中でスポットライトを浴びることになります・・・この意味がわかりますか? ― 『QFEV』はただ単に「覚えるべき英単語とその語義を網羅的に紹介する英単語リスト」であるのみならず、「リストアップされた覚えるべき語彙と語義を1つ残らず(何十回でも繰り返し繰り返し)脳裏に叩き込むための暗記用ドリル」なのです!・・・こんな教材、他に、ありますか?
ここで『QFEV』学習上の最も大事なポイントを確認しておきましょう:
水準ぐらいまでの学習段階では)color scheme(色分け)を見て「自分が現在学習中の水準(&それよりも'易しい'水準)」の語義・語句だけ絶対忘れぬよう頭に叩き込む
水準以降の学習時には)「自分が現在学習中の水準よりも'難しい'水準」の語義・語句はチラ見で流しつつ、頭の片隅に引っ掛けて(後日学習時の「種まき」をして)おく
・・・あなたが(幸いにして)「中学生」のうちに『QFEV』を学び始めたなら:
●中学3年間のうちに A を確実に覚えましょう ― まだ英語力が低いのだから、欲張ることなく「最大サイズの黒文字で書かれたやつ」だけを覚え、それ以外には見向きもしない態度で「とにかく A だけは完璧に暗記」してください。
★日本語で解説されている「語義」が全部きちんと暗記できた(と、自信が持てた)なら、《見出語》をダブルクリックして「日本語部分」を消し去った上で、きちんと暗唱できるかどうか確認テストしてみましょう。
★当該英単語グループ全体の暗唱テストが終わったら、左上端の[■]を押して非表示にするとよいでしょう。
ブラウザの種類や通信状況によっては「!出るもの(音声とか)も出ない!」という事態が(稀に)起こります・・・たまたま引いた「ハズレくじ」みたいなもので、毎回出る症状ではありませんから、カリカリせずに「復習する時には大丈夫だろう」ぐらいの気持ちで大らかに流しておきましょう・・・
●高校1年の夏休みが終わるまでに AB・の理解を完璧にしましょう ― それ以上の水準の語義・語句には脇目も振らず「最大サイズの A 」深緑の B 」だけに視線意識集中して覚え込みましょう。
●高校2年の夏休みが終わるまでに ABC・の理解を完璧にしましょう ― 浅緑の C 」は4500語とかなりの大所帯ですが、このレベルの新規制覇とともに、「 A の2300語」「 B の3000語」復習もきっちり仕上げておきましょう・・・それ以上の水準の語義・語句にまで'浮気'して虻蜂取らず(あぶはちとらず=本命もそれ以外も全部喪失)にならないよう注意してください(・・・まぁ、「'浮気'がに合ってる人」は、いいでしょうけど・・・)
●高校3年の春頃には ABCD完璧に我が物にしておきましょう ― もうこの段階まできたら、上位水準の語義・語句たちへの'流し目'・'浮気'も積極的にやっちゃっていいでしょう。「何度も何度も目にするうちに自然と頭にこびりつく形で上位水準の語義・語句まで絡め取ってしまう態度」で、日々暗記励んでください(・・・夜の夢の中にまで英単語が出てくるぐらいに・・・)。
●大学入試に間に合うように ABCDE膨大な領域を制覇しましょう・・・30年以上日夜英単語まみれの作者(之人冗悟:のと・じゃうご)が保証します ― 「このレベルまで覚えれば大学受験は大丈夫です!
F水準に関しては、次のような人以外は'保留'にしておいて構いません:
★「TOEFL / TOEIC」を受験する大学生・社会人;
★大学入試のくせに「TOEFL / TOEIC」の問題(集)や英語圏の新聞・論文・週刊誌等々に掲載された英文を丸々流用するような(≒受験生の人生を左右するかもしれぬ入試英語問題作成という大仕事を、日本の大学受験生の英語力の実態に応じた難易度&単語水準の問題を作成する技量を持つ真のプロに外注することもなく、専門研究もままならぬほど多事忙殺されまくっている(&そもそもその英語力じたいかなり怪しい)哀れな下っ端さんに丸投げして平気でいるような)困った大学・学部を受験する(かつ、そんなしょーもない問題でさえも'捨て問'にせずに全問正解したい)(かつ、そんな無益な試みに費やすだけの時間と気力が有り余っていて他教科の入試対策に傾注する必要が全くない)奇特な大学受験生;
★『QFEV』に早くから(中2とか中3とかの頃から)ハマりまくって高2までに<A><B><C><D><E>を完全制覇しちゃっていてもう弾みがついて止まらなくなっちゃった'英単語の鬼'の高3生;
・・・そういう特別な人以外は(大学生・社会人になる前には)<F>までやらなくてもかまいません・・・<A~E>までの単語群と向き合う際に、単語集の中に紛れ込む<F水準語(義)>を意図的に無視する必要はありませんが、大学受験生が『QFEV』の問題集としてやるべきは<A><B><C><D><E>まで ― 時間・知力・気力が有り余っていたとしても、<F>への挑戦よりは<D>・<E>の復習に費やすほうが得策です ― それぐらい、<F水準語>はとんでもなく難しいやつ揃いですから、知らなくても大学受験に於いて'命取り'になることはないはずです・・・知っていたおかげで'命拾い'することはあるかもしれませんが、助かりたいなら、貴重な時間・知力・気力は他教科の受験対応力増強に使うべきでしょう ― <F>をやるなら、'大学合格の御褒美'として、大学生になってからやりましょう(・・・まぁ、大学合格しちゃった後は大抵の人は ― 会社や社会の圧力に押されて「TOEFL/TOEIC」と向き合わされるまでは ― やらないだろうけど・・・)
GH は、底無し沼・ヒドラの首・ボロ屋の雨漏り・シジュフォスの岩転がし足掻いてもあがいてもキリがない英単語世界にマトモに挑みかかれば、どれほど絶望的な戦いが待っているか、それを感じるための<お化け屋敷>みたいなものです・・・が、現実の英語世界に生身で生きようとすれば、このGH に出て来るような英単語の洪水の中を溺死することなく泳ぎ続けねばならないのです・・・そのためには、いきなり英語の大海原に飛び込むよりも、まずはこのGH の<おこちゃま用ビニールプール>でバタ足漕ぎの練習から入るのがよいでしょう ― 闇雲大海を泳ぎ渡ろうとしても、疲れて溺死するだけですからね。
・・・上の説明の要点をまとめると:
●『QFEV』には膨大な数の英単語(31415語)と語義(5万1千超)が収録されているけれども、その全てが難易度水準別に色分けされているので、自分の学習段階に応じて必要な語句・語義だけを覚え、それ以外は無視するという(類書では絶対不可能な)学び方ができる
●『QFEV』での(新規)英単語学習は常に「より低水準の語句・語義の復習」になる ― 具体的には:
の新規学習時にはも復習
の新規学習時にはも復習
の新規学習時にはも復習
の新規学習時にはも復習
の新規学習時にはも復習
およびの新規学習時にはも復習
という形で、「上位水準へと学習が進めば進むほど、下位水準語たちの理解と記憶も(度重なる復習を通して)より確実なものになる
●『QFEV』に出て来る全ての語句とその全ての語義は(「覚える必要がない語義」/「使うべきでない語義」を除き)1つ残らず全て「三択クイズ」の中でスポットライトを浴びる(=復習テストで確認できる)
・・・というわけです ― そんな夢のような芸当が可能になるのは、作者(之人冗悟:のと・じゃうご)が「3万を超える語句と5万を超える語義の全てを、難易度水準別に逐一分類する」という(今までどんな語学屋も挑もうとすら考えなかった)とんでもない難行をやってのけたからこそ ― だからこそ『QFEV』は「この世で最も頼りになる英単語暗記教材」であると(一切誇張抜きで)断言できるのです!

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[発音(=読み上げ音声)]について
 英語は「声に出して読んでナンボ」の言語です・・・日本人の場合、日頃馴染んでいる「漢字」が<字面(=見た目)が意味に直結する(ので黙読ばかりで音読しなくなる宿命の)表意文字>であるせいで、英単語学習もまた「語義だけ暗記して発音は無視」という大マチガイの学習態度に陥りがちなのですが、「音声」として把握しておかない限り(=語義以前にまずその正しい発音が口を突いて飛び出してこない限り)英単語は絶対モノにできません!
・・・ということで、『QFEV』に収録された英単語の《見出語》はすべて、クリックすれば実際の発音が(作成者 之人冗悟:のと・じゃうご の肉声で)聞けるように作られています(・・・《見出語》以外の英語はクリックしても音声は出ません)
 発音音声を確認したら、必ず自分もマネして読み上げましょう ― 英単語を読み上げる自分の声をBGMに、画面上に表示された語義を目で確認して頭に染み込ませてください。
 「英単語や日本語訳をノートに書き出す」みたいな有害無益な徒労は絶対にしてはいけません!!!そんなことしてる日本人は絶対に英語ができるようにはなりません。「漢字で構成された日本語の熟語」は紙に書き出して覚えるのが有効ですが、その記憶法は英単語には全く無効なばかりか、筆記のリズムと英語のリズムが全くズレているのだから完全に逆効果なのです。マトモに英語ができもしない親やセンセが何を言おうとも、「日本人好みの勤勉筆記学習法」を英語に当てはめるような有害無益な努力は絶対にやめてください!!!英単語1語をノートに書き出す無益な時間と労力があれば、同じ単語を10回読み上げその語義を3回繰り返し目で追えるでしょう ― そうして"口"と"耳"と"目"のコラボレーションで覚え込むのが「正しい英単語暗記法」なのです ― その暗記プロセスに、"指"の介在する余地は、ありません ― もし"手指の動き"を巻き込むつもりなら、キーボードに向かってその英単語を猛スピードで一気に打ち込むタイプライティング技能を高めるプロセスとして導入することです・・・「紙と鉛筆」を巻き込んでノロノロだらだらおベンキョしても、何一つ得るところはありません。
 こうまで執拗に忠告しても、日本人の多くはその「紙と鉛筆と指をムダ使いする絶対身に付かない自滅的英語学習法」をやめないでしょう ― きちんと勉強してる証拠を紙の上に書き出さないと、教師や親が納得しないからです・・・あなたがもし「ガッコのセンセや親のためのおベンキョ」に背を向けるわけにはいかない苦しい立場なら、ガッコの教材に関してはその有害無益な「アリバイ作りのためのおベンキョ法」、仕方ないのでガンバってやってください・・・でも、3.1415万語/5万語義で必須英単語の全領域をカバーする『QFEV』の膨大な情報を相手に、そんなやり口は通用しません ― 『QFEV(A~H)』の全テキストの文字総数は<176万字超>(ダブルクリックするまでは開かない。_。の隠し領域まで含めれば軽~く180万字オーバー)・・・この膨大な文字群を、「紙とエンピツ」で、書き写してみますか?
 英語学習に重要な身体部位の優先順位は「口 ⇒ 耳 ⇒ 目」なのです ― 「指」が意味を為すのは「タイピング技能」に於いてのみ。英単語暗記に「指」を使いたがる日本人は、もう少しマトモに「脳味噌」を使って「表意文字たる日本語と、表音文字たる英語の根源的相違」について考察するところから英語学習をやり直すのがよいでしょう。
 『そんなこと言ったって、試験では答案用紙に鉛筆でアルファベット書かなきゃ落第しちゃうんだから、やっぱり筆記練習は必要でしょ!?』という反論もあるでしょう ― それはごもっとも: 日本の英語の試験では、しゃべれても、書けなきゃ絶対受かりません ― しかしながら、英語の場合、スラスラ口をついて文章や単語が(音声として)出てこないことには、そもそも文字に起こせません!・・・ということで、英語の筆記に関する最も現実的なアドバイスは、これ ――― 『英単語は、正しいアクセントでスラスラ自然に口をついて出てくるようになるまで / 英文は、文頭から文末まで淀みなく言い切れるようになるまで 絶対にペンを執るな ― そうしていざ鉛筆で単語/文章を紙に書き出す時には、「間違いやすい綴り字・語句はどれか?」にのみ神経を集中し、それ以外はノーマークで流す、というメリハリを付けることが(!極めて!)大事になります。
 ・・・例えば「Wednesday:水曜日」という英単語の綴りを覚える時は"dnes"だけが課題、"We・・・day"は無視、という態度で書くのです。
 ・・・「Hardly any student in this class is able to pronounce, let alone spell, English correctly.:このクラスに英語の正しい発音(ましてや綴り)ができる生徒はほとんどいない」という英文を相手にする場合の要点を列挙すると、
「1)Hardly "any"であってHardly "no"ではない」
「2)studentは単数であって複数形のstudentsではなく、対応する動詞もis able toであってare able toではない」
「3)pronounceの綴りは"plo・・・"でなく"・・・nunce"でもない」
「4)let aloneはlet's aloneではない」
「5)spellの末尾は二重のL」
「6)co"rr"ectをco"ll"ectと混同するな」
といったところ。この英文を前にした時には、要点ごとにそうして"6本の脳内フラッグ"をピッ!ピッ!と立てつつメリハリ付けて読む⇒読む⇒読む ― 暗唱できるようになるまで繰り返し読む(が、書かない;書き出すのは、答案用紙の上だけ/学習ノートに書き出すなんて絶対にしない) ― というのが「英語がデキる人」の勉強法・・・全然フラグも立てずに"写経"のごとく淡々とアルファベットを書き並べ"読経"のように平板無抑揚読みをするばかりの無益な長時間労働に明け暮れる日本人にとっての「英語学習」というものは、いくらやってもムダであることを薄々知りつつ繰り返すことを強いられる「シジュフォスの岩転がし」のような最悪の苦痛以外の何物でもないでしょう ― 無益な苦役を実りある学習に転じるには、「書くのをやめて、読んで覚える」態度に徹すること ― そうすれば自ずと「要点の押さえ方」も身に付きます。"指"を動かすのは単なる"physical exercise:物理的運動"にしかなりません(大脳は働かず小脳レベルで完結する惰性的反射行動に堕するのがオチです)。"口"と"耳"(+脳内視野)が主役になってこそ初めて"大脳"の刺激を伴う"exercise of the mind:頭の体操"になるのです。正しい学び方で語学と向き合えば、その分必ず頭が(!飛躍的に!)良くなります ― "知識人"と呼ばれる人に、言葉の扱いが稚拙な人はいません ― 英語学習をいくら続けても「頭が良くなる実感」が伴わない人は、学び方を間違えているのです・・・イヤでも数年(ひょっとしたら数十年)やり続けることを強いられる英語の勉強なら、苦役として耐え忍ぶより、知的刺激として楽しむほうが、いいでしょう? 成果を享受したければ、"指"より"口"を動かしましょう!

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[アクセント]について
 英語を通じるように話す上で最も大事なのは「アクセント(=単語のどの部分を最も強く読むか)」です・・・日本人の多くがコンプレックスを抱いている「LとRの区別」とか「SとTHの区別」とかのチマチマした発音の違いなんかよりも、「単語のどこを一番強く読むか」をこそ重視する正しい習癖を(英語学習の初期段階で)身に付けられるか否か ― それが「英語をモノにできる人」と「いくらおベンキョしても英語ダメダメな人」を分ける運命の分岐点となるのです!
・・・ということで、この『QFEV』に掲載された英単語は(用例解説として引用されたもの等を除き)すべて、最も強く発音される部分を赤色(下線付き)で目立つように表示してあります(・・・先ほどの表示例で言えば、名]《timing》[名]《timer》]がそれ) ― 英単語を覚える時は「赤く書かれた第一強勢を強く読む」ことを心がけましょう。
・・・一方で、「赤色表示が何もない《見出語》」もあります(・・・先の表示例で言えば、[名]《time》[動]《time》がそれ)・・・これはべつに手抜きしてるわけではなく、「単音節語」だからです ― 「音節(syllable:シラブル)」の区切りがない英単語は全体まとめて1つの音なので、どこか特定の音節を特に強く読むという芸当が不可能(1つしかない音節内にこれまた1つしかない母音を強く読めばいいだけ)だからこそ「第一強勢もヘッタクレもない」わけです・・・この種の「単音節語(monosyllable)」は「可能な限り短く一気読みする」ことを心がけましょう。

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『日本語クセント』について
 日本という国は外国のあれこれを取り入れて「和風改変」するのが大好き&大得意な国なので、英単語の多くも「横文字(カタカナ和語)」の形で日本語世界に幅を利かせています・・・が、困ったことに、これらの『ヨコモジにほんご』には「アクセントが間違っているもの」が実に多いのです!
・・・具体的数値で示すと、この『QFEV』に収録された3.1415万語の英単語のうち、約6000語が『ヨコモジ語』の仲間入りを果たしています・・・率にして「19%」の「横文字変身率」は、「英語を勉強するつもりがなくとも、英単語の5語に1語ぐらいは何となく知ってる感じになる」ということですから、それはそれなりに結構な話なのですが、困ったことに、それらの『ヨコモジ語』のうちで「アクセント(=最も強く発音する部分)が正しいもの:間違っているもの」の比率(概算)は「(○)3600 対 (×)3280:同一単語に(○)/(×)混在の場合もあり」という数値が出ています ― 「正解率(60%)のほうが不正解率(55%)より高いんだから、いいじゃん!」と開き直ることができるような数値では、ありません! ― 「日本人がフツーの日本人としての言語生活を営む限り、ヨコモジ語化した英単語の2つに1つは(無意識のうちに)間違ったアクセントで脳裏に焼き付く(=その無意識の覚え間違いをよーく知ってる出題者にテストで狙われればほぼ確実に失点する!)運命にある」ということなのですから、これは由々しき事態です。
・・・ということで、この『QFEV』では、『ヨコモジ読み』の形で日本語化している英単語については、日本で定着しているアクセント(最も強く読まれる部分)を赤文字表示した上で、それが「(○)正しいアクセント」か「(×)間違いアクセント」かを明示してあります・・・次例の場合、『(×)ディスプレイ』という和風読みをしたのでは(「this play:この芝居」と誤解されるだけで)全く通じません ― [名]《displayという正しい強勢で脳裏に焼き付けて、ヘンテコ和風アクセントとはキレイさっぱりおさらばしましょう。
<例>[■]
[名]《display |(複数形=displays)| 『(×)ディスプレイ』【1】電算機の)表示装置【2】商品美術品等の)陳列【3】人目を意識しての)誇示【4】感情の)発露
・・・赤文字表示のないものは、日本語によくある『アクセントなしの平板読み』です・・・次例の場合、冒頭を強く読む『(○)イヴ』が正解、「大分(だいぶ)」っぽい無抑揚読みの『(×)ライブ』では全く英語になりません ― もちろん、動詞の「live」のつもりで『(×)リヴ』と読んでも通じません ― こういう「発音上要注意」の英単語の頭には、(音注)の警告表示を付けておきます:
<例>[■]
(音注)[副]《live》 『(○)イヴ / (×)ライブ』番組等が録画ではなく)生(放送)
・・・日本語化する過程で「英語本来の音とは違うもの」に化けている場合は、その部分を取り消し線で示すことで注意を促しておきます・・・次例の場合、日本語では『(○)クチン』ですが、正しい英語読みは「ヴァクシン」です。
<例>[■]
(音注)[名]《vaccine / vaccine》 〖形容詞は〘vaccinal〙〗『(○)クチン』(ウィルス感染予防用の)種痘(しゅとう) 。。。 (音注)[動]《vaccinate》 〖名詞は〘vaccination〙〗~(生物)に(~(病原菌対策用の)予防接種をする


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その他の表示について
 以下のものについては、語義の冒頭部に (かっこつき) で示しておきます。
´(別形態の同義語)´
<例>[■]
[前]《till》 ´(=until)´~(時間・状態)まで。_。
・・・《till》でも《until》でも、「~するまで」の意味はどちらの語を用いても表わせる、ということです。
<例>[■]
[名]airplane》 ´(=aeroplane)´『(×)エプレーン』飛行機
・・・「エア」でも「エアロ」でも、航空関係であることに変わりはありません、ということです。


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^(略語・俗語・正式名など)^
<例>[■]
(音注)[名]《examination》 【1】^(=exam)^(学校等での)試験【2】調査検査
・・・皆さんおなじみの年中行事「examination(テスト)」は、しょっちゅうやってくる代物だけに「exam」の略称で語られる(or忌避される?)ことが多い、という事例です。
<例>[■]
[名]《madam》 |(複数形=mesdamesまたはmadams)| ^(俗語=ma'am)^『(○)ダム』【1】既婚女性に対する敬称奥様【2】未婚女性に対する敬称御嬢様【3】家事仕切る)おかみさん
・・・「こんにちは!」が崩れて「ちゎぁ!」に化ける、みたいな感じで「madam(マダム)」が「ma'am(マァム)」という略称で用いられることも(俗っぽい英語では)ありますよ、という事例です。
<例>[■]
[名]《zoo》 ^(正式名=zoological garden)^動物園
・・・意外なようですが、「zoo(動物園)」というのは正式名称ではありません ― 「zoological garden(動物学的庭園)」の略称なのです ― が、「略称のほうが正式名称よりも使用頻度は上(というより、普通の人は正式名称で呼ばない)」というような場合は、このように「略語」を見出語とし、「正式名称」のほうは^(カッコつきの注釈扱い)^とします。


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|(男性形・女性形・非性差表現・自称・その他)|
 「stewardess(スチュワーデス)はダメ、flight attendant(フライトアテンダント)と呼びなさい!」とか鬼の首でも取ったかのような態度で他者に説教したがる人たちが幅を利かせるギスギスと住み辛いこの現代世界にあっては、「男尊女卑」・「異民族蔑視」等の否定的感情を(相手次第では)想起させかねない語句は、「politically correct expression(政治的に正しい言い回し)」で代替するのが無難な場合も多いもの・・・そうした配慮から、以下のような付加情報を織り込んでおくことにしました。
<例>[■]
[名]《spokesman》 |(複数形=spokesmen)(女性形=spokeswoman)(非性差表現=spokesperson / spokespeople)|『(○)スークスマン』団体等の)代弁者
・・・「man / men」を「人」の意味で用いても「男性」と取った挙げ句の果てに「女性は無視?女は人にあらずってこと!?」とか叫んじゃう aggressive feminists(攻撃的男女同権主義者)への表敬的自衛策として「人類のみなさん、"mankind"は避けて"humankind"を、、これまた"man"含みだから思い切って"personkind"を用いましょう!」というような冗談みたいなことがまことしやかに説かれるおかしな時代ですから、「スポークス"マン"・スポークス"メン"」もやはり「スポークス"パーソン"/"ピープル"」で逃げを打つ作法を覚えておくにしくはなし・・・1960年代には「to boldly go where no man has gone before:人類がまだ行ったことのない場所へ大胆に踏み出す」と語られていたTVドラマシリーズ"Star Trek:スタートレック"のオープニングナレーションも、1980年代に復活した際には「where no one has gone before」へと言い換えられていたぐらいですから、「They who use "personkind" shall thrive; those who use "humankind" may survive; he that uses "mankind" is depraved.:"パーソンカインド"を使う人々に栄えあれ/"ヒューマンカインド"を使う者達の生存は、許す/"マンカインド"を使うヤツは邪悪なり」という歴史上未曾有の時代に既にもうこの人類は突入しているとみたほうが(今の世の「human communication:対人的コミュニケーション」とはそうした「危険生物の取り扱い:dealings with dangerous creatures」であるとみなしたほうが)安全なのかもしれません。
<例>[■]
[名]《Gypsy》 |(自称=Romany / Rommany / Romani)| 『(○)プシー』【1】ロマ(中東欧州移動生活者【2】彷徨(さまよ)う人
・・・こちらは先ほどの「男女同権主義者の極端な主張」よりはよほど敬意をもって配慮すべき「民族的呼称」の問題 ― 古来「流浪の民」の代名詞として用いられてきた「ジプシー(Gypsy・・・"エジプト:Egyptから流れて来た人々"という俗説に由来するらしい)」ですが、「根無し草」のイメージと結び付けて語られることの多いこの「Gypsy」という"蔑称"を嫌い、彼ら自身は自らのことを様々な"自称"で呼んでおり、その自称名にも統一性はないのですが、唯一彼らが共通して用いる「Romany または Rommany あるいは Romani」(本来は形容詞だが、名詞としても用いる)が、彼らの民族感情を尊重した場合に用いるべき「politically correct appellation of those who used to be called "Gypsies":かつて"ジプシーたち"と呼ばれていた人々に対する政治的に正しい呼称」ということになっています。「Roman:古代ローマ人」や「Roumanian:現代ルーマニア人」とも紛らわしい呼称ではありますが、上記の事情ともども把握しておくべき"非差別語"と言えるでしょう。


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|(特に注意すべき名詞複数形・・・あるいは単数形)|
 英語の名詞の複数形が「末尾に"s"・"es"を付ければ済む」という単純な代物でないことは皆さん痛感していることと思いますが、特に要注意の「名詞複数形」は、『QFEV』では《見出語》直後に書き出してあります。
<例>[■]
[名]《man》 |(複数形=men)| 『(○)ン』【1】(人間の)男【2】男女問わず)人【3】組織働く人員【4】(男に向かって)おまえ(・・・親愛軽蔑苛立ち等の感情を込めて使う)
・・・上例は御存知「man(一人の男・人間) ⇒ men(複数の男達・人々)」の不規則変化で、単数形の「man」の末尾に単純に"s"を付けて「(×)mans」としても複数形になりません・・・が、同じ「man」でも、次例などはまた別種の複数変化をしますから、英語の名詞は実にややこしいわけです:
<例>[■]
[名]《human》 |(複数形=humans)|『(○)ヒューマン』人間
・・・「man(人) ⇒ men(人々)」の類推で、上例の「human(人間)」の複数形も「(×)humen」とやってしまいたくなりますが、こちらは「humans」の複数形が正解です・・・では次例はどうでしょう?
<例>[■]
[名]《German》 |(複数形=Germans)| 『(○)ジャーマン / (○)マン / (×)ゲルマン』【1】ドイツ人【2】ドイツ語 。。。 [名]《Germany》 |(複数形=GermaniesまたはGermanys)|ドイツ(ヨーロッパの連邦国家首都=Berlin:ベルリン)。_。
・・・「German(ドイツ人)」⇒「(×)Germen」は間違い/「Germans」が正解、というのもややこしいですが、「ドイツという国」に関しても(1989年のベルリンの壁崩壊まで並立していた東ドイツ&西ドイツの)複数形を取る場合には(「子音字+"y"」で終わる名詞の通常複数形)「Germanies」の他に(通常の英単語ではあり得ない)「Germanys」の語形まで(慣用的に)許容されるというのだから、まったくややこしい話です・・・「ドイツ」が出たところで、宿命のライバル「フランス」についても見てみましょうか:
<例>[■]
[名]《France》 『(×)フランス』ヨーロッパの共和国首都=Paris:パリ) 。。。 [名]《French》 |(単複同形)| 『(○)フンチ』【1】フランス人【2】フランス語 。。。 [名]《Frenchman》 |(複数形=Frenchmen)|【1】フランス人(男女双方【2】フランス人の男性 。。。 [名]《Frenchwoman》 |(複数形=Frenchwomen)|フランス人の女性 。。。 [形]《French》 〖動詞は〘Frenchify〙〗【1】フランス(人)の【2】フランス語の【3】フランス風の
・・・国としての「France」は(分断国家になった経験もないので)複数形なしですが、国民としての「フランス人:the French」にもやはり(大勢いるにもかかわらず)複数形がありません ― 単数の形態で複数形にも併用される|(単複同形)|なのです・・・が、そうしてひとまとめに扱われるのはイヤだ、とばかり「Frenchman:フランス男性(のみならず女性をも包含する呼び名) / Frenchwoman:フランス女性」という特別な名詞も用意してあって、こちらの複数形は|(複数形=Frenchmen / Frenchwomen)|という立派な「"man ⇒ men"系不規則複数名詞」となっています・・・「フランス」ほどの大国になるとこのようにフランス料理並みにメニューも豊富なわけですが、「Japan(日本)」とかいう東洋の島国あたりになると「the Japanese(日本人)」の単複同形だけでおしまい ― 「(×)Japaneses」の複数形もなければ「(×)Japaneseman」とか「(×)Japanesewoman」とかの特別な性差表現も用意されてはいません。
<例>[■]
[名]《handkerchief》 |(複数形=handkerchievesまたはhandkerchiefs)| ^(=kerchief)^『(×)ハンカーフ』手巾(ハンカチ)
・・・上例の「handkerchief:ハンカチ」は、末尾が"f"で終わる名詞の複数形は、単に"s"を付けて"-fs"とする」という(一般的)ルールと「"f"を"v"に代えてから"es"を付けて"-ves"とする」という(特殊)ルールのどちらにも律儀に従っています・・・が、同じ「-f」で終わる名詞でも「wolf:オオカミ」の場合は「wolves」の複数形のみ可(「(×)wolfs」は間違い)ですし、「belief:信念」という名詞の複数形は「beliefs」でないとダメ(「believes」の形だと「動詞+三単現のs」とみなされてしまう)というややこしさ・・・ったく、「何の法則性もありゃしない、何を信じていいものやらさっぱり判らないのが英語の名詞の複数形」といった感じですが、皆さんはとりあえず「『QFEV』に書いてある情報を何度も繰り返し見て棒暗記しとけばいい」と信じてガンバれば、何とかなります。なんとかしてさしあげるために、「"-f"で終わる名詞複数形が("-fs"じゃなくて)"-ves"に化けるやつ」は『QFEV』に1つ残らず明記しておきます。
<例>[■]
[名]《passer-by》 |(複数形=passers-by)| ´(=passerby)´(通りすがりの)通行人
・・・「passer-by(通行人)」が複数いた場合、「passer-by"s"」にするか「passer"s"-by」にするか、どちらが正しいかは「慣用」で決まります・・・上例では「passer"s"-by」が正解でしたが、次例になるとまたルールが違います:
<例>[■]
[名]《runner-up》 |(複数形=runners-upまたはrunner-ups)|(競争で)首位逃した多く二位の)人・チーム
・・・「runner-up(残念賞)」の複数形は「runner"s"-up」・「runner-up"s"」の双方可 ― ということは、この種の「ハイフンつなぎ名詞の複数形」には「ルールなんてあってないようなもの」という英語世界の現実を表わしていると言ってよいでしょう。そこに信頼すべき法則がない以上、この種の変則名詞複数形は"習うより、慣れよ"でモノにするよりほかありません ― というわけで、「"-"(ハイフン)や" "(スペース)でつながれた複合形態の名詞」の「紛らわしい複数形」は、「『QFEV』で見慣れる」ことで乗り切ってください。
<例>[■]
[名]《megalopolis》 〖形容詞は〘megalopolitan〙〗|(複数形=megalopoliまたはmegalopoleisまたはmegalopolises)|超巨大都市 。。。 [名]《megalopolitan》 超巨大都市住民
・・・上例の「megalopolis ⇒ megalopoli / megalopoleis」の複数変化などはもう、英語複数名詞の原則にはまるで従わない"反則"といった感じですが、それもそのはず、この種の「--polis」というのは古代ギリシア語由来の外来英単語なのです。こういう代物に関しては、現代英語ではかなり開き直って「外来語だろうが何だろうが、英語世界に入ってきたからには"--s/--es"で複数形ってことにさせてもらうッ!」という割り切りもなされていて、「megalopolises」という形にしても通じるのですが、それはまぁそれとして「本来の外来語的複数形」もやはり示しておきますので、"学術的高踏派"を気取りたい向きはそちらの複数形も(なんとなく)頭の片隅に引っかけておくとよいでしょう。
<例>[■]
[名]《bandit》 |(複数形=banditiまたはbandits)|【1】盗賊【2】(米式)敵機
・・・上例の「bandit(盗人)」はイタリア語由来の外来英単語なので、その(原語風の)複数形も(英語流の「bandits」とは)変わっていますが、この単語の場合、複数形になるとアクセント(強勢)の位置まで変わってきます ― 「bandit ⇒ banditi」と後方にズレるのです。純然たる英単語の場合は「単数形も複数形もアクセント(強勢)位置は同じ」なのが鉄則なのですが、古代ラテン語由来の語などにはたま~に見られるこの種の「アクセントが移動する複数形」に関しては(特別に)その強勢位置をも赤文字で明示してあります。
<例>[■]
[名]《media》 |(mediumの複数形、単数/複数扱い)| 『(○)ディア / (×)メディア』【1】報道機関【2】報道媒体
・・・上例「media(メディア)」は現代人なら誰もが知ってる(&意識しまくって生きてる)英単語ですが、実はこれ「複数形」だったりします ― その「単数形」は「medium(ミディアム)」・・・って言われても"肉の焼きかげん"しか思い浮かばないって人も多いでしょうが・・・実際、「情報媒体」の意味で多用される「media」があまりにポピュラーになってしまったため、今ではこの語は「複数形;なんだけど単数扱いも可」という"単複逆転現象"を起こしていたりします(・・・同様の事例に「data(データ)=元来はdatumの複数形だが、単数扱いも可」があります)
<例>[■]
[名]《zero》 |(複数形=zeroesまたはzeros)| 『(○)ロ』【1】(数字の)0(ゼロ)【2】試験等での)零点【3】もない(の)状態
・・・「ゼロ」に複数形なんてあるのかしらん(0をいくつ並べても何を掛けてもしょせんゼロやん)?といった感じではありますが、こいつにはなんと2つも複数形があって、「単に"s"を付けただけの"zeros"」も正解なら「"es"を付けた"zeroes"」の形も正解になります・・・「oで終わる英単語」の複数形には、こういう厄介なやつが時折あってややこしいので、『QFEV』では「"-o"で終わる名詞で複数形が"-oes"になるもの」はことごとく明示してあります・・・その一方で、「"-o"で終わっても複数形は単に"s"を付けて"-os"にすればよい("-oes"にはならない)」という名詞は(先述の「zoo:動物園」のように)ノーマークです ― 「ノーマークの名詞は"法則通り"に"s / es"を付ければ問題なし」と思ってください。
・・・ややこしい名詞の複数形、これ以上いくら並べ立ててもキリがないので、最後にもう2つだけ「お酒」を並べておしまいにしましょう:
<例>[■]
[名]《brandy》 『(×)ブランデー』|(複数形=brandies)|葡萄酒(ぶどうしゅ)を蒸留した
<例>[■]
[名]《whiskey》 |(複数形=whiskeys)| ´(=whisky)´『(○)ウスキー』トウモロコシ・大麦・ライ等を麦芽酵素糖化したものに酵母加えて発酵させてから蒸留する
・・・まだ「ブランデーとウィスキーの違い」を知らない(っていうかお酒飲んじゃいけない)受講生の皆さんも多いでしょうが、それにしてもこれら2つのお酒の「複数形の違い」には(?なんで?)と首をかしげた人も多いことでしょう ― 「なんで"brandy"の複数形は"(×)brandys"じゃないの?」・「なんで"whiskey"の複数形は"(×)whiskeies"じゃないの?」 ― 答えは、「"-y"で終わる名詞の複数形は基本的に"y"を"i"に代えて"-ies"とする;が、"母音字+y"で終わる場合は(例外的に)そのまま"s"を付けて"-ys"とする」ということです(ので、「whiskeyの複数形」は「whiskeys」ですが、「whiskyの複数形」は「whiskies」となります)(先述の「Germany:ドイツ」の複数形が「Germanys」に(も)なる、というのは例外中の例外、というわけです)・・・それにしてもややこしいことおびただしいので、「"-y"で終わる名詞のくせに複数形が"-ies"にならないもの」は『QFEV』の中では1つ残らず「要チェック複数形」として明示してあります(・・・まぁ、「brandy」も「whiskey」もどっちも所詮は「液体」なので、"種別"を問題にせぬ限りは"物質名詞扱い"で「Give me brandy or whiskey, please.:ブランデーでもウィスキーでもいいからちょうだい」と単数で流してしまえばそれで済む話ではあるのですが・・・)。
 ・・・ほんの数例引いただけでもう皆さんアングリしちゃったことでしょうが、とにかく英語の名詞の複数形は(語形といい綴り字といい)実に不規則です ― 正しく覚えるには(そこに「法則性」がほとんどないのだから)「ひたすら何度も目にして棒暗記」以外ありません・・・おんなじ単語の情報を数限りなく目にすることになる「QFEV三択クイズ」で学べる皆さんは、実にラッキーですよ!


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自動詞/他動詞の区分
 同じ動詞の同じ語義に自動詞(目的語なし)用法と他動詞(目的語を取る)用法がある場合は、「自動詞 / 他動詞」の順に「/」で区切って示してあります。
・・・例えば、動詞「shake(過去形はshook)」に関しては:
■The ground shook.:大地が揺れた ― この「shook」は「(目的語を取らずに自分が)揺れる」の自動詞
■The earthquake shook the ground.:地震が大地を揺らした ― この「shook」は「(目的語であるgroundを)揺らす」の他動詞
という「自動詞 / 他動詞」の2つの用法があります・・・が、これら2つを:
■自動詞)(物が)揺れる
■他動詞)(物を)揺さぶる・振る
といった形で別立て表示するのは、実質的に同じ意味でしかない1語に関して(学習者に二重の時間と労力を強いる)迷惑極まりない二度手間になってしまいます ― 「辞書」ならそれもアリでしょうが、暗記してもらうための「単語集」ではこうした煩わしさは極力省くのが学習者に対する礼儀というものでしょう ― ということで、『QFEV』では次のような形で「自動詞 / 他動詞」を混在させる形で一本化してあります:
<例>[■]
[動]《shake》 |[過去形)shook / 過去分詞)shaken]| (物が)揺れる揺さぶる振る
・・・自動詞「(物が)揺れる」の後に続く他動詞「揺さぶる・振る」に関しては、頭の中で「(物を)揺さぶる・振る」のように「目的語+格助詞'を'」を補って解釈してください:
●和訳の際に「主語」+「主格の格助詞'が'」の形になるのが、自動詞
●和訳の際に「目的語」+「目的格の格助詞'を'」の形になるのが、他動詞
という基本的ルールさえ弁えておけば、「自動詞」と「他動詞」はわざわざ別立て表示するまでもなく、「自動詞 / 他動詞」の順に混在表示させておくのが合理的な簡略化作法というものでしょう?
 ・・・日本人のみなさんは(よほど「英語慣れ」している例外的な日本人を除き)ほとんど気付いていないでしょうが、言語学的に言えば、「日本語の動詞には<自動詞>と<他動詞>の二種類が存在する」けれども「日本人の意識の中には<自動詞>と<他動詞>の区別はほとんどない」という厳然たる言語学的事実があります ― 上述した通り、「自動詞 / 他動詞」の違いに関する日本人の意識は「'が'が付けば自動詞 / 'を'を付けられれば他動詞」という風に「その<動詞>に付き物の<格助詞>の違い」として認識されているのであって、「動詞そのものの自動詞性/他動詞性」についてはノーマークになっているのです。この「格助詞主導の自動詞/他動詞意識」は、日本人が英語に習熟する上で、実はかなり大きな障壁となります ― 「格助詞主導の弁別作法」という自らの言語学的体質に無自覚な日本人の前に立ちふさがる「見えない壁」として、英語上達を阻んでいるのです・・・そんな「見えない壁」を打ち破る上でも、この『QFEV』の「自動詞 / 他動詞混在表示」の合理的簡略化作法は大いなる力を発揮してくれるはず ― 「動詞」を見たら、「これって自動詞? それとも他動詞?」と意識して考える習癖を身に付けることで、英語の動詞運用力は確実に向上するのです。


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|[(特に注意すべき動詞の) 三単現 / 過去形 / 過去分詞 / ~ing(動名詞・現在分詞)]|
 「法則通りにいかない」(あるいは、法則通りではあるのだけど、ややこしい!)要注意の「動詞」の変化形は、《見出語》直後に書き出してあります。
<例>[■]
[動]《lay》 |[三単現)lays / 過去形)laid / 過去分詞)laid]|【1】~(物)を横たえる【2】~(物)を並べる【3】~(物)を置く【4】が)~()を産む 。。。 [動]《lie》 |[三単現)lies / 過去形)lay / 過去分詞)lain / ING)lying]|【1】(人が)座る・(物・動物が)横たわる【2】(土地・国・建物等が、ある場所に)位置している【3】(物・物事が)~の状態存在する
・・・自動詞の「lie:横たわる(不規則活用動詞)」と他動詞の「lay:横たえる(規則活用動詞)」は、混同しやすいことで悪名高い"似たものペア"ですが、事細かに見ていくと次のような「法則通り;だけどややこしい!」変化を含んでいます:
*「lie」の現在分詞・動名詞「lying」・・・"ie"で終わる動詞を"~ing"にする時には「(×)ieing」ではなく「(○)ying」にする
*「lay」の過去形・過去分詞形・・・"母音+y"に過去(分詞)形語尾"d"を付ける場合は"y"を"i"に代えて"d"を付けて「laid」の形にする(そのまま"d"を付けて「(×)layd」にはしない)
・・・こうした変化は、「法則通りでしょ?」と言われたって、外国人英語学習者にはチンプンカンプン ― 乗り切るには(例によって)「とにかくひたすら何度も何度も見て覚える」しかありません ― ということで、日本人英語学習者が特に迷いやすい動詞活用形(「-y」で終わるくせに「-ied」にならずに「-yed」になるやつとか)は『QFEV』に1つ残らず明示してあります ― そこに特筆されている面倒な事例さえ気を付けて覚え込めば、それ以外の動詞活用形は難なく「法則通り」に運用できるようになるはずです。
<例>[■]
[動]《spit》 |[過去形)spitted / spat / spit / 過去分詞)spitted / spat / spit / ING)spitting]| 〖名詞も〘同一形〙〗【1】(人・物が)唾(つば)を吐く(ような動作・音を生じる【2】怒って)フーッ!と唸(うな)る【3】(英式)がしとしと降る
・・・「spit(ツバをはく)」という動詞は、「spitted / spat / spit」と、3つもの異なる過去形・過去分詞形を持つトンデモないやつです・・・が、その不規則活用の多さもさることながら、この動詞の活用に関しては次のルールがまたややこしいのです:
*「短母音+t」で終わる動詞の過去形・過去分詞・現在分詞・動名詞を作る際には「末尾の"t"を重ねる」
・・・上記のルールは、確かに法則通りではあるのですが、そもそも「"短母音"って、なに?」というあたりからして日本人英語学習者のほとんどにはよくわかってないわけですから、こういう事例はやはり「1つ残らず『QFEV』で目視確認する」ことで"習うより慣れよ"方式で身に付けるのが得策です。
<例>[■]
[名]《dwarf》 〖形容詞も〘同一形〙〗|(複数形=dwarvesまたはdwarfs)|【1】童話に出て来る小人のように)頭が異様に大きく手足が短い人【2】小型動植物 。。。 [動]《dwarf》 |[三単現)dwarfs / dwarves]|【1】~の成長妨げる【2】(他の何かと比べて)~をちっぽけに感じさせる
・・・「"f"を"v"に代えて"es"を付ける」というのは「名詞複数形」を作る際のルール・・・なのですが、上例の「dwarf」は、この「名詞複数語尾」の形がそのまま「動詞三単現」の形にも適用される(こともある)実に珍しい動詞なのです ― こういう特殊事例も『QFEV』ではしっかり明示してあります・・・まぁ、そんな変わり種の「dwarves」なんて使わずとも、法則通りの「dwarfs」の方を使えば問題ないわけですが、数限りなく目にすることでイヤでも覚え込んでしまうのがウリの『QFEV』で学べば、こういう"ヲタク事例"にも自ずと詳しくなるはずです。


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|[(特に注意すべき形容詞・副詞の) 比較級 / 最上級]|
 単に「moreを付ける / mostを付ける」だけでは済まない「-er / -est」の形態を取る「比較級 / 最上級」は、《見出語》直後に書き出してあります。
<例>[■]
[形]《far》 |[比較級)farther / further / 最上級)farthest / furthest]|【1】(空間的に)遠い【2】(時間的に、過去/未来の時点へと遠く隔たった遙かな【3】(位置的に)反対側 。。。 [副]《far》 |[比較級)farther / furthest / 最上級)farthest / furthest]|【1】距離的に)遠く【2】(時間的に、遠い過去/未来を指して)遙かに【3】程度の甚(はなは)だしさを表わして)大いに
・・・上例の「far」(形容詞/副詞)には「比較級)farther / further」と「最上級)farthest / furthest」の異なる形態がありますが、いずれも通常の「-er / -est」とはかけ離れた(暗記しておかない限り対処のしようがない)「不規則比較変化」をする例です。「good・well / better / best」などと並んで「比較構文」の授業では必ず習うやつですが、"習うより慣れよ"方式で何度も何度も目にすることで覚え込むのがベストであることは言うまでもありません。
<例>[■]
(音注)[副]often》 |[比較級)oftener / more / 最上級)oftenest / most]| 頻度の高さを示して)しばしば。_。
・・・上例は、比較級としては「oftener」・「more often」 / 最上級としては「oftenest」・「most often」のいずれも可であることを示しています・・・このように「more / most」と「-er / -est」の双方の形態があり得る場合を除き、「"more / most"で比較級/最上級を表わす形容詞&副詞」は(いちいち断わるのも煩雑なだけなので)ノーマークにしてあります;皆さんは『QFEV』の中で|[比較級)~er / 最上級)~est]|とわざわざ特筆してある形容詞・副詞に出会った時だけ注意してその形を覚えてくれればそれでよいのです。
<例>[■]
[名]evil》 【1】道徳的好ましくない邪悪【2】社会的有害な)害悪 。。。 [形]evil》 |[比較級)more ― / eviler / eviller / 最上級)most ― / evilest / evillest]| 悪い 。。。 [副]evil》 |[比較級)more ― / eviler / eviller / 最上級)most ― / evilest / evillest]| (「speak evil of:~の悪口を言う」の形で)悪く
・・・上例の「evil」などは、まさか「-er / -est」の変化形を取って「イ~ビラ~(・・・他人をイビる人?)」になるとは(辞書にそう言われるまで)夢にも思わない英単語でしょう。こういう代物はとにかく棒暗記するしかありません;実際の英語では「more evil / most evil」の形で使っても誰からも文句は出ませんが、使う/使わないはともかく「evilは-er/-est型」という知識だけは(何度も繰り返し目に焼き付けることで)おさえておきましょう。
<例>[■]
[名]《senior》 『(○)ニア』【1】特定集団内の)年長者【2】組織学校・クラブ等の)上級生上役先輩 。。。 [形]《senior》 |(ラテン比較級)|【1】(~より)年長【2】(~より)上級【3】(~より)先輩
・・・上例の|(ラテン比較級)|というのは、通常なら「--er+than ~」で「~よりも--」の意味を表わすのに対し、"than"ではなく"to"を用いて「be senior to ~:~よりも年長」(=older than ~)の意味を表わす(ラテン語由来の)特殊な比較級のことです・・・この種の「ラテン比較級」は ― 「junior:年少」・「superior:優等」・「inferior:劣格」等 ― いずれも末尾が「-or」で終わるのが特徴・・・中には「interior(インテリア)」・「exterior(エクステリア)」みたいに「もはや"比較級"としては使われない形容詞」もありますが、注意を促すため『QFEV』では《見出語》直後に|(ラテン比較級)|と明示しておきます。


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複数の発音・アクセントがある場合
 第一アクセント(強勢)の位置が複数あり得る場合は「 / 」で区切り、強勢のある音節(シラブル)の位置が早いものから順に表示します。
・・・次例の「Islam」の場合、アクセント位置が2つある上に、発音にも「イ<ス>ラム」の清音と「イ<ズ>ラム」の濁音の2種類あるので、読み上げ音声はぜんぶで4つ(!)・・・それぞれの発音の区切り( )ではビープ音が鳴るので(あ、別の発音があるんだな)と身構えて聞いてください。
<例>[■]
(音注)[名]Islam / Islam》 『(×)イスラム(教)』【1】回教【2】イスラム教文化(圏)【3】回教徒 。。。 (音注)[名]Islamism / Islamism》 イスラム教 。。。 (音注)[形]《Islamic》 イスラム(教)の
・・・「/」の区切りで複数表示されているのは「強勢パターン」の違いです:「綴り字(スペル)違い」ではありませんので、お間違いなく。


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品詞表示の簡略化について
 『QFEV』で紹介する見出語に関しては、「(現代英語で普通に)使われ得る全ての品詞形(名詞/代名詞/動詞/形容詞/副詞/前置詞/接続詞/間投詞)」をもれなく一堂に紹介することを重要なポリシーとしています ― そうすることで「名詞を見たらすかさずその動詞形が思い浮かぶ」・「形容詞を見たら即座にその副詞形も浮かぶ」といった「品詞横断的英単語力」が磨けるからです ― しかしながら、それらの語形の全てをいちいち別立て見出語として表示したら、あまりに煩雑化しすぎて学習者の迷惑になるばかり・・・ということで、「現実の英語での使用頻度が低い」&「その語義は、敢えて別立て表示するまでもなく別品詞からの類推だけで十分わかる」と判断したものについては、語義の先頭部(見出語の右脇)に〖〘  〙〗の形で(アクセント付きで)紹介するだけにとどめておくことにしました・・・もちろん「他品詞からの類推が容易に可能な語」ではあっても「現実の英語世界での使用頻度が高い重要語」については厭わず掲載してありますから、安心して(覚えて&使って)ください:
<例>[■]
[名]《infection》 【1】病気の)感染(症)【2】(あまり良くない考え風潮等の)流布感化 。。。 [動]《infect》 【1】伝染病・コンピュータウィルスを)~(生物・コンピュータの端末やネットワーク)に感染させる【2】思想等で)~(人)に影響与える 。。。 [形]《infectious》 〖名詞は〘infectiousness〙 / 副詞は〘infectiously〙〗´(=infective)´【1】(病気が、空気感染する)伝染性【2】態度思想等が、他者に対して)影響する
 ・・・上例で言えば、形容詞《infectious》の語義さえ示しておけば、その名詞形〘infectiousness〙の「伝染性」や副詞形〘infectiously〙の「伝染して」については自ずと類推が効くはずなので、日本語訳抜きの〘語形(&強勢)〙の紹介のみにとどめてあります。
 ・・・この〘  〙のみでの紹介にとどめた語の数は「約1万4千5百語」、これらの語まで収録語に数えてインフレカウントすれば、『QFEV』で紹介されている英単語総数は「約4万6千語」まで膨れ上がります ― それでもなお「現代世界で用いられる英単語総数(17万語超)」の「約4分の1」 ― 『QFEV』のすべてをモノにしてもなお「その3倍の未知の領域」が残っているわけです(・・・まぁ、どうせ「ゴッタ煮のG水準」や「ヘンタイのH水準」の語ばっかだけどね・・・)
<例>[■]
[名]orange》 〖形容詞も〘同一形〙〗『(×)オンジ』【1】蜜柑(みかん)【2】橙色(だいだいいろ)
 ・・・上例の「orange」は、全く同じ形で「ミカン」・「だいだい色」の名詞にも「蜜柑の」・「橙色の」の形容詞にもなります ― こういう場合は、形容詞「みかんの」・「だいだい色の」の語義は表示せず、名詞語義の先頭に〖形容詞も〘同一形〙〗と示すのみに留めておきます ― 〘同一形〙という表示は「手抜き」っぽく見えるかもしれませんが、どうせ同じ形なのに〘orange〙などとわざわざ英語表示されてしまうと「いったい名詞形とどこが違うの?!」とばかりその違いを必死になって探す「意地悪まちがいさがしクイズ」みたいになってしまうので、それを避けるための「親切心」からの措置だと思ってください。
<例>[■]
[名]《contest》 〖動詞も〘同一形:発音はcontest〙〗『(○)ンテスト』競争
 ・・・上例の「contest」は、名詞「競争」のみを表示しておけば、同じ形で「競い合う」の動詞の語義も自ずと類推可能でしょうから、敢えて別立て表示はせずに〘同一形〙とだけ記しておきます・・・が、その発音は「名詞の場合はcontest/動詞の場合はcontest」とアクセント位置が異なります ― こういう場合は〖動詞も〘同一形:発音はcontest〙〗のような形でその発音の違いに注意を促しておきます。
<例>[■]
[名]《fool》 〖間投詞も〘同一形〙〗『(○)(エイプリル)ール』【1】愚か者【2】王様お抱えの)道化師(どうけし=ピエロ)。_。
 ・・・上例の〖間投詞も〘同一形〙〗とは、「バカな人」を表わす名詞「fool」は、そのまま間投詞(というより、罵倒語)として用いて「Fool!」(バカ!)と叫ぶことができますよ、ということです(・・・ケンカになりそうなので、あまりお勧めはしないけど)。
<例>[■]
[名]《dung》 〖動詞も〘同一形〙〗【1】(動物の)糞(ふん)【2】家畜の糞(ふん)を流用した)有機肥料
 ・・・上例の「dung」に於ける〖動詞も〘同一形〙〗は、「(から作った)有機肥料を畑にまく」の意味・・・であることは、「名詞」の語義として表示されている「(動物の)糞(ふん)」・「(家畜の糞(ふん)を流用した)有機肥料」の2つを手掛かりに割り出せるはず ― 「この程度の類推作業なら、シャーロック・ホームズならずとも、少しばかり頭を働かせれば誰でも可能なはずだよ、ワトソン君」という次第
<例>[■]
(音注)[名]《flour》 〖動詞も〘同一形〙〗【1】小麦粉【2】細かい粉末状のもの
 ・・・上例の「flour」に於ける〖動詞も〘同一形〙〗は、「(料理の素材を)小麦粉にまぶす」/「(固形のものを)粉末状にする」の意味です。「名詞」として掲載されている語義から逆算すれば割り出せるとはいえ、これは少々類推が難しいかもしれません・・・が、逆に考えてみてください ― こんなマイナーな動詞の語義までいちいち「見出語」として掲載しまくったら一体どうなるか、と(・・・こたえ=「英単語集」ではなく「英和辞典」になる) ― ということで、けっこう無理がある感じの〖動詞も〘同一形〙〗は、「ノーマークで構わない重要度の低い語義だからこそ参照語扱いになっている(のだから、よくわからなくてもべつにかまわない)」とぶっちゃけ割り切ってください ― さらに逆に言えば、「そんなマイナーな語形でさえも細大漏らさず〖〘参照語〙〗として紹介しようとする」のが『QFEV』の(というか、この作者 之人冗悟:のと・じゃうごの)執念深さなのだ、と思ってもらっても結構です。
<例>[■]
[名]《doctrine》 〖形容詞は〘doctrinal〙 / 副詞は〘doctrinally〙〗『(○)クトリン』【1】政治的な)主義【2】宗教の)教義 。。。 [形]《doctrinaire》 〖名詞は〘doctrinairism〙〗【1】教条主義的【2】狂信的
 ・・・上例を見たら「おや?」と首をかしげる人も多いでしょう ― 名詞「doctrine」の脇に〖形容詞は〘doctrinal〙〗という参照語表示があるにもかかわらず、その後でまた今度は《見出語》として「形容詞」の《doctrinaire》が出て来るのは何故なのか、と・・・答えは:
■形容詞〖〘doctrinal〙〗の「(政治的な)主義に関する」・「(宗教の)教義に関する」の語義は、[名]《doctrine》の「(政治的な)主義」・「(宗教の)教義」の語義からストレートに類推可能(かつ使用頻度も低い語)なので、その語義は表示せず〖〘参照語〙〗扱いとする。
■[形]《doctrinaire》の「教条主義的な」・「狂信的な」の語義は、[名]《doctrine》の「(政治的な)主義」・「(宗教の)教義」の語義からでは類推不可能(かつ使用頻度もそれなりに高い語)なので、《見出語》扱いでその語義を表示する。
・・・というわけです。こうした《見出語》と〖〘参照語〙〗の微妙な違いが瞬時に感得できるレベルになれば、あなたの語学センスもなかなかのものと言えるでしょう。
<例>[■]
[名]《fundamental》 (fundamentals)基本(原理) 。。。 [名]《fundamentalism》 〖形容詞は〘fundamentalistic〙〗原理主義(=宗教聖典記述を字面通(じづらどお)りに信じること) 。。。 [名]《fundamentalist》 原理主義者 。。。 [形]《fundamental》 基本的 。。。 [副]《fundamentally》 【1】根本的【2】(話の流れの中で原点に立ち戻って)そもそも
 ・・・上例では、形容詞「fundamenntal:基本的な」の見出語さえ掲げておけば、それ以外のすべての語義も自ずと類推が効くのだから〖〘 参照語扱い 〙〗で処理してしまえばよさそうにも思えます・・・が、これらはみな「現実の英語世界での使用頻度(≒英単語としての重要度)」がかなり高い語(水準で言えば<B>・<C>・<D>・<E>の<大学受験必須英単語レベル>)ですので、敢えてすべて別立て見出語扱いしてあります。このあたりのサジ加減については、作者の受験指導&英語学習のノウハウの蓄積を信じてほしいと思います(・・・作者の「能力」は信じられずとも、「作っては改め、また見直しては作り直し」の作業を30年以上に渡り軽~く二桁を越す回数重ね続けた「執念」の産物としての『QFEV』の錬成度の高さには、そこそこ信頼を置いてもらっても大丈夫だと思いますよ)
<例>[■]
[形]eastward》 東方 。。。 [副]eastward》 ´(=eastwards)´東方
 ・・・上例の「eastward」に関しては、形容詞「東方の」/副詞「東方へ」をわざわざ別立て表示する必然性は(副詞の「eastward」に「eastwards」の異形があるという情報以外は)何もないように思えます・・・が、重要度水準が<A>・<B>・<C>あたりの英単語の場合、その対象となる学習者(中学~高校1年生程度)の「品詞横断的英単語類推能力」に過度の信頼を置くことは(失礼ながら)できないと判断して、わざわざこうした「冗長表示」を行なう場合もあるのだと思ってください(・・・「収録語数稼ぎ」のためにやってるわけじゃ、ありません)
<例>[■]
[形]《secondhand》 〖副詞も〘同一形〙〗【1】情報等が、自ら直接入手したものではなく)又聞きの【2】(製品が)中古(品)
 ・・・英単語には「形容詞/副詞が同一形」というやつが結構な数存在します。上例の「secondhand」もその一つで、〖副詞も〘同一形〙〗という簡略化表示にしてはありますが、実際の英語での使用頻度は「副詞)又聞きで/中古品で」も「形容詞)又聞きの/中古品の」もさほど変わりません・・・ならば、使用頻度の高さに敬意を表して副詞の「secondhand」のほうもちゃんと「見出語」扱いして語義表示すればいいじゃないか、という意見も(「教条主義者」とか「統計学者」とかの口からは)出て来そうですが、この『QFEV』は「統計学的厳密性」よりも「学習者の利便性」を第一に考えるので、こういう場面ではわざわざ両者を重複表示して学習者の暗記の労力を倍加するような罪深いマネはせず、どちらか一方だけを残して他方は学習者の類推に任せることにします・・・が、「表示されているものは重要度が高い/割愛されたものは重要度が低い」という判断は(特に、その品詞が「形容詞/副詞」の場合は)しないでください ― 副詞のみ表示して〖形容詞も〘同一形〙〗としてもよかったものが、たまたま形容詞のみ表示して〖副詞も〘同一形〙〗となっているだけの場合がほとんどなのですから。


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語義表示の簡略化について
 『QFEV』の語義表示は、一番最初に紹介した「image / imagery / imagination / imagine / imaginary / imaginative / imaginable 」の例に見る通り、「品詞横断的」 ― 名詞。。。動詞。。。形容詞。。。副詞。。。という形で全ての品詞の全語義がまとめて表示されます・・・しかし、「名詞)image」・「名詞)imagination」・「動詞)imagine」・「形容詞)imaginary」・「形容詞)imaginative」のいずれかが三択クイズの問題に出るたびに<imageグループ>の膨大な語義をズラーッと見せられたのでは、回答者は圧倒されてしまい、それらの語義の1つ1つに注意を集中して暗記してやろうという気分も失せてしまうでしょう・・・そんな事態を避けるべく、『QFEV』の語義表示には次のルールを設けることにしました:
★同一語義グループに属する英単語に関する問題が同一重要度水準(<A>~<H>)に重複して登場する場合、「全品詞横断的総覧表示」は1回限りとし、それ以外は「問題になっている品詞」の「その問題の難易度水準(まで)」の語義のみを取り出して表示することで、学習者の集中力の持続を図る★
 ・・・例えば、「imageグループ」に属する英単語に関する問題は<A水準>で4回 / <B水準>で3回 / <D水準>で5回も登場しますが、「総覧表示」は(A・B・Dそれぞれで)1回のみ、残りは全て「その設問で問題になっている品詞の語義のみ表示」となります・・・ケチってるわけじゃありません;ケアしてるんです ― あなたの「やる気」を削がないように!・・・そういうルールで構成された『QFEV』をプレイするみなさんの心構えとしては:
無色の(地味な)「単一品詞表示」の場合は、表示されている語義・解説のみをじっくり読んで覚え込む●
色分けされた(派手な)「全品詞総覧表示」の場合は「現在学習中の水準(&それより'易しい'水準)の見出語・語義だけ」を気合い入れて覚え込む(・・・英単語力に余裕がある人は「表示されている全ての情報」にダボハゼのように食らい付く)★
という態度で臨んでください。


 ・・・例えば、次の問題の場合:


「Don't you hear someone knocking on the door?:誰か玄関をノックしてる音がしない? ― At this time of night? It's only your (    ).:こんな夜遅くに? 単なる思い過ごしだよ」の(    )に入る名詞は?
― D ―
imagination
fancy
misunderstanding


 ・・・正解のimaginationをクリックして:


「Don't you hear someone knocking on the door?:誰か玄関をノックしてる音がしない? ― At this time of night? It's only your (    ).:こんな夜遅くに? 単なる思い過ごしだよ」の(    )に入る名詞は?
― D ―
imagination
fancy
misunderstanding


 ・・・さらにまた[解説を読む]をクリックすると、次のような形で詳しい情報が表示されます:


― D ―
imagination「imagination」には、「想像(力)」のほかに、「想像の産物」および「(現実とは異なる)単なる思い過ごし」の意味がある
fancy [■]
[名]《fancy》 【1】空想【2】(永続しない咄嗟(とっさ)の)好み【3】気紛れ・単なる思い付き 。。。 [動]《fancy》 |[三単現)fancies / 過去形)fancied / 過去分詞)fancied]|【1】~を思い描く【2】(自惚(うぬぼ)れて)~だと思い込む【3】~することを好む 。。。 [形]《fanciful》 〖名詞は〘fancifulness〙 / 副詞は〘fancifully〙〗【1】空想的【2】気紛れ【3】奇抜 。。。 [形]《fancy》 |[比較級)fancier / 最上級)fanciest]|【1】人目を引くために)手の込んだ装飾施した【2】必要以上に贅(ぜい)を尽くした)極上
misunderstanding [■]
[名]《misunderstanding》 【1】(意味の)誤解【2】(他の誰かと)意見が合わないこと【3】他人との)不和・揉め事(もめごと) 。。。 [動]《misunderstand》 |[過去形)misunderstood / 過去分詞)misunderstood]| (人・物・物事を)誤解する


 ・・・不正解だったはずの「fancy」や「misunderstanding」は「豪勢な単語集カラフル表示」なのに、正解である「imagination」だけは「地味な語義解説」になっていますね ― こういう場合は:
■「imagination」には、「想像(力)」のほかに、「想像の産物」および「(現実とは異なる)単なる思い過ごし」の意味がある
という「地味な語義解説」のみに意識をフォーカスしてくれればそれでよいのです。
 ・・・逆に、不正解とはいえ「単語集カラフル表示」されている「fancy」・「misunderstanding」のほうは、表示されている情報(のうち、現在学習中の水準&それ以下の水準に属するもの)をしっかり読んでぜ~んぶ暗記(or復習)するようにしてください。


 ・・・上の問題では「imagination」がテーマでしたが、他にも<D水準>では、以下の「imageグループ英単語群」が「地味な語義解説」の形で個別的にフォーカスを当てられています:
「imagery」
■「imagery」は「像」・「象徴」の意味
「imagine」
■この「imagine」は「ありもしない話を(頭の中で)そうだと思い込む」の意味
ふたたび「imagination」(・・・お仲間の「image」とペア組んで登場します)
■「imagination」は「想像(の産物)」・「単なる思い過ごし」の意味
■「(心に思い描く)印象」・「(目に見える)(画)像・映像」で日本語でもおなじみの「image:イメージ」には、「(よく似た)生き写しの人・物」・「(概念を具体化したような)化身・権化(ごんげ)・象徴」の意味もある


 ・・・そして、「imageグループの英単語群」がぜ~んぶズラリと「豪勢な単語集カラフル表示」されるのは、次の問題の時です:


「架空の」の意味の形容詞ではないものは?
― D ―
fictional[■]
[名]《fiction》 『(○)フィクション』【1】小説【2】事実現実とは関係のない)作り話 。。。 [動]《fictionalize》 〖名詞は〘fictionalization〙〗~(現実出来事等)を(虚構の)物語にする 。。。 [形]《fictional》 〖名詞は〘fictionality〙 / 副詞は〘fictionally〙〗´(=fictitious)´架空
real「real」は「現実の」の意味
imaginary(...前に一度紹介済みなので、見出語をクリックしても音声は流れません...)
[名]image》 〖動詞も〘同一形〙〗『(×)イージ』【1】思い描く印象【2】目に見える(画)像映像【3】(よく似た生き写しの人・物【4】概念具体化したような)化身・権化(ごんげ)・象徴 。。。 [名]《imagination》 『(○)イマジーション』【1】想像(力)【2】想像産物【3】現実とは異なる単なる思い過ごし 。。。 [名]imagery》 【1】【2】具体的事物抽象概念等を表現する)象徴 。。。 [動]《imagine》 『(○)イジン』【1】頭の中で)~(人・物・物事)を想像する【2】現実展開を)~になるだろうと予想する【3】錯覚して)~であると思い込む 。。。 [形]《imaginary》 〖副詞は〘imaginarily〙〗実在しない)架空 。。。 (音注)[形]《imaginative》 〖名詞は〘imaginativeness〙 / 副詞は〘imaginatively〙〗想像力豊か 。。。 [形]《imaginable》 想像し得る(限りの)


 ・・・いかがです、「imageグループの英単語群」、実に壮観でしょう? 重要語揃いの大所帯ですから、<D水準>のテストだけでも5回も問題に出てくるわけですが、そのたびに上のような「壮観な単語集総覧カラフル表示」に付き合わされたら、学習者としてはいったいどんな気持ちになるか、ちょっと想像してみてください ― 「おいおい、また出てきたよ・・・いったいこれで何回目? もういいよ!!」って感じで、いいかげん目を背けたくなってしまうでしょう? ― そうならないように「同一難易度水準内の問題では、豪勢な単語集カラフル表示は、1回きり」になるようにしてあるのです・・・から、そういうレアな「カラフル英単語集」に出くわした時には、ここぞとばかりガチで取り組んで「表示されている全情報を丹念にチェック&暗記(しなおし)」するようにしてくださいね。


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ダブルクリックで開く隠し領域(。_。)について
 「英単語集」として(表に)出してよい情報・内容ではないような「オマケ記事」については、「隠し領域」に封じ込めておいて、「表コンテンツ」の端っこに控え目に居座っている。_。をダブルクリックすることで「開/閉」するようにしてあります。
 ・・・次例は、何とも素っ気ない<A>水準語の《calendar》 『(×)カンダー』暦(こよみ)・・・ですが、その右端に思わせぶりに控える。_。の上をチョチョン!とダブルクリックしたら、どうなるか ― ちょっと試してみてください:
<例>[■]
[名]《calendar》 『(×)カンダー』暦(こよみ)。_。
 ・・・どうです? 「暦(こよみ)」に関する追加情報としては、かなり有益なコンテンツでしょう?・・・ですが、こんな膨大な情報を「<calendar>という英単語の解説」の表玄関にデーン!と置いておくわけにはいかないのも、おわかりいただけますよね? ― そういう「表には置けないコンテンツ」が「この奥底に隠れていますよ」と告げるアイコンが。_。なのです ― 俗に言う「Easter egg:イースターエッグ(復活祭の宝探しタマゴ)」というやつで、目立たぬだけに見逃してしまうかもしれませんが、まぁ当面の「英単語学習」には直接関係ない内容なので、「見つかったらラッキー!なアイテム」ぐらいのつもりで、目についた時には軽~い気持ちでダブルクリックして開いて見てください(閉じたくなったら、またダブルクリックすればOK)。
 ・・・この「イースターエッグ」の奥底には、上の「カレンダー情報」みたいにマジメな内容ばかりが潜んでいるとは限りません・・・「'月'つながり」の次のやつなんか、。_。をチョチョン!とやると、中学生にはチョイ早いかもしれない/高校生なら読んどかないと手遅れになるかもしれない(ガッコじゃなかなか聞けない)ディープなお話が、ヌメヌメ~ッって感じで出てきちゃいます;
<例>[■]
[名]《pill》 〖動詞も〘同一形〙〗『(○)ル』【1】の)錠剤【2】経口避妊薬。_。 。。。 [名]《morning-after pill》 『(×)モーニングアフタール』緊急避妊薬。_。
 ・・・とまぁ、あれこれ中身はいろいろな「イースターエッグ」、数えてみたらその総数は「!1750超!」になっちゃってました ― ぜんぶ開いて見たら相当な時間を費やしてしまうので、時間が惜しい受験生にとっては「(開けちゃぁマズい)パンドラの箱」みたいな存在ですね・・・そんなのをどうしてこんなに沢山作り散らして思わせぶりに隠しといたりするのか、と言えば、「之人冗悟(のと・じゃうご)が常軌を逸したおしゃべり屋さんだから」というわけではなく、「単語にまつわる'エピソード'をなるべく多く提供することで、覚えるための'よすが(寄す+処⇒依って立つ所=頼るべき手段・手掛かり・足掛かり)'としたいから」です ― 英単語を覚えるには「英文の中のパーツとして覚える」のが一番である(=例文として覚えるべきである)というのは誰もが知っている常識ですが、3.1415万の単語/5万超の語義に<例文>を付けるわけにもいかぬ『QFEV』では、英単語を記憶に焼き付けるための手段として「その語にまつわるエピソード」を1つでも多く提供したいわけです。もちろん、最初に例示した「calendar:暦(こよみ)」に関する「太陽暦/太陰暦」の詳細な解説のような「単語集の延長線上にあるコンテンツ」もありますが、多くの場合、あまり「学術的」とは言えない「雑学・雑感・余談」に属するものばかり・・・それでも、それを読んだ人にとってはそうした雑多な記述は「その語にまつわる'思い出'」として、その英単語を「思い出すための'よすが'」になってくれることでしょう・・・から、「ご用とお急ぎでない方」は、どうぞごゆるりと(。_。を見つけた時は)ダブルクリックして御覧あれ。。。


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漢字表記の[ルビ(ふりがな)]について
 これはPC画面上でプレイする学習者限定の特典になりますが、語義解説画面のほぼ全ての漢字の「よみがな」が、当該漢字上にマウスカーソルを合わせると「バルーンヘルプ」の形で(マウスカーソルを合わせている間だけ)吹き出しますので、いちいち辞書で読み方を確認する必要もありません・・・下図は、「疑わしい」という日本語の上にカーソルを合わせると[うたがわしい]というルビが吹き出してくるイメージ画像です。

 ・・・しかしながら、ケイタイ・スマホ・タブレット端末など「マウスもマウスカーソルもない機種」ではこの機能は働きません・・・ので、「信憑性」といった難漢字の横には(しんぴょうせい)というルビ(ふりがな)を最初から明示しておく作法を取りました。
 ・・・正直に言わせてもらえば、このような無粋な表示作法は、筆者(之人冗悟:のと・じゃうご)の物書き/読者としての美意識にとってはまったくもって耐え難いことです・・・この「押し売りルビ」を振り直す作業だけで3ヶ月もの余計な時間を浪費させられたことも相当に腹立たしいことではありましたが、それよりも何よりもまず「PC表示では当たり前のカーソルがない」というちっともスマートじゃない「スマホ」という中途半端な機材のハードウェア的制約のせいで文章の体裁をかくも耐え難いまでに崩しまくる見苦しい表記を強いられるという事態自体が、「無能で無責任な設計者のせいで使用者が被るテクノストレスの典型的事例」だったからこそ、腸(はらわた)が煮えくりかえる思いだった、ということです。
 ・・・とはいえ、「idiotic smartphone:アホなスマートフォン」というoxymoron device(口に出して言うと矛盾ちっくでアホっちぃデバイス)がこれだけ世の中を席巻してしまっており、その「クソバカスマホ」でこの『QFEV』をやる人達のほうが(PCを使って遙かに快適にプレイするユーザーよりも)圧倒的多数を占めることになるであろう現実を思った時、「無粋なルビ(ふりがな)は、カーソルを合わせた時だけ飛び出す<バルーンヘルプ>に任せる」というスマートな作法に依怙地(いこじ)に固執(こしつ/こしゅう)するわけにもいかないでしょうから、筆者としてはそれこそもう断腸(だんちょう)の思いで、渋々(しぶしぶ)、止むを得ぬ(やむをえぬ)処置として、本当にイヤでイヤで仕方ないのだけれど、そのままではマトモに読んでもらえそうにない「信憑性」とかの漢字は「信憑性(しんぴょうせい)」に化けさせてしまうという見苦しいこと夥しい(⇒夥(おびただ)しい)加筆修正(=改悪)作業で自らの労作をボロボロに(!3ヶ月以上かけて!)書き直した次第・・・それを読む皆さんとしても、「'信憑性'程度の漢字に'信憑性(しんぴょうせい)'なんてルビ(ふりがな)を振るなんて、この作者、それほどまでに読者としての自分の識字能力((○)しきじのうりょく (×)しょくじのうりょく)を信じていないのか?!」と腹立たしい思いに駆られる場面が多々((○)たた (×)おおおお)あるでしょう ― そういうギスギスした思いの交錯による対人感情の劣悪化を未然に防ぐためにも、「難読漢字のルビ(ふりがな)は、カーソルを合わせた時にだけそっと耳打ちしてくれる<バルーンヘルプ>の形でさりげなく提供しておくのが心ある筆者としての嗜み(⇒嗜(たしな)み)である」と信じればこそ、「HTML(Hyper Text Markup Language)の最も気の利いた機能の一つ」として「<SPAN TITLE="しんぴょうせい">信憑性</SPAN>」のような「いざという時(にだけ)役立つ見えない手助け」の数々を陰ながら(・・・『QFEV』2021年版の中だけで<28万6千6百77回>も・・・)繰り返してきたこの之人冗悟(のと・じゃうご)なのですが・・・まぁ、今の世界の現実というものは、加速度的に、そうした気遣い((○)きづかい (×)キチガイ)や美意識をズタズタに引き裂いて足蹴((○)あしげ (×)そくしゅー)にする方向へと雪崩((○)なだれ (×)ゆきくずれ)を打って転げ落ちまくっているので、(286,677も割り振った<バルーンヘルプ>を23万8千ほどに減らして代わりに4万8千ほどの<醜悪な押し売りルビ>に書き換える、といった)「自殺的自作改悪作業」を強いられる場面は、これからもどんどん増えて行くことでしょう ― 無能な連中が無責任に放り散らす((○)ひりちらす (×)ほうりちらす)「'旧製品'の良い部分を平然と殺す'新製品'」が世の中に出る前に「ダメ出し」をすることが可能な「もう少しマシな社会構造」へと「今のこのダメな(&ますますダメになり続けるばかりの)社会」をレベルアップ(という以前に、salvage:サルベージ=救難)しない限りは、延々((○)えんえん (×)のびのび (×)のぶのぶ)と・・・
 ・・・ともあれ、延々と文句を並べても(現実の「ダメ社会改善手続き」を伴わぬ限りは)埒が明かない(らちがあかない・・・「埒:らち」は「馬場の囲い」なので、本来は「開かない」が正しいのだが、んなこと言ったって日本語ではいつの間にやら「明かない」に化けて「開かない」は間違いってことになっちゃってるんだから仕方ない)し、『QFEV』の内容説明も既にもう延々と続きすぎてみなさんお腹いっぱいでしょうからこのあたりで切り上げて、そろそろ具体的な『QFEV』のプレイ方法の説明に移りましょう・・・



 ! みなさんの御健闘&大成功を祈ります !
ZUBARAIE LLC.(合同会社 ズバライエ) Jaugo Noto(之人冗悟:のと・じゃうご)



・・・以下、<『QFEV』のプレイのしかた>について、「PC画面」を参照しながら具体的に解説します:


― 具体的なプレイのしかた ―
■ゲーム(問題)画面の出し方■
(見本版ではなく)正規版のプレイ方法を(PC画面で)解説します
<1>「スタートページ」を開き、「2 CHOOSE FROM LIST(問題リストから選択)」のボタンを押します。



<2>「open Q-LIST⇒(問題選択リストを開く)」が表示されるので、そのボタンを押します。

・・・「間違ったボタンを押した場合」への用心のため、オープニング画面から次画面への移動には「二度押し確認」が必要になっています。

<3>回答可能な問題集の一覧ページが開くので、挑戦したい問題集を選んでそのボタンを押します。

・・・表示される問題集のリストや受講有効期限などは、受講者ごとに異なります。


<4>「問題リスト」の画面が開くので、挑戦したい問題番号の数字をクリックして回答を開始しましょう。

・・・既に回答したことのある問題番号の横には過去の成績が表示されるので、未回答の問題番号との識別は容易です。


<5a>「問題リスト」の「OPEN/CLOSE QUESTIONS」のボタンを押すたび、各問題番号で出題される設問の具体的内容が表示/非表示されます。



<5b>「問題リスト」に一覧表示された各設問は、[?]を押すたび表示/非表示が(問題番号単位で)切り替わります。



<5c>「問題リスト」に一覧表示された各設問をクリックするたび、三択選択肢が(正解・不正解の色分け付きで)表示/非表示されます。



<5d>挑戦したい問題番号の数字( 1 ,  2 ,  3 ,  4 ,  5 ,  6 ...)をクリックすると、「 3 ⇒ 2 ⇒ 1 」のカウントダウンの後に「ゲーム(問題)画面」が開き、回答開始です。

・・・問題の出題順は日替わりで/各問題の選択肢の並び順はやるたび毎回、ランダム(順不同)に並べ替えられます。





■ゲーム(問題)画面での操作方法■
見本版でも正規版でも(基本的な)操作方法は同じです
<1>設問が画面の一番上に表示されるので、3つある選択肢から正解(と思う数字)のボタンを押します。
*PC(キーボード付き端末)でプレイする場合は、画面上の選択肢を押す代わりに次のキーを押してもOKです:
[1]=(数字の)1・(キーボードの)AまたはJ
[2]=(数字の)2・(キーボードの)SまたはK
[3]=(数字の)3・(キーボードの)DまたはL

・・・3つの選択肢のどれも選ばずに「NEXT⇒(次の問題へ)」のボタンを押すと「パス(=不正解)」とみなされ、次問に移ります・・・が、肝心の「解説画面」が見られなくなるので、正解不明の場合もとにかくどれかの数字のボタンを押しましょう!


<2>選んだ選択肢が「正解」の場合、白い帯が出ます。



<3>選んだ選択肢が「マチガイ」の場合、黄色い帯が出ます(・・・「白帯」のやつが「正解」です)。



<4>「正解/マチガイ」の判定が出た後で[解説を読む]のボタンを押すと「解説画面」が出ます。
*PC(キーボード付き端末)でプレイする場合は、[解説を読む]のボタンを押す代わりに「(数字の)0」のキーを押してもOKです。



<5>「解説画面」をじっくり確認し終えてから、「NEXT⇒(次の問題へ)」のボタンを押して次問の回答に移ります。

・・・プレイが進むに従って(全体の 3分の1 / 3分の2 まで進んだ段階で)画面の背景色が微妙に変わり、残数の目安を伝えます。
・・・最終問題に到達すると、背景色は「(右端が)真っ赤」に変わります(「3分間タイムトライアル」で残り時間が1秒を切ると、背景色は「真っ白」に変わります)。


<6>全問(10問)に回答し終えると、「FINISH&REC(回答完了&成績記録)」ボタンが表示されます。
・・・全問正解(100%)なら、このボタンを押して成績を記録に残しましょう。



<7>正解率が100%以下なら(=たとえ1問でも不正解があれば)、[CANCEL(問題回答中止)]を押して(成績記録は残さずに)もう一度最初からやり直しましょう。

*PC(キーボード付き端末)でプレイする場合は、「(数字の)9」のキーを押せば[CANCEL(問題回答中止)]を押したのと同じことになります。


<8>「練習モード」では成績記録は残らないので、たとえ正解率が100%でなくとも「FINISH(回答完了)」ボタンを押してかまいません。



<9>全問回答完了すると「最終成績」が表示されるので、自分のパフォーマンスを確認してから、「BACK to START」ボタンを押して「スタート画面」に戻ります。



<10><基本学習(10問)チャレンジ>で10問単位の問題群(1梱)を5つ(5梱=50問)回答し終えるたびに、
<範囲限定(50問単位)全問復習テスト>
が1梱(50問)ずつ追加されます。

(・・・最終問題の問題数だけは、"50問以下"の場合があります)
★既に覚えた(はずの)『QFEV』の英単語復習には
<範囲限定(50問単位)全問復習テスト>
を使いましょう。

■『QFEV』を"最初に覚える時"/"忘れたやつを覚え直す時"および"[解説を読む]が長~い文法系問題をやる時"には
<基本学習(10問)チャレンジ>
を使いましょう。
・・・「ENGRAM ORGANIZER ― BEG / ESSE / ESSA」「扶桑語り」の復習は、重厚すぎて"50問単位"では到底不可能 ― これらの文法系講座に於ける<範囲限定(50問単位)全問復習テスト>の使い道は、完璧な理解度を確認するための"卒業試験"としてのものであり、日々の"復習"には使えません)
・・・この<範囲限定(50問単位)全問復習テスト>で、3つの選択肢に並ぶ英単語のあらかたの語義が ― [解説を読む]前に ― スッと脳裏に浮かぶようになれば、当該学習事項の内容理解には"合格"のお墨付きを出してもよいでしょう。
・・・逆に、この復習テストで不正解だったりうろ覚えだった事項こそは、あなたの真の弱点 ― [解説を読む]のはもちろんのこと、厄介だった問題画面のスクリーンショットを撮り集めて「苦手問題一覧表」を自作してその弱点をシラミつぶしに学びに行く、ぐらいの"攻め"の姿勢で、自らの弱点の発見+克服を積極的に行ないましょう!
・・・マイナスと真正面から向き合ってプラスに転じる人と、見ないフリして逃げ続けジリ貧になる人とでは、最終到達点にどれほどの開きが生じるものか ― 人生の成否を分けると言っても過言ではない"fight or flight(闘争か逃走か)"の態度決定について、熟考&実感できる最良の機会になるのがこの「50問単位全問復習テスト」だと思ってください。


■学習スケジュール■
・・・この『QFEV』を、どの程度の期間をかけて学んだらよいか ― 皆さんが一番知りたがっている大事な事柄について、以下にいくつかの学習スケジュールを示しておくことにしましょう・・・

★最も余裕のある(けど時間がかかる)学習スケジュール★
●「月・火・水・木・金」各曜日「10問(1梱)を 朝・昼・晩」やる
・・・翌朝一番で「前日暗記分の確認テスト」をやるのも忘れずに ― 睡眠中に脳内で半定着した記憶を、目覚めた直後に再度整理してその定着度を高めるのが「記憶術の大原則(the golden rule of mnemonics)」です!
■「土曜日」に「(月・火・水・木・金5日分の)50問単位全問復習テスト」を(朝・昼・晩)やり、弱点を確認&克服
・・・一気に覚え込まれた情報は、それだけでは記憶に定着しません ― 時間間隔を置いて繰り返し呼び出されることで、脳内記憶領域に於けるその位置付けが確固たるものになるのです。
▲「日曜日」には「前週分の50問単位全問復習テスト」で弱点を確認&克服
・・・一週間の空白期間を置いてなおきちんと覚えている英単語は、脳内長期記憶領域に定着したものと思ってよいでしょう ― うろ覚えの単語はしっかりチェック&補修して、一生モノの記憶へと磨き上げましょう
・・・上記のゆったりペースで長~~~い時間をかけて学んだ場合の所要期間は以下の通り:
A水準(2300語)
・・・中学校レベル(100梱:1000問)=140日
B水準(3000語)
・・・高校入門レベル(140梱:1400問)=196日(累積336日)
C水準(4500語)
・・・高校標準レベル(200梱:2000問)=280日(累積616日)
D水準(2700語)
・・・大学入試初級レベル(140梱:1400問)=196日(累積812日)
E水準(6500語)
・・・大学入試標準レベル(300梱:3000問)=420日(累積1232日)
↑ 大学受験レベル英単語は<41ヶ月/3.4年>で修得 ↑
F水準(5700語)
・・・国際英語試験(超難関大学)レベル(250梱:2500問)=350日(累積1582日)
↑ TOEFL/TOEIC受験レベル英単語は<53ヶ月/4.4年>で修得 ↑
↓ 以下の2レベルは、オマケ ↓
G水準(5789語)
・・・MISCELLANY(雑)(230梱:2300問)=322日(累積1904日)
H水準(926語)
・・・ S L I V (Slang:俗語/Informal:非標準語, Latin:ラテン表現, Interjection:間投表現 & Vulgar:卑語)(40梱:400問)=56日(累積1960日)
・・・そうして覚えた英単語たちが 本当に確実に あなたのものになるのは、実際の英文の中でその単語が使われているのを確認した時 ― その下準備完璧に整えること ― 「あ、この単語、知ってる!」という「EUREKA(ユーレカ)体験」の数々であなたの英語学習道中を明るく照らしてあげることが『QFEV』の仕事です。



「大学受験レベル英単語修得の所要期間は<41ヶ月/3.4年>」と聞いて、「冗談じゃない! そんな長い期間かけられるわけないだろ!!」と思った大学受験生のために、「!一気呵成!」の怒濤のスケジュールも試算してみましょう:

★学力に余裕があるor試験日までの時間に余裕のない人の学習スケジュール★
★★★ 月曜から金曜まで「基本学習(10問)チャレンジ」を毎日(1日のうちに!)連続5梱(約150語分)やる ⇒ 直後に「範囲限定(50問単位)全問復習テスト」で弱点確認 ⇒ 数時間間隔で複数回「範囲限定(50問単位)全問復習テスト」を用いて弱点克服&記憶定着を図る ⇒ 翌朝一番で「範囲限定(50問単位)全問復習テスト」を使って前日分の学習内容の復習をしてから、また新たな「1日5梱チャレンジ」 ― これを月・火・水・木・金の5日間続ける ⇒ 土・日には月~金に覚え込んだ25梱(250問=約750語)分をまとめて復習するとともに、前週の月~金に覚え込んだ25梱の復習&補修もきちんとやる ★★★
・・・上記の「毎週25梱(250問=約750語)ずつ」の'鬼ペース'でズンズン突き進んだ場合、所要期間は次のように大幅に短縮されます:
A水準(2300語)
・・・中学校レベル(100梱:1000問)=4週間
B水準(3000語)
・・・高校入門レベル(140梱:1400問)=5.6週間
C水準(4500語)
・・・高校標準レベル(200梱:2000問)=8週間
D水準(2700語)
・・・大学入試初級レベル(140梱:1400問)=5.6週間
E水準(6500語)
・・・大学入試標準レベル(300梱:3000問)=12週間
↑ 大学受験レベル英単語は<36週間=252日=8ヶ月半>で一気に修得 ↑
・・・受験日までの日数から逆算して(あるいは自らの単語力&暗記能力を勘案して)このような強行スケジュールを立てるわけですが、毎日必ず「50問(=5梱)」で割り切れる数(=1日5梱(50問)・10梱(100問)・15梱(150問)・・・)やって直後に「範囲限定(50問単位)全問復習テスト」での確認作業を(とにもかくにも翌日マトモに満点取れるようになるまで)繰り返す、というのが「強行棒暗記学習法」の鉄則です。
・・・中3生なら「A水準」は知っている英単語が多いはずなので「1日10梱で2週間で復習完了」も可能でしょうし、高校受験にはオーバースペックと言える未知の英単語が多い「B水準」でも「1日5梱で40日で何とか頭に叩き込む」という荒技だって不可能とは言えないでしょう(まぁ、高校受験には<A水準>だけで十分ですが)。
・・・高校受験を終えたばかりの高1生なら、「B水準」と「C水準」を「とりあえず1日5梱ペースで3~4ヶ月で駆け抜ける」というキツい作業に取り組んでおけば、日々の学校での英語授業がグ~ンとラクになるので、英語学習そのものへの意欲も俄然高まるはず ― そうなった後で「うろ覚えだった<B>・<C>を復習して完全にモノにする」際には「1日10梱ペースで2ヶ月以内に復習完了」し、加速度が付いたところで1レベル上の「D水準」を「1日5梱ペースで5.6週間で駆け抜ける」ところまで(高2の夏休み前までに)漕ぎ着ければ、後はもう学校の授業だろうが英語の模試だろうが「辞書引きなしの速読即解の実戦訓練」としてバリバリ活用できるようになり、ライバルたちの羨む&教師も畏れる「英単語の達人」になれるはずです。
・・・一方、「大学受験まであと1年」とかの切羽詰まった段階から英単語対策を始めちゃったような受験生の場合、「とにもかくにも受験日までにA~D水準語を脳内に焼き付ける」ことを考えましょう ― 「E水準(ましてやF水準)」まで欲張る前に、「A~Dを(だましだましでも)とにかく頭に叩き込む」ことを至上命題とし、そのための日々の学習ペースを(他教科との兼ね合いも考えつつ)逆算で割り出してください。
・・・現実的には「E水準語抜きでの大学受験」はメチャクチャ厳しいのですが、英単語もこの水準になると、焦って短期間で暗記しようとしても脳味噌のキャパシティを越えて記憶の網から抜け落ちるばかりです ― 受験生にとって未知の英単語が容赦なく詰まった「E水準語」の制覇は「1日5梱で12週間(3ヶ月以内)」は(例外的に優れた人以外には)まず不可能でしょう・・・最も妥当と思われる「1日2梱ペース」なら「210日=7ヶ月」、現実的に可能な限界ペースに近い「1日3梱」でも「140日=4ヶ月半」はかかります ― 「焦って詰め込んだ挙げ句の果てに結局何も記憶に残らない」という悲惨な事態を避けるには、「早い段階から英単語学習に取り組み始める」のが得策と言えるでしょうね。



・・・でもまぁ「のろのろカメ計画(1日1梱)」も「せかせかウサギ計画(1日5梱)」も、どっちもあまりに極端すぎますから、もう少し現実的な「1日2梱(=1週間で10梱=50問単位全問復習テスト2回分)」のスケジュールも御紹介しましょう:

★ごく普通の人の学習スケジュール★
●「月・火・水・木・金」各曜日「10問(1梱)を ― 連続2回(=20問/2梱)分 ― 朝・昼・晩」やる
・・・翌朝の学習は「前日暗記分の確認テスト(2梱分)」から始める・・・が、5回分やった時点で(水曜に)出現する「50問単位全問復習テスト」は、週末(土・日)まではやらずに放置しておく
■「土曜日」には、月・火・水・木・金の5日分 ― トータル10梱(=100問/約300語)分 ― の「50問単位全問復習テスト(2回分=全100問)」を(朝・昼・晩)やり、弱点を確認&克服
▲「日曜日」には、前日やった今週分の「50問単位全問復習テスト(2回分=全100問)」をしつこく繰り返してやり、記憶を定着させる・・・のみならず、前週分の「50問単位全問復習テスト(2回分=全100問)」もやって、その記憶の定着度を確認&補修する。
・・・上記の「常識的ペース」で地道に学んだ場合の所要期間は以下の通り:
A水準(2300語)
・・・中学校レベル(100梱:1000問)=10週間
B水準(3000語)
・・・高校入門レベル(140梱:1400問)=14週間(累積24週間)
C水準(4500語)
・・・高校標準レベル(200梱:2000問)=20週間(累積44週間)
D水準(2700語)
・・・大学入試初級レベル(140梱:1400問)=14週間(累積58週間)
E水準(6500語)
・・・大学入試標準レベル(300梱:3000問)=30週間(累積88週間)
↑ 大学受験レベル英単語は<88週間(616日)=1年半ちょっと>で修得 ↑
F水準(5700語)
・・・国際英語試験(超難関大学)レベル(250梱:2500問)=25週間(累積113週間)
↑ TOEFL/TOEIC受験レベル英単語は<113週間(791日)=2年2ヶ月>で修得 ↑
↓ 以下の2レベルは、オマケ ↓
G水準(5789語)
・・・MISCELLANY(雑)(230梱:2300問)=23週間(累積136週間)
H水準(926語)
・・・ S L I V (Slang:俗語/Informal:非標準語, Latin:ラテン表現, Interjection:間投表現 & Vulgar:卑語)(40梱:400問)=4週間(累積140週間)
 ・・・『QFEV』は、<A・B・C・D> / <E・F・G・H>の2講座に分かれており、それぞれ「1年契約」なので、両講座を受講した時点で「受講期間=2年間」となりますから、上記の「常識的な(週10梱)学習スケジュール」なら、受講期間内にきちんと「大学受験レベルまで(半年近く残して)クリア」できる計算になります。
 ・・・高校生の場合、<A>・<B>あたりの楽勝水準の英単語は「1日2梱の常識的ペース」なんてのどかなことは言わずに「1日5梱(あるいは10梱・15梱)の'鬼ペース'」で駆け抜けられる人が多いはずですから、2年間の受講期間内に「TOEFL/TOEICまで完璧対応の<A・B・C・D><E・F>全領域制覇!」も夢ではありません(・・・まぁ、受験生の場合、他にもやるべきことがいろいろあるはずなので、<F>に手を出すのは大学生になってからでいいとは思いますが・・・)
。。。参考までに紹介しておくと、ZUBARAIE LLC.(合同会社ズバライエ)のWEB講座はどれもみな「1講座=1年契約」、受講期間は「受講契約した講座数 × 年」で計算され、一度受講した講座は「他講座の受講期間内は(追加料金なしで)受講可能」です ― 受講有効期限が切れそうになったら、切れる前に別講座を1つ ― 『英文法基礎編)BEG』でも『英語構文中核編)ESSE』でも『英語構文上級編)ESSA』でも『扶桑語り)古典文法・古文単語・和歌修辞法完璧修得システム』でも ― 新たに受講すれば「さらにまた1年間(これまでに受講した全講座を)学び続けることができる」という受講生のお財布に優しい(他の営利企業ならまずやらない「金儲け度外視/学習継続支援」の)システムになっています。
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 「楽勝な<A>・<B>も難単語揃いの<E>もぜんぶ一緒くたに<1日2梱>というのは現実的ではない」と感じる(高2以上のレベルの)受講者なら、次のようなスケジュールはいかがでしょう?
A水準(2300語)
・・・中学校レベル(100梱:1000問)
●1日10梱(各週50梱)=14日(2週)
B水準(3000語)
・・・高校入門レベル(140梱:1400問)
●1日5梱(各週25梱)=42日(6週)(累積56日)
C水準(4500語)
・・・高校標準レベル(200梱:2000問)
●1日3梱(各週15梱)=98日(14週)(累積154日)
D水準(2700語)
・・・大学入試初級レベル(140梱:1400問)
●1日1梱(各週5梱)=196日(28週)(累積350日)
E水準(6500語)
・・・大学入試標準レベル(300梱:3000問)
●1日1梱(各週5梱)=420日(60週)(累積770日)
↑ 大学受験レベル英単語は<770日(110週)=2年+40日>で修得 ↑
F水準(5700語)
・・・国際英語試験(超難関大学)レベル(250梱:2500問)
●1日1梱(各週5梱)=350日(50週)(累積1120日)
↑ TOEFL/TOEIC受験レベル英単語は<1120日(160週)=3年+25日>で修得 ↑
↓ 以下の2レベルは、オマケ ↓
G水準(5789語)
・・・MISCELLANY(雑)(230梱:2300問)
●1日1梱(各週5梱)=322日(46週)(累積1442日)
H水準(926語)
・・・ S L I V (Slang:俗語/Informal:非標準語, Latin:ラテン表現, Interjection:間投表現 & Vulgar:卑語)(40梱:400問)
●1日1梱(各週5梱)=56日(8週)(累積1498日)
↑ <G:雑>・<H:卑俗>まで含めてトータル<1498日(214週)=4年+38日>で修得 ↑

●<A>を「1日10梱、2週でクリア」は、ムチャに見えても意外とあっさりクリアできるはず。
●<B>の「1日5梱」は、もう少しペースを上げることも可能でしょう。
●<C>の「1日3梱」は、高2生あたりなら妥当な目標だと思いますが、頑張って「1日4梱」に増やせば「98日⇒70日」(4週間分)の期間短縮が可能です。
●<D>・<E>以降は難易度が高いので、「1日1梱」のじっくりスケジュールにしてみました・・・このあたりは各受講者の'予定'と'現実'との綱引きで微調整してもらって結構ですが、あまり焦って「1日3梱以上」にはしないほうが良いと思います・・・
★「1日5梱/週25梱」の'鬼ペース'は、一番最初に覚え込む際には(ラクな<A>・<B>水準以外では)相当ムチャなスケジュールですが、一度覚えた(はずの)英単語群をまとめて一気に復習する際には妥当なペースと言えるでしょう ― 猛者なら「復習時は1日10梱」(<A>・<B>水準あたりならその倍ぐらい)も'現実的なスケジュール'としてサクサクこなすはずです。



 ・・・どうです? あなたも自分なりの学習スケジュール、立ててみたくなってきたんじゃありませんか? ― 「立てたはいいけど、立ち行かない、捕らぬ狸の皮算用」に終わるのが世間一般のフツウの教材のオチというものですが、三択クイズの『QFEV』では逆に'計画倒れ'に終わるほうが難しい・・・はず・・・だと思うんですが、いかがでしょう?

★☆ 「1梱=10問」 / 「5梱(50問)単位の確認テスト」を基軸に構成された『QFEV』は、学習者の予定・力量に合わせての柔軟緻密な「週単位学習計画」を幾通りも構築できる&確実に実行できる「魔法のフォーマット」なのです! ☆★

・・・あれこれ考え合わせると、『QFEV』での英単語暗記開始時期としては 高校2年への進級間近の春休み(以前) が望ましいということになりますね。

 余裕を持って学ぶにこしたことはありませんが、たとえ短期間の棒暗記でも「類義語・対義語・類音語・類形語」の連想ので英単語が脳内に納豆のごとく絡み付くように作られている『QFEV』で勉強したあなたは、フツウの英単語集で普通以上に猛勉強した受験生よりも、英単語に関しては ― 語彙の絶対数でも"単語勘"の面でも ― ズルいぐらい圧倒的に有利な立場に身を置くことになるはずです。


 。。。ここまでに紹介したのは
「『QFEV』を用いての<日々の英単語学習>」
のやりかたについてでした ― この後は、
「『QFEV』を用いての<世界一シビアな英単語実力判定>」
について解説します:


<11><基本学習(10問)チャレンジ>に用意された問題のすべてに回答し終えると、次の3種類の"範囲無制限の巨大問題群"が追加されます:
<全問対象(MAX50問)ランダムテスト>
・・・全学習範囲からランダムに50問出題されます・・・範囲無制限のこのテストは「入試問題」そのもの ― あなたの実力が(過酷なまでに)正確にわかります。
<全問対象(MAX100問誤答即終了)連続正解マラソン>
・・・全学習範囲からランダムに100問出題されます・・・が、不正解の選択肢を選んだ時点で打ち切りになります ― 100問すべてに正解できずに途中打ち切りの憂き目遭った場合は、[NEXT⇒(次の問題へ)]を押す前に[CANCEL(問題回答中止)]を押して証拠隠滅の上、再挑戦しましょう。
<全問対象(正解数獲得合戦)3分間タイムトライアル>
・・・全学習範囲からランダムに出題されます ― 3分間で何問正解できるかの「点取り合戦」ですので、[解説を読む]ことなく超高速でひたすら正解選択肢を選び続けてください。

・・・これら3種の"メガクエスチョン"はまさに"acid tests:極めて厳格な試験" ― 出題範囲が絞れない実際の試験で自分がどの程度のパフォーマンスを発揮できるかを示す(この世の中にこれ以上正確な指標はあり得ない、と言えるほどの)完璧な目安になるものです。
・・・範囲を限定しないこれらの巨大問題群で「全問正解」を達成するのは、さすがに困難です・・・ので、これら3種のメガクエスチョンに関してだけは「正答率100%以外の成績は残さない!」というポリシーは捨ててもいいかもしれません・・・が、<範囲限定(50問単位)全問復習テスト>で常に正答率100%を叩き出すところまで実力を蓄えてから臨めば、<範囲無制限巨大問題群>に於けるパフォーマンスも自ずと100%に到達できるはず ― その自信が付くまで、メガクエスチョンには手を出さないのが賢明な態度でしょう。
・・・「ズバライエ三択クイズ(STQ)」では、[CANCEL(問題回答中止)]を押せば、"不本意な成績"を残すことなく何度でも再チャレンジが可能です ― 問題は、「100%近くまでがんばったんだから、それでもういいや」納得してしまうか、「がんばれば100%にできるのに、それ以下に甘んじるのはイヤだ!」と感じるか、あなたがどちらの体質の持ち主かということ ― あなたのその体質は、逃げも隠れも出来ぬ「成績表」の数値の上に、はっきりと現われる(そして一生残る)ことになります ― これら3種の<範囲無制限デスマッチ>の正答率に100%の実績を残すということは、「いつどこから襲って来るかも知れぬ難敵の数々との遭遇戦でも決して負けない実力者の証し」であると同時に、「完璧を目指す気概の持ち主であることの証明書」になるのです。
・・・世間でよく聞く「完璧な人間なんていない」という台詞は、"向上のための必死の悪あがき"を放棄した自堕落人間の自己正当化として語られるばかりの陳腐逃げ口上にすぎません ― 完璧な人間はいない;が、完璧を目指して足掻き続ける人間は、いる」のです ― あなたは、前者の"逃げ組"か、後者の"足掻き組"か ― どちらに属する人間かは、これら3種の範囲無制限問題集の成績表に残る数字を見れば、一発でわかります・・・少なくとも、この『QFEV』の創造者である之人冗悟(のと・じゃうご)は、そう考えます ― 『QFEV』『ENGRAM: BEG /・ESSE /・ESSA扶桑語りといった網羅的・体系的な学習教材作成という難行苦行挑む資格者は、<全問対象(MAX50問)ランダムテスト>や<全問対象(MAX100問誤答即終了)連続正解マラソン>や<全問対象(正解数獲得合戦)3分間タイムトライアル>といった"知性のフルマラソン"に於いて「100%以下の成績は残さない人」だけなのです。。。まぁ、皆さんにそれを望むわけではありませんが、もしあなたが「ZUBARAIE(ズバライエ)で(之人冗悟と)仕事がしたい!」というような風変わりな野心を持っているのであれば、「STQの成績表に1つでも100%以下があれば、アウト!」だと思ってください(・・・本田宗一郎とかThomas Edisonとか、この之人冗悟と同じ厳しい要求水準を持つ創造的挑戦者たちは、仲間選びをする際にはきっと「君のSTQの成績表を見せてくれ! それで君の魂のベクトルはわかるから」と言うはずですよ・・・)



。。。ここまでで『QFEV』の全容の解説は終了しました・・・が、実際に『QFEV』を用いて英単語学習を始める前に、必ず読んでおいてもらいたい「心得」がありますので、プレイを始めるのはもうちょっと待ってください:



■QFEVプレイ上の大事な心得
★QFEVは「クイズゲーム」ではなく「復習ツール」★
 ただの「ゲーム(クイズ)」なら、「正解選択肢次々選んでパーフェクト(100点満点)取りまくる」だけでいいでしょう・・・が、「QFEV三択クイズ」をそんな形でプレイしたって何の学習効果も得られません!
 「正解選択肢を選ぶ」のは当然として、大事なのはその後です ― 選択肢を選んだ後に出る[解説を読む]ボタンを押し、各選択肢に関する学習内容の詳細な解説をじっくり読んで脳裏に焼き付けてください。
 「何度も何度も教科書開いて復習」というガリ勉はできない人でも、「何度もゲームするうちに自然に反復学習」できるようにする ― それこそが「QFEV(をはじめとするズバライエ三択クイズ=STQ)」の真価なのです。
 人間は(コンピュータと違って)、一度覚えた事でも時間が経てば忘れたり、記憶が混乱して間違った認識に陥ったする生き物です・・・覚えた(つもりの)学習内容は ― 物忘れ&うろ覚えに陥ったタイミングを見計らって ― 「ゲーム感覚で反復学習」できる「QFEV三択クイズ+[解説を読む]」を用いて定期的に(何度でも)brush-up(記憶のサビ落とし)しましょう!
大事なことなのでしつこく言います ― クイズに正解するだけでは何の意味もありません; [解説を読む]ボタンを押して各選択肢に関する学習内容の詳細な解説を何度も目と頭に焼き付けるドン臭い努力を重ねなければ、「STQ三択クイズ」を10回やっても百回やっても効果はゼロです!
・・・特に気を付けてほしいのは<50問単位全問復習テスト> ― <基本学習10問チャレンジ>でクリアした問題ばかりということでスイスイ正解を重ねるうちについつい[解説を読む]ほうがおろそかになりがちです・・・が、「反射的に正解選択肢を選べるようになった」だけでは何の自慢にもならぬばかりか全くの時間のムダ! ― 「単語集を繰り返し目にすることで語義を脳裏に焼き付けること」だけが目的(三択クイズはあくまでそのための「手段」であって「目的」ではない)ということを一瞬たりとも忘れずにプレイしてください。

★「全問正解パーフェクト!」以外の成績は残すべからず!★
 『QFEV』のテスト結果は(受講者ごとの)「成績表」にしっかり記録されます。
 過去の成績表に1つでも「100%以下」があると、継続的挑戦意欲が致命的削がれます(ホントです!!)・・・やる気をなくさぬためにも、「1問でも不正解があれば(!記録は破棄して!)最初からプレイしなおす」姿勢を徹底して貫きましょう
 学校のテストと違って、ズバライエ三択クイズ(STQ)で「100点満点」を取るのは簡単です・・・そもそも、一般のテストは「未知の問題相手の<知識レベルの腕試し>」ですから80~90%も取れれば立派なものですが、STQは「たったいま学んだばかりの内容の<理解度確認テスト>」なのですから100%でなければ話になりません!・・・である以上、「100%パーフェクト以外の成績は決して残さない」のは当然、「成績表に記録された100%以下の数字は"汚点"以外の何物でもない="真剣に学ぶ気のなさ"の動かぬ証拠なのだからと思ってください。
 成績が残る「本番モード」に挑むのは、「練習モード」で全問100%正解できる素地を作ってからにしましょう ― 換言すれば、まず最初に「練習モードで学習」した直後に「本番モードで復習」するところから始まるのが「QFEVの正しい学び方」ということになります・・・そのための方法は、以下の通り:
★QFEV(初回)挑戦時の正しい作法
<1>スタートページで[2 CHOOSE FROM LIST(問題リストから選択)]を押してターゲットとなる問題を開き、1問も回答することなくすぐさま[CANCEL(問題回答中止)]を押してスタートページに戻ります。
<2>スタートページで[1 REPEAT PREVIOUS(前回の問題を復習)]を押して、先ほど無回答のまま閉じたターゲット問題に「(成績の残らない)練習モード」で挑戦します。
<3>「練習モード」で全問100%正解できるところまで学習内容が(とりあえず脳内短期記憶領域に)定着したところで、改めてスタートページで[2 CHOOSE FROM LIST(問題リストから選択)]を押して「本番モード」で同じ問題に挑戦、100%正解できたら堂々とその記録を成績表に残します・・・たとえ1問でも不正解したら最初からやり直しましょう ― 「めんどくさい」とか言わないように ― 不正解喰らった事項は「あなたの弱点」、それが判明したのは""、その弱点を明確に意識して正しい形で脳裏に強烈に焼き付けることができれば"大吉"なのですから!


《正解率100%》のごほうび

。。。問題選択画面に《 完 》が付くたび、
受講期間1ヶ月延長
のごほうび(PARFAIT GRAZIE:パフェ・グラッツィェ!)が(自動的に)もらえます!
(・・・例えば、『扶桑語り』受講者が12ヶの問題群ぜんぶにパーフェクトを達成すれば《1年間》の受講期間延長(=つまり、受講期間倍増)となります!)
・・・これでもう「100%以下の成績なんて、絶対残せない!」でしょ?・・・


『QFEV』をプレイする上で必要最低限の情報は、以上です。
実際にプレイしてみたい人は、[見本版を開く]ボタンを押してください:
『Quick Fix English Vocabulary:QFEV(速成英単語)』
三択クイズ-見本版-



以下は、『QFEV』の成立事情についての細々とした情報・・・興味のある方だけ、お読みください。


■『QFEV』の成立事情■
 「Quick Fix English Vocabulary(QFEV):速成英単語」は、構想(1986年)から公開版完成(2021年)に到るまで、膨大な時間と労力をかけて熟成された「英単語暗記支援システム」です。
。。。2021年公開版の後、すぐさま(2年間かけて)
<収録語数圧縮(3万3千語⇒3.1415語)>
難易度水準細分化(A~Fの6段階⇒A~Hの8段階)>
(その他「ルビ(ふりがな)振り」・「〖〘参照語〙〗追加」等の改訂
を施しています
●完成までに33年・・・なんでこんなにかかったか?
 一言でいえば、「フォーマットの確定」までに膨大な時間と労力を費やしたからです。
 まだ「ベルリンの壁」も「ソビエト連邦」も崩壊していない1987年12月、英熟語を効率よく覚え込むための「全90から成る意味類型別カテゴリー」を最初に考案して以来、数多くの改変作業を経て、ようやく公開版に行き着いたのが2021年(・・・その後すぐさま2023年改訂版に・・・)・・・足かけ30年以上の紆余曲折を経て、「考え得る限り最良の短期速成英単語暗記用教材」として「Quick Fix English Vocabulary(QFEV)」を公開できる運びとなりました。
★意味類型別カテゴリーと英単語(英熟語)収録総数の変遷★
<1987年12月> 90カテゴリー
   ・・・一番最初に作り上げたのは、<英熟語>を大学受験生に暗記させるためのフォーマットでした。この意味類型別分類の90の枠組みで構成された10分冊のテキストを用いて、総数2166の英熟語を2週間の短期集中講座で一気に覚え込ませようという野心的(というか無謀?)な試みは、当の受講生達にとってどの程度まで実になったかいささか怪しい'ワープ工法'ではありましたが、その作成者にとっては実に実り多いものでした ― 作者が従来から抱いていた膨大な英単語や英熟語の暗記には、類似の(または対照的な)意味のものをまとめて扱う<カテゴライズ>が有効」という感覚は、この教材作りの過程で確固たる"信念"に変わったのです。
<1988年10月> 40カテゴリー
   ・・・前年の<英熟語>用90カテゴリーを40へと再編したフォーマットに乗せて、<英単語集>(大学受験用ミニマム6796語)を作りました・・・まぁ、"単語集"とは言っても、ただ単に英単語を列挙しただけで、発音記号もなければ和訳すら付いていない<要チェック英単語リスト>に過ぎない代物でしたが、この1988年版がその後30数年に渡る英単語学習用教材との取っ組み合いの日々の出発点となったのです。
<1991年> この年、東京・巣鴨小さな英語塾を開校
<1993年10月> 40カテゴリー(英単語10005語)
   ・・・5年前の<英単語リスト>収録総数「6796」がいささか心細かったので、「10005」へと大増量しました;が、40カテゴリーはそのままです。
<1999年> この年、東京・巣鴨小さな英語塾を閉鎖
<2004年7月> 35カテゴリー(英単語19214語)
   ・・・ほぼ10年ぶりに意味類型別カテゴリーを「40⇒35」へと再編、併せて収録英単語数も「10005⇒19214」とほぼ倍増しました。
<2013年2月> 10カテゴリー
   ・・・ほぼ10年ぶりにカテゴリーを「35⇒10」へと大幅に縮小(しつつ約2000の小区分に細分化)しました;が、収録単語数はそのままです(・・・この時期、<英文法教材>の作成作業で忙しく、<英単語集>には手が回らなかったのです)。
<2019年1月~2021年10月> 10カテゴリー(英単語33000語)
   ・・・カテゴリー再編後(英文法教材作成作業等に忙殺されたため)手つかずだった収録英単語の見直しを行ない、最終的には「19214 ⇒ 33000」の増量となりました但し後述するように、この見かけ上の数値増大にはちょっとした錯覚があり、実質的にはそれほどの大増量ではありません)「10」の大枠カテゴリーの下のサブカテゴリー数は「100」、意味類型別にいくつもの英単語をまとめて収めた最小単位のグループ数は全部で「1780」及びます。
 上に記した大きな<カテゴリー改編作業>のたびに(2013年のものを除き)収録英単語の増量が行なわれていますが、その具体的過程は次のような(偏執狂的緻密な体質と超人的忍耐力がなければ到底不可能な)骨の折れるものでした:
●「学習用英和中辞典」(収録語総数10万語以上)に収録された英単語とその語義を("A"から"Z"まで)「日本人英語学習者が暗記するに値する否か」の観点から1つ残らずチェック、「要暗記英単語」と判定されたものについてはその「重要度水準(最終的にはA~Fの6段階)(2023年改訂版ではA~Hの8段階)」を独自に決定した上で、データベースに記載
・・・チェックした英和中辞典の数は2冊ほどでしたが、「数千語程度の英単語集」とは異なり、「10万語超の英和中辞典」ともなると、どの辞書を選ぼうとも「要チェック英単語」の網羅性は同等に確保されていることが確証できたので、3冊め以降のチェックはやめました ― 違いがあるとしても「ヲタク水準の英単語」ばかりなので、何十冊チェックしても無意味だからです・・・
   ・・・この作業により「英単語集の収録単語数」は徐々に増殖、「これだけ覚えれば大丈夫!」の安心感が高まります。
。。。ようやく2021年末に<A~F水準33000語版>の公開に漕ぎ着けたと思ったら、そのすぐ後にまた<A~H水準31415語版>への改訂作業。。。というあたりから推測してもらえばわかるでしょう ― この種の改訂作業をもう数限りなく(20回近く? それ以上とは言わないけれど、我ながら異常な頻度で)重ね続けて今に至っているのが『QFEV』なのです。。。
●「単語集に収録する価値あり」と判定された英単語(の代表的語義)の該当する「意味類型別カテゴリー」をデータベースに記載
   ・・・この作業により「意味類型別カテゴリー」の精度は着実に高まります。
   ・・・この<カテゴリー配列>を英単語集に採用することで、<アルファベット順>とか<品詞別>とかの機械的配列や、<試験にでる順>とかの恣意的でアテにならぬ配列で英単語を列挙するだけの単語集とは比べものにならない「本当に覚えやすい英単語集」が作れるのです!
   ・・・「同様の意味を持つ英単語たち(類義語グループ)」をまとめて覚え込む「意味の芋づる方式」により、「忘却に強い語彙作り」が可能になります。
   ・・・「対照的な意味を持つ英単語たち(対義語グループ)」と隣り合わせで覚え込む「意味の鏡写し」により、「立体的なword picture(単語イメージ)の構築」が可能になります。
<例>
カテゴリー『取得』 <A> get / take <D> acquire / download / obtain / skim <E> gotcha
カテゴリー『喪失』 <A> lose <D> stall
カテゴリー『入手不可』 <D> unavailable
カテゴリー『所有』 <A> have / own <D> possess <E> proprietary / the haves
カテゴリー『独占』 <D> monopoly <E> buyout
●完成した「英単語(意味類型別カテゴリー+重要度水準付き)データベース」は、見直し(最低1度、初期段階では2度~3度)を通して「意味類型別カテゴリーの合理化」および「重要度水準の整合性チェック」を行なうことで、より完璧に近付ける
   ・・・地味でシンドくて、できることならやりたくない(カテゴリーや収録語の新規作成や再構築の場合のような創造的喜びのかけらもないひたすら事務的でsoul-destroying=心が折れそうになる)作業ですが、これをやらないと単語集作りの仕事は完結しません ― しかも、ダラダラ時間をかけてやったのでは「この語はどの意味類型カテゴリーに属するか?」も「この語の重要度水準はどのレベルか?」も次第漠然霞んでしまうので、やり始めたら一気呵成に駆け抜けなければ仕事の精度が著しく落ちてしまいます・・・しかしながら単調そのものの罰ゲームみたいな作業なので、一日の実質作業時間は5~6時間が限界("創造"なら一日中でも苦になりませんが、"事務処理"は長続きしない)、持続期間も2~3ヶ月が忍耐の限度・・・そんな「シジフォスの岩転がし」めいた拷問のように単調な確認作業の数ヶ月間を(十指に遠く余るほど!)繰り返して練り上げられた「日本人英語学習者のための要暗記英単語リスト(全33000語/1780グループ)」 ― それが「Quick Fix English Vocabulary(QFEV)」なのです!
。。。2023年改訂版の収録語総数は(円周率の一万倍の)「3.1415語」まで圧縮しましたが、「グループ分け」に変化はありません
 もちろん、「要暗記英単語か否か」の判定には作業者(=之人冗悟:のと・じゃうご)の主観が入りますから、「こんな英単語、いらない!」と思って切り捨てたものが「実は、英語世界では要チェックの単語だった」という事態も起こり得ます ― そうした疎漏を可能な限り減らすための方便として、『TOEFL / TOEIC によくでるン千語』みたいなタイトルの市販英単語本を折々入手、そこに収載された英単語は(よほどトンチンカンなヤツでない限り)「要暗記英単語データベース」の一員に加える作業をシコシコ繰り返しています・・・「Fレベル(=よほどのヲタクでないかぎり用無し語)」に入っている「なにこれ?!」的な英単語(やらラテン語表現やら)の多くはそうした出自を持つものと思ってもらって結構です。
。。。2021年版では<A~F>の6段階だった難易度水準は、2023年改訂版では<A~H>の8段階に細分化されたので、上の記述にある「なにこれ?!的英単語の巣窟」は、2023年改訂版では<G>および<H>へと読み替えてください。。。
 上の述懐を見て、この種の作業に従事した経験のない人はきっとこう感じることでしょう ― 「一人でシコシコやってるから30年もかかるんだよ、数人~数十人のスタッフで手分けして効率よくやれば、数年で完成する仕事なんじゃないの?」・・・それが、そうはいかないのです・・・ちょっと頭を働かせて想像してみてください ― 「英検二級レベルのAさん」と「英検準一級レベルのBさん」と「英検一級レベルのCさん」と「国連英検A級レベルのDさん」と「国連英検特A級レベルのEさん」の5人が、「英単語およびその語義1つ1つの難易度等級分け作業」を分担したら、「Eさん(国連英検特A級)の考えるA水準(=基礎の基礎レベル)」が「Aさん(英検二級)の考えるE水準(=大学受験レベル)」になる、といった事態が頻発して、作業効率が5倍になるどころか、効率以前の問題としてまったく仕事になりません!!・・・それどころか、この種の作業の「基準値」は、全く同じ作業者一人の中に於いてさえ「1年も2年もダラダラ時間をかけてやっていたら、作業開始直後と、中盤と、終盤とで、かなり違うものになってしまう」のです!!そうした「基準値のバラつき」を均すには、同じ作業員が、同じ作業に、何度も何度も従事して「熟れる(こなれる)過程」が必要不可欠なのです ― そうした「熟れた均準化」を経ていない仕事の質は、残念極まる稚拙代物へと堕して、ロクな使い物になりません ― だからこそ「普通の人間には到底耐えられないような偏執狂的な短期集中作業」と「普通の企業のプロジェクトとしては絶対あり得ないようなやり直し作業の繰り返し」が必要なのです(まぁ、それにしても「30年以上」はいささかやり過ぎですが)・・・このあたりの真理は、実際この種の作業に従事した経験がない人には体感的に納得できる道理もないことですが、実際執拗に十指に余るほど)その種の作業を繰り返しているこの之人冗悟(のと・じゃうご)、はっきりと断言させてもらいます ― 『QFEV』のような完璧な作品は、たった一人の常軌を逸した努力の蓄積の中からしか生まれない / 何人もの作業員のチームワークでは(たとえそれら作業員の知的水準がいかに高いレベルで均質化されていたとしても)真の傑作創出不可能・・・いささか自慢めいて響くでしょうが、それが「"芸術"的創作にまつわる根源的真実」なのです。

●そもそもなんで独自作成の「意味類型別カテゴリー&重要度水準」に基づく「英単語集」を作ったのか?
 市販(既存)の「単語集」や「カテゴリー分け(Rogetの"Thesaurus"とか)」に、「英単語集として依拠するに足るもの」が一つも存在しなかったから、自作するしかなかったのです。
 この作者(之人冗悟)は、大学受験生に「体系的な英文法教育&英文読解法」を指南する立場に長く身を置いてきた関係上、「文法&読解」以外の分野での"お勧め本"を教え子や親御さんから問われる場面も当然多かったわけですが、「英熟語集」や「英作文練習本」にはそれなりに頼れる市販本が存在したものの、「英単語集」としては「どれもこれも収録語数が致命的に足りない!」ものばかりで、何一つ"お勧め"できるものはありませんでした。この状況は今も今後も永久に変わりません ― 「市販の(紙本の)英単語集」では「現実の英語(はおろか、英語試験でさえも)」に満足に対応できる水準の語彙の構築は不可能なのです ― 理由は単純 ― <現実的に必要十分な英単語を網羅したリスト>はあまりにも膨大なものになりすぎて、<学習者を萎縮させるばかり>&<市販の紙本としては巨大すぎて売り物にならない>のだから、そんなものが市販本として世に出回る道理がないのです。一冊ではなく"十分冊"とかに細分化すれば一応「書店の店頭に並べられる体裁」にはなりますが、一冊買って読んだだけでは何の意味もないそんな大河小説じみた英単語本連作シリーズを(著者や出版社はともかく)英語学習者が喜んで受け入れるとは到底思えません・・・「本」の体裁にこだわる限り、「必要十分な英単語を網羅したリスト」の提供なんて、現実的に無理な話なのです。
 そもそも、そうした「完璧な英単語リスト」を作る仕事がどれほど大変なことか ― それを実感できるのは、足かけ30年以上の年月を費やしてようやく納得できるリストに辿り着いたこの作者(之人冗悟:のと・じゃうご)のような常人離れした執念と忍耐力を持った「語学屋」だけ・・・ですが、語学の仕事に疎い人でも、紙でできた英和辞典一冊端から端までパラパラ超高速でページをめくる退屈な暇つぶし挑んでみれば、おおよその想像はつくでしょう・・・あまりに大変すぎる仕事である上に、その仕事の成果が「市販の英単語集としては絶対に売れない」ことが構造的に確定しているわけですから、そんなヘンテコな仕事をする人間も会社も、存在する道理がないのです(・・・ここに一人、そんな仕事に人生の半分以上を費やしてやり遂げた道理を無視した変人」がいますが、当人が知る限り、こういうバケモノ的バカ者は他に一人も存在しません・・・)
 そういう次第で、紙本の形で入手可能な市販英単語集のどれ一つとして「現実の英語世界に対応するための語彙構築教材」としては役者が(致命的に!)足りないのです・・・ということで、「おすすめの英単語集は?」という問いに対しては「どの市販英単語集を選んでも同様にダメ;だから、自分がやりやすそうなの買ってきてテキトーに覚えて『とりあえず、やるだけのことはやった』という気分になりなさい」という"placebo(プラセボ=実質的効果がない単なる気休めのニセ薬)処方"しかできない歯がゆさをず~っと抱えていたこの作者としては、「本当にこれだけ覚え込めば自信をもって大学受験に臨める英単語必勝リスト」の作成は、(英語の受験指導を開始した1986年以来)積年の悲願だったのです・・・当時はまだ「その仕事の行き着く先の(完成したって絶対売れないという)残酷な現実」をよく知らなかったこともあり、「ないものは、自分で作るしかない!」ということで、足かけ30年以上の"執念の仕事"に挑むことになったわけです(・・・タイムマシンで過去に戻れるなら、『人生、棒に振るから、やめとけ』と自分で自分をたしなめるでしょう・・・けど、たぶん、聞く耳持たないでしょうね、この人は・・・)
 一番最初(1988年10月)に作り上げた英単語集(6796語版)は、(準備期間まで含めれば2年ほどかかってはいますが)作成開始から完成まで半年ちょっとで仕上げました ― これは、当時入手可能だったありとあらゆる市販英単語集の収録語を片っ端からデータベース登録し、前年末に完成した90の意味類型カテゴリーを40へと編成しなおした新規カテゴリーにあてはめた上で、「覚えておくべき品詞型([名詞][代名詞][動詞][形容詞][副詞][前置詞][接続詞][間投詞])をまとめて表示(例:[名詞]image / imagination / imagery [動詞]imagine [形容詞]imaginary / imaginative / imaginable)」したものでした。
 そもそもこのデータベース構築作業、「単独で使い物になる市販英単語集」が一冊も存在しないのなら、「市販書ぜ~んぶまとめた英単語リスト」を作ってみたらどうか、という発想からスタートしたものだったのです・・・が、結果は実に無残なものとなりました ― そうしてとりあえず作成した「市販英単語集収録語総まとめリスト」は、「どの英単語集にも掲載されている重要英単語の人気投票」に過ぎず、「ある単語集には載ってるけど別のやつでは無視」というような「中堅以下の英単語」に関しては、「市販の英単語集何十冊寄せ集めてみたところで、頼れるリストなんて出来っこない」という(まぁ、論理的に考えてみれば自ずと明白な)結論に辿り着いてしまったのです。
 ともなれば、この「有名どころの英単語以外はザルからこぼれ落ちまくってしまった疎漏だらけの英単語リスト」を補完する手段は、一つしかありません ― 「英単語集」ではなく、「英和辞典」の掲載語片っ端からチェックして「単語集には載ってない要暗記英単語」を拾い集めることです ― ということで(作業時間節約のため)いわゆる「ポケット英和辞典」(収録語総数は5万語少々)のA~Zチェック(1冊のみ)によって「市販英単語集ではノーマークだった重要英単語」を可能な限り拾い集めて「より完全に近い要暗記英単語リスト」として(1988年10月に)完成した最初の独自作成英単語集の収録語数は「6796語」・・・2021年版の「33000語」と比べるといかにも少なめですが、先例の「image / imagination / imagery / imagine / imaginary / imaginative / imaginable」などは全部まとめて「1語扱い」(7語にあらず)ですから、実際の英単語総数は「6796の数倍」になります。2021年版の「33000語」は先例の「imageグループ」を「7語」とカウントする形なのでかなり膨張するわけですが、実質的な収録語数の膨張の原因は『TOEFL / TOEIC によくでるン千語』的市販英単語本の収録語(や、それに準ずる「ヲタク水準」の難単語)によるもの(・・・大方は「F水準」なので、「A~EまででOK」の一般日本人の英語学習者には関係ない代物ですが)、『QFEV』の根幹を成す「ABCD+E水準語(12740+11140語)」は、1988年成立の「40カテゴリー/6796語」の頃の姿と、さほど変わってはいません。
。。。「A~EまででOK」のくだりは2021年版も2023年版も変わりませんが、2023年版では「ABCD+E水準語」の総数は「12500+6500語」 ― TOEFL/TOEIC対応用の「F水準語(5700語)」は別立てカウント(2021年版では<E>の中に包含)となっています。


●そもそも「之人冗悟(のと・じゃうご)」って、何者?
 『QFEV』作者の之人冗悟(のと・じゃうご・・・変名です)は、「語学屋」(&かなりの変人)です。物心ついた頃から「文字」や「文章」が(「数字」や「絵柄」よりも)しっくりくる典型的文系体質でしたが、「英語教育」を生業とし始めたのは1986年頃 ― 当時の作者は、東京都内のとある新参大学受験予備校に英語講師として勤めていました。この予備校の売り物は『高校生を3年間鍛えて東京大学に現役合格させること』 ― それなりの学力を持った有名高校の生徒達を相手に「学力伸張の実感」+「それなり以上の知的興奮」を与える授業をすることを各講師が真剣に追求しているような、実に珍しい予備校でした。しかし何よりも珍しかったのは、この予備校には既定の「教材」がなく、授業を行なう講師が自らの力量の限りを尽くして作ったオリジナル教材による「自作自演の舞台興業」の形を取っていたことです。
 大方の予備校には(学校と同様に)「既定の教材(≒教科書)」があり、それを用いての「プレゼンテーションの作法」に各講師が独自色を打ち出そうと懸命舞台パフォーマンスを演じます ― が、「台本」はあくまで予備校側が用意するものであって、「<役者>としての<演技>の自由」こそあれ、講師の側による「台本の独自改変」の余地は乏しく、「100%自作の台本」なんて普通はあり得ません・・・というよりも、「教材という名の台本」が用意されておらず「講師各位で作成せよ」というような状況は、次の2つの理由から、かなり無謀なことと言えるでしょう:
●予備校側の立場から言えば、講師自作の教材に任せたのでは、授業の品質を一定以上に保てる保証がない・・・ので、予備校側の「教材制作部門」が用意した「台本」に合わせて「役者としての講師」をステージ上で踊らせる構図になるわけです。
●予備校講師の側から言えば、「この教材で授業やってください」と言われれば多少の予習だけで授業はできるが、「この水準の生徒達に合わせて教材作って授業してください」と言われては、超絶的技量を持つ"プロ中のプロ"以外は途方に暮れるばかり・・・大方の予備校講師は単なる「役者」であって「脚本家」ではないので、台本、自分で書いて、主役も張ってね」と言われたって、どだい無理な話なのです。
 そうした無理難題とも思える「各講師の自作教材を用いた授業により高校生を3年間かけて東大現役合格へ導く」というポリシーを貫く極めて珍しいこの大学受験予備校での講師生活は、労働条件としては実に過酷なものでした ― 午後4時半~9時(2枠)、月曜~金曜(の約半分)に提供し続けねばならない英語の授業の教材は、仕事を終えて帰宅した午後11時頃から翌朝の3時~5時頃までかけて作成、出来上がってから午前11時まで短い睡眠を取り、午後1時に出勤、夜間~早朝に作った教材のエラーチェックを終えて授業の準備を完了したら、寸暇を惜しんで机に突っ伏して15~30分程度の仮眠を取って授業に支障が出ぬよう体調を整え、半ば"狂躁状態"のノリノリパフォーマンスで授業を乗り切って、休む間もなくまた翌日(できれば翌々日以降の分も)の教材作りに血眼の毎日・・・今から考えれば、よくまぁあんな拷問のような"創作自転車操業"の短時間睡眠の日々に耐えられたものだと、我ながら感心して(というか呆れて)しまいます。
 その地獄のような創作の日々は、しかし、3年ほどで終わります ― 『東大現役合格』を売り物とする野心的方針で突っ走った例の予備校が、あれこれあって、解散の運びとなったのです(形式的には、中学・高校の"お受験"で有名な上部組織に"併合"されて『小学部・中学部の"お客さん"に引き続き御愛顧願うための"受け皿高等部"』へと姿を変えてしまったのでした)・・・『東大現役合格』を目指す有名高校の生徒達を相手に「台本作家・兼・主演俳優」として"トンガった教場パフォーマンス"を演じていた「プロ中のプロ」の講師達の多くは、「中・高お受験塾」の既存の教材で(というより有名中学・高校の過去の入試問題の解法指南で)どうにかこうにか授業を成立させているだけの「小学部・中学部の"プロ以下のセンセイたち"」の侵入で授業水準が致死的に低落してしまった「(予備校ならぬ)高等部」には到底我慢ならず、ほどほどのところで見切りを付けて、余所に活躍の場を求めて退職して行きました。
 その「高等部」を自分が退職したのは、1988年前半・・・連日睡眠時間を削っての教材作りの激務にもいい加減終止符を打たねば肉体的にも精神的にももう限界でしたから、もはや何の変哲も魅力もなくなってしまった「中・高お受験塾の延長線上の高等部」に対する倦怠感は、逃げ出す口実としては渡りに船だったのです・・・そうして連日の授業&教材作りの自転車操業地獄から解放されたことで、それまで多忙ゆえに果たせなかった「大学受験に必要十分な要暗記英単語リスト作成」の大仕事へと後先考えずに飛び付いて、その年の10月には完成を見ることができたのでした。
 そうして完成した1988年(実質的に昭和最後の年)の「英単語集第一弾」の内容にも納得できず、以後、足かけ30年以上に渡る改変作業の果てに、ようやく2021年公開版へと漕ぎ着けるわけですが、その偏執狂的な創作的執念素地を作ったものは、やはり、約3年の短いながらも異常に高密度なあの「予備校講師&教材作成者としての"創作奴隷"の日々」だったと言えるでしょう・・・実際、あの昭和の最後の日々以来、何か作っていないと生きてる気がしない体質になってしまったこの之人冗悟には、いわゆる"休日"とか"遊び"とかいうものが、ありません ― 土日も祝祭日も平日も夜も昼も(しばしば、夢の中ですらも)お構いなしに、常に何か新たなものを作ったり古い何かを作り直したりし続けていて、そうした創作活動が"仕事"である以前に"快楽の元"というか"断たれたら禁断症状でどうにかなってしまう創造的麻薬"と化しているので、そうした感覚を知らない"普通の人々"とは、"仕事"でも"遊び"でも、本源的に、接点がないのです・・・ゆえに、遊び友達もなければ仕事上のパートナーも持たぬ(ましてや"人生の伴侶"とかいう摩訶不思議な存在とも無縁の)完全なる一匹狼の生活を送りつつ、その生き様に何の疑問も不自由も感じぬ特殊創作生命体 ― それが之人冗悟(のと・じゃうご)の偽らざる本質です・・・べつに"孤高の創造主"を気取るわけではありませんが、こういう特異体質の持ち主には、それ以外の"普通の人々"と自分の違いが(皮膚感覚で)否応なく痛烈に認識できてしまうので、自らの特異体質ゆえに他者に迷惑をかけるのも好まぬし、その特異体質をただ興味本位で面白がる連中のオモチャになって遊んでもらおうというような気分も(相手がよほどの美貌とかユニークなキャラクターの持ち主とかいうのでない限りは)まるで湧いてこないので、仕事上でも私生活でも、ずっと一人で ― 創作のみを友として ― 生きています・・・創作のネタはまだまだ沢山(この地球上での我が生物学的生命が尽きるまでの残り時間を総動員してもたぶん足りないほど)残っているので、今後も、誰かとつるんで生きるような"普通の人生"に転じることはないでしょう・・・それを今さら求めても年齢的に手遅れでしょうし、そうした部分が欠落している自分の人生を残念がる感覚も、この之人冗悟には完全に欠落しているのです(・・・そんなこと言ったって一般人には信じられないでしょうけどね)・・・
 ・・・そんなとびきりの"変人"の作った教材ではあるものの、30年越し偏執狂的洗練を加えたこの「QFEV(速成英単語)」の効用は揺るぎないものです ― 『芸術作品の真価は、それを創出した芸術家のパーソナリティとは切り離して考えるべきである』という真理を大勢の人々に知ってもらう上で、これ以上ないほど見事な実例になってくれることでしょう。
 英語に少しでも興味関心のある日本人の皆さん、だまされたと思って、『QFEV』を使ってみてください ― 使う前と後とで、自分がまるで別人になった感覚を味わえることをお約束しますよ・・・大丈夫、"別人"に化けると言ったって、フツウのみなさんが、作者の之人冗悟みたいな"変人"に変身しちゃう恐れはない(少ない)ですから、どうぞ怖がることなく常習的に「三択クイズ」にハマることで、「英語のできる日本人」への階段を昇っちゃってください!


・・・それにしてもこの「QFEV:速成英単語」、公開可能版の完成までに、我ながら呆れるほど長い、長~い時間がかかったものです・・・
― せっかく作っても膨大すぎて単語集としては売れない「要暗記英単語完璧リスト」を、いったいどうやって売ろうというの? ―
・・・初版(1988年)から公開可能版(2021年)まで33年もの常軌を逸した長期間を要したのは、実に、この問題の解決法がなかなか見つからなかったからです ― 完璧なる要暗記英単語リストは、完璧を期す過程で膨れ上がったその膨大なサイズゆえに、<単語集>としては売れない代物になる」 ― どうせ完成したって<単語集>として"売り物"にはならない<要暗記英単語リスト>を、それでも性懲りもなく定期的に見つめ直しては増量したりカテゴリー改変したりを繰り返しながらも、<英単語集>のフォーマットを取ったのでは、紙版であれ、WEB上の電子版であれ、提供できないという難題が常に眼前分厚い黒雲のごとく垂れ込め続ける状況下では、創作意欲も陰るのが当然というもの・・・いきおい、「<英単語集>以外(英文法 / 日本の古典文法・古文単語・和歌修辞法)の教材作成作業」に傾倒したり、「<教育>以外の趣味的文物」(百人一首解説 / The Beatles全曲解説 / 短編小説作り / etc,etc.)にかまけてみたりしながらも、積年宿願とも言うべき「本当に役に立つ英単語習得用教材」を完成させる野心は、長いことくすぶり続けるばかりで、本格的に着火することがありませんでした・・・
 その創作的野心に火が着いたのは、「Perl言語によるCGI(Common Gateway Interface)」という"新たな創作ツール"に手を伸ばしたのがきっかけでした分厚い電話帳みたいにデーン!と眼前鎮座する<巨大英単語集>の無数のページ群」として提供したのではまったく無意味な<要暗記完璧英単語リスト>も、「ゲーム感覚で毎回新鮮な気持ちで挑戦できる<三択クイズ>」として学習者の眼前に「3万3千語まとめて」ではなく「3語ずつ」提示できれば、その圧倒的分量で学習者を萎縮させることもなく、「ゲームならではの常習的反復性」を「語学に必須の反復学習」に直結させることで、「紙本の英単語集では絶対不可能な理想的学習環境提供ツール」へと昇華可能なのではないか? ― そうして生まれたのが、『QFEV』の構造的根幹を成す「三択クイズ(STQ)」のCGIプログラムです。
 「文字」は好きでも「数字」はキライな文系体質の之人冗悟にとって、「Perl言語による<三択クイズ>プログラム作成」という数学的命題の解決には、たっぷり1年以上の手習い期間が必要でした・・・が、それなりの苦闘の末に完成した「三択クイズ(STQ)」のフォーマットは、懸案の「英単語習得用」にも、それ以外の「語学教材の理解度確認用」にも、感動的なまでに効果絶大な魔法の枠組みであることが実感できたのです!o_o!
 「STQ三択クイズ」のCGIプログラムの"バグ取り(=エラーチェック&修正)"が(ほぼ)完了したのが2018年1月、以後、『古文修得用WEB自学自習教材―扶桑語り―』や『英文法基礎編(BEG)』・『英語構文中核編(ESSE)』といった教材群の「学習内容確認用三択クイズ」を次々完成させて後、いよいよ本格的に「3万3千語の英単語習得用三択クイズ」の作成作業に着手したのは2019年の1月・・・あとはただもうひたすら、COVID-19(新型コロナウィルス感染症)の猛威が全世界を席巻する中、度重なる緊急事態宣言による外出自粛モードがすっかり常態化した世の中で、外出する気もさらさら起こらぬ創作的熱病に取り憑かれての33ヶ月の作業を経て、「QFEV(速成英単語)ABCD/EF水準」の公開可能ヴァージョンの完成を見たのは2021年9月末 ― <単語集>の枠組みを捨て去り<三択クイズ>の形態へと変身することで、3万3千語もの膨大な英単語の反復学習教材としての生命を手にした「空前絶後の英単語暗記用教材<QFEV>」 ― その完成をもって、33年間の宿願(というより、妄執)がようやく晴れた気分のこの之人冗悟は、「克服不能に思われた<英単語>という眼前黒雲」をこの「三択クイズ」で見事クリアすることで同様の晴れ晴れした気分を一人でも多くの日本人英語学習者に味わってもらいたい!と切望してやみません・・・
 ・・・が、この「英単語(!完璧!)学習用教材」は既にもう完成済み ― 常に新たな何かを創作し続けねば生きていられない体質の之人冗悟の興味関心は、既にもう次なるターゲットである『英語構文上級編:English Sentence Structure: ADVANCED(ESSA)』の作成(正確には、1990年代に作成済み教材の改訂)作業へと移っています(後日追記:2021年9月末着手⇒2021年12月初旬完成)・・・そしてその完成後は、『(<三択クイズ>の形態を取った)要暗記英熟語(idiom)完璧リスト』の完成をもって、「語学屋」としての一連の教材作成過程の完結を見ることになるでしょう・・・既に収集済みの収録候補熟語群のグループ化&最終確定までにあと1年+α、各熟語に例文を割り振る作業に更に3年+α、ドンブリ勘定であと4~5年で「語学屋としての生涯にやりきるべき事」の全てに決着を付ける所存(後日追記:2021年9月末に完成した公開可能版にも飽き足らず、足掛け2年も費やして2023年ヴァージョンを完成したのが2023年10月1日・・・なので、上記の「人生の残り時間全投入スケジュール」はすでにもう2年もbehind schedule状態・・・頑張って死ぬまでに終えられるか、ガンバリすぎて死期が早まるか、かなり微妙なところ・・・)・・・その間、世界が大規模感染症や全地球的規模での環境激変や社会経済的不平等に起因する人類社会&人間的道徳の加速度的崩壊といった(いかにもありがちな)諸事情による壊滅を迎えていないことを祈りつつ、相変わらず世間とは接点ひとつない密室での孤独な興奮に満ちた創作活動に邁進する決意(&たぶん、運命)の、之人冗悟(のと・じゃうご:Jaugo Noto)よりの御挨拶でした。


・・・作者個人の(フツウじゃない)キャラクター紹介はこのへんにして、『QFEV』そのものの中身の話に戻りましょう・・・


■『QFEV』の構造についての覚え書き■
●『QFEV』は<順不同ランダム三択クイズ>の形態でのみ提供 ― <英単語集>や<辞書>としては提供しません
 上でしつこく述べた通り、「膨大すぎる単語リスト」なんて代物は、学習者を萎縮させて学習から遠ざけるばかりの百害あって一利なしの無用の長物なので、受講者各位にはその存在自体を意識させることもしません ― WindowsやiOSといったコンピュータやスマートフォンを動かすオペレーティングシステムを構成する膨大なプログラムのソースコードをユーザーが目にすることがないように、『QFEV』を構成する全33000語(2023年版では3.1415万語)の英単語の群れを「まとめて目にする」機会は、学習者のみなさんには一切ありません
 『QFEV』は、単語の意味を確認するためにペラペラめくる<字引き>ではなく、幾度も繰り返し(ランダムに)眼前に表示される英単語の語義を覚え込むための<暗記帳>なのですから、あまり大量に眼前にドカン!と提示されたのでは暗記意欲が萎えてしまいます。そういう事態を避けるためにも、「まとめてドカン!」は徹底的に忌避すべきだというのが(33年に渡って3万3千語までこの英単語リストを肥大させ続けてきた)作成者(之人冗悟:のと・じゃうご)のポリシーなのです。そのポリシーを貫くために、本来なら1つのグループ内にまとめておくべき英単語も、グループ肥大化を回避するために、敢えて別立ての孤立単語として扱っている場合すらあるのです。

 ・・・例えば、<water>というくくりでひとまとめに扱われる英単語のグループは、以下のごとくかなり膨大です:
<例>[■]
[名]《water》 【1】【2】溶液【3】(waters)(政治的に区分された)水域海域【4】尿等の)分泌液 。。。 [名]《salt water》 塩水 。。。 [名]《drinking-water》 飲み水 。。。 [名]《groundwater》 地下水 。。。 [名]《water supply 給水(設備) 。。。 [名]《waterworks》 |(単複同形)|【1】水道設備【2】(マラソン等の)給水所【3】噴水 。。。 [名]《seawater》 海水 。。。 [動]《water》 【1】(生物が)飲む / ~(物・生物)にをまく・かける・飲ませる【2】~(土地)を灌漑(かんがい)する【3】~(等)を薄める水増しする・品質落とす【4】~(口調表現等)を和らげる【5】等の)分泌物が出る 。。。 [形]《freshwater》 〖名詞は〘fresh water〙〗【1】真水淡水【2】(米式)(船乗りをはじめとする専門家が)未熟【3】(団体・組織等が)地元以外では無名 。。。 [形]《watery》 |[比較級)more ― / waterier / 最上級)most ― / wateriest]| 〖名詞は〘wateriness〙 / 副詞は〘waterily〙〗【1】の(ような)【2】(酒等の濃度薄く)水っぽい【3】(地面・空模様等が)ジメジメした【4】色合いが)淡い【5】(人が)ぐんだ・(雰囲気が)感傷的 。。。 [形]《waterborne》 【1】水上輸送【2】水に浮かぶ
   ・・・が、この<water>グループからは、本来ならそこに組み入れられて当然の以下の12の英単語たちが意図的に排除されて別立てとなっています ― 組み入れてしまえば<waterグループ>がさらに水増しされて学習者の暗記意欲を洪水のごとく洗い流してしまうだろう、ということで、敢えて<別グループ扱い>してあるのです:
<例>[■]
[名]《boiling water》 (カップ麺(めん)等に注ぐ熱湯 。。。 [名]《hot water》 入浴等に用いる)お湯
<例>[■]
[名]《waterpower》 動力源としての)水力
<例>[■]
[形]《watertight》 〖名詞は〘watertightness〙〗【1】衣類容器等が)防水【2】議論等が、漏らさぬほどの緻密さで)非の打ち所のない
<例>[■]
[名]《waterway》 |(複数形=waterways)|【1】運河水路等の)通り道【2】甲板の)排水溝
<例>[■]
[動]《waterproof》 ~(衣類・道具等)を防水加工する 。。。 [形]《waterproof》 機械装置等が)通さない 。。。 [形]《water-repellent》 衣類等が水をはじく)撥水性 。。。 [形]《water-resistant》 (時計等が、水に入れても大丈夫な)耐水性
<例>[■]
[名]《watercolor》 〖形容詞も〘同一形〙〗【1】(watercolors)水彩画【2】水彩絵の具
<例>[■]
[名]《waterfront》 『(×)ウォーターフント』海岸湖岸通り(の一帯
<例>[■]
[名]《waterline》 喫水線(きっすいせん=船体水中没する部分と水上に出た部分の境界線
<例>[■]
[名]《watermark》 〖動詞も〘同一形〙〗【1】水位線(すいいせん=(・ダム等の最大最小水位を示すライン・・・に相当する各種の水準【2】製図用紙等で、光に当てると浮き出る目安用の)透かし線(に相当する心理的行動規範【3】(電子データに記録される不可視または可視状の)著作権表示
<例>[■]
[名]《watershed》 【1】(地理的な)分水嶺(ぶんすいれい=異なる水系を分ける山脈【2】(物事の)分岐点
<例>[■]
[名]《waterscape》 水の風景(を描いた水景画
<例>[■]
[名]《water drinker》 普段飲むのに、一時的に)禁酒している人
 ・・・試しに、これら別立て英単語群を全部まとめて<waterグループ>に組み入れてしまえば、どれほど水かさが増して学習者の暗記意欲を"溺死"させてしまうことか、「見出語総数23語」の巨大英単語グループの異様偉容をば、とくと御覧あれ:
[名]《water》 【1】【2】溶液【3】(waters)(政治的に区分された)水域海域【4】尿等の)分泌液 。。。 [名]《hot water》 入浴等に用いる)お湯 。。。 [名]《salt water》 塩水 。。。 [名]《drinking-water》 飲み水 。。。 [名]《groundwater》 地下水 。。。 [名]《water supply 給水(設備) 。。。 [名]《waterpower》 動力源としての)水力 。。。 [名]《waterway》 |(複数形=waterways)|【1】運河水路等の)通り道【2】甲板の)排水溝 。。。 [名]《waterworks》 |(単複同形)|【1】水道設備【2】(マラソン等の)給水所【3】噴水 。。。 [名]《watercolor》 〖形容詞も〘同一形〙〗【1】(watercolors)水彩画【2】水彩絵の具 。。。 [名]《waterfront》 『(×)ウォーターフント』海岸湖岸通り(の一帯 。。。 [名]《waterline》 喫水線(きっすいせん=船体水中没する部分と水上に出た部分の境界線 。。。 [名]《watermark》 〖動詞も〘同一形〙〗【1】水位線(すいいせん=(・ダム等の最大最小水位を示すライン・・・に相当する各種の水準【2】製図用紙等で、光に当てると浮き出る目安用の)透かし線(に相当する心理的行動規範【3】(電子データに記録される不可視または可視状の)著作権表示 。。。 [名]《watershed》 【1】(地理的な)分水嶺(ぶんすいれい=異なる水系を分ける山脈【2】(物事の)分岐点 。。。 [名]《seawater》 海水 。。。 [名]《waterscape》 水の風景(を描いた水景画 。。。 [名]《water drinker》 普段飲むのに、一時的に)禁酒している人 。。。 [動]《water》 【1】(生物が)飲む / ~(物・生物)にをまく・かける・飲ませる【2】~(土地)を灌漑(かんがい)する【3】~(等)を薄める水増しする・品質落とす【4】~(口調表現等)を和らげる【5】等の)分泌物が出る 。。。 [形]《freshwater》 〖名詞は〘fresh water〙〗【1】真水淡水【2】(米式)(船乗りをはじめとする専門家が)未熟【3】(団体・組織等が)地元以外では無名 。。。 [形]《waterproof》 機械装置等が)通さない 。。。 [形]《watery》 |[比較級)more ― / waterier / 最上級)most ― / wateriest]| 〖名詞は〘wateriness〙 / 副詞は〘waterily〙〗【1】の(ような)【2】(酒等の濃度薄く)水っぽい【3】(地面・空模様等が)ジメジメした【4】色合いが)淡い【5】(人が)ぐんだ・(雰囲気が)感傷的 。。。 [形]《watertight》 〖名詞は〘watertightness〙〗【1】衣類容器等が)防水【2】議論等が、漏らさぬほどの緻密さで)非の打ち所のない 。。。 [形]《waterborne》 【1】水上輸送【2】水に浮かぶ
 ・・・どうです、<まとめてドカン!>って、イヤな感じでしょう?・・・そういう<総括リストのデカいやつ>を見て喜ぶのは、創造者(之人冗悟)の個人的愉悦としてはまぁアリでしょうが、英語学習者の態度としては完全に間違いです。
 知的営み縁遠い人達( 語学ベタ)には非常に多く見られる悪弊なので(嫌われるのを承知の上で)敢えて指摘しておきますが、大部の書物や全集モノを買ってきてただ本棚に並べてその偉容眺めるだけでもう自分の知的レベルがそれら書籍の容積分だけ向上したような気分になる」というのは、実に残念なsnobbery(俗物根性)でしかありません ― 出版業界への金銭的貢献分だけのメリットは認めるにしても、実のある外国語学習態度からは程遠い代物ですから、学習を支援する立場からは徹底的に排除させてもらうしかありません ― 「全部覚えれば素晴らしい語学的偉業となる3万3千語もの英単語の輝けるリスト・・・その全容を、座右に置いて、この目で見たい!」みたいな俗っぽい願望は、捨ててもらいます ― またまた思い切り嫌われるのを覚悟の上でズケズケいいますが、「単語集買ってきて、ページをパラパラめくって、あちこちにマーカーで線引いたり付箋貼ったりして、次第に使い古した感じの本になってくれば、それだけでもう<すごいボキャビル達成しちゃった>ような気分になっちゃう(けど実際の脳内には英単語の意味も発音もロクに入ってない)日本人英語学習者」の残念な御仲間の輪から抜け出したければ、<単語集>の形態を捨てて<三択クイズ>に変身した<QFEV>との<3語単位(×10)のお付き合い>を毎日毎日コツコツやってください1日1梱(10問=最大30語)最長4年程度の努力で(要領のよい人ならその数分の一の短期間で)、3万3千語もの英単語をあなたの(本棚ではなく)脳内に据えることができるということを、あなた自身の輝ける成功体験をもって、是非ぜひ実感&実証してください!
 そうして脳内に構築しない限り、3万3千語もの英単語群はあまりに膨大すぎて、<WEB上にまとめてドカン!>するには不向きです・・・興味ある方のために教えておきますが、その文字総数は<1253000(百二十五万三千)字超>(2023年版では<176万字超>)、下り(ダウンロード)44Mbpsのブロードバンド回線でPC画面上に全文字表示するのにも20秒近くかかります(・・・画像なし、ひたすら文字だけのページですよ・・・) ― PCより遙かに非力な「スマホ」では状況はさらに絶望的 ― 試しにiPhone6(のブラウザSafari)で表示させようとしたところ、ページの最後まで表示される前に(1時間半ほどかけてバッテリーを50%近く減らして本体を異常発熱させた挙げ句)「Webページがクラッシュしました」となっておしまいでした ― スマホじゃ全部をダウンロードすることすら不可能な超巨大英単語リスト、それを(本棚や機械の画面上ではなく)脳内にしっかり植え付けるための最良の手段が<三択クイズによる反復学習>なのです・・・というわけで、時間つぶしや話題作りの役にしか立たないスマホゲームにうつつを抜かす時間&脳力のほんの数分の一だけでも使って、だまされたと思って、ゲーム感覚のボキャビル道中を歩んでみてください ― 歩み終えた時(、歩み出してほんの数週間で!)あなたは確実に"別人"に化けているはずですよ。

●「QFEV三択クイズ」は、「意味類型グループ」順に出題され、3つの選択肢は「ABCDEF同一(or下位)水準」どうし&「同一品詞」で統一され、基本的に「類義語」 / 「対義語」 / 「類似発音or形態」を並べる形になっています
。。。2023年版には G H 追加
 先述した通り、『QFEV』で提供される要暗記英単語リスト(全33000語)には「意味類型(カテゴリー)別配列」が採用されています ― 「アルファベット順」とか「名詞グループ/動詞グループ/形容詞グループてんでんバラバラ」の機械的配列や、「試験にでる順」とかの(誰がどういう基準で定めたにせよ所詮恣意的な気休めに過ぎない)チチンプイプイな配列の英単語集とは、モノが違います ― その違いは、ものの2~3回も「QFEV(の近似カテゴリーの問題群)」を反復学習すれば、明瞭な体表感覚と脳裏に焼き付く記憶の鮮明度によって、はっきり認識できるはずです。
 例として、<QFEV->の問題番号[56]~[59](全40題)(2021年旧版)御覧いただきましょう:
[?]
  T  [551]「病み付き(やみつき=中毒症)の」の意味の語は? / [552]「中毒」の意味の語は? / [553]「常習的・習慣性の」の意味ではないものは? / [554]「有害な」の意味ではないものは? / [555]「毒(物)」の意味の語は? / [556]「錆びる / さびつかせる」・「(能力が)にぶる / 鈍らせる」の意味の語は? / [557]「サビついた」・「(長いこと使わなかったせいで)ダメになった」の意味の語は? / [558]「病原菌」の意味の語は?(ヒント:「微生物」や「細菌」は必ずしも「病気の原因となる菌」とは限らない) / [559]「感染させる」の意味の語は? / [560]「(病気等が)伝染性の」の意味ではないものは?
[?]
  T  [561]「疾病」・「病的状態」の意味の語は? / [562]「傷付ける」の意味ではないものは? / [563]「有害な」の意味ではないものは? / [564]「(損)害を与える」の意味ではないものは? / [565]「たわいもなく・害もなく」の意味の語は? / [566]「腰痛」の意味の語は? / [567]「やけど」の意味の語は? / [568]「痒み(かゆみ)」・「(~したくて)ジリジリする感じ」の意味の語は? / [569]「にきび・吹出物」の意味の語は? / [570]「肺炎」の意味の語は?
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  T  [571]「傷跡」の意味の語は? / [572]「(肉体的・精神的に)痛い」・「気分を害した」の意味の語は? / [573]「腹痛」の意味の語は? / [574]「歯痛」の意味の語は? / [575]「(病気・傷等を)いやす」の意味ではないものは? / [576]「外科手術」の意味の語は? / [577]「薬局」の意味の語は? / [578]「タバコ」の意味ではないものは? / [579]「救急車」の意味の語は? / [580]「(ひざ・ひじ・胸等にかぶせる)当て物・詰め物」・「スタンプ台」・「(ロケット等の)発射台」の意味の語は?
[?]
  T  [581]「歯の」・「歯科(医)の」の意味の語は? / [582]「外科医」の意味の語は? / [583]「診療(所)」・「(問題解決用の)短期講座」の意味の語は? / [584]「being」の語義にないものは? / [585]「存在」・「生存」の意味の語は? / [586]「出席する」・「~に付き添う」の意味の語は? / [587]「live」(形容詞)の語義にないものは? / [588]「make one's (   ) by ~:~で生計を立てる」の(   )に入るのは? / [589]「存命の(まだ死んでいない)」の意味ではないものは? / [590]「一生」・「寿命」の意味の語は?
 ・・・なんか、見るだに痛々しい"ビョーキ"系の設問がやたら多いことにすぐ気付くでしょう?・・・その理由は、このあたりの問題群の出題対象となっている「意味類型グループ」が以下のものたちだからです:
●中毒(addiction) / ●毒(poison) / ●細菌(germ) / (▲)害虫(vermin) / ●感染(infection) / (▲)衛生(hygiene) / (▲)健康(healthy) / (▲)不健康(unhealthy) / ●病気(illness) / ●怪我(wounded) / ●損害(harmful) / ●無害(harmless) / (▲)身体障害(crippled) / ●物理的病気(medical condition: physical) / (▲)精神的病気(medical condition: mental) / ●治療(cure) / (▲)治療不能(cureless) / (▲)病気快復(recuperation) / (▲)病気再発(recrudescence) / ●薬(medicine) / (▲)麻薬(narcotics) / (▲)インチキ薬(pseudo-medicine) / ●煙草(tobacco) / ●医療器具(medical instrument) / ●医療分野(medicinal field) / ●病院(medical facility) / (▲)医療従事者(medical profession) / (▲)病人(patient) / ●存在(exist) / (▲)非存在(nonexistent) / (▲)遍在(ubiquitous) / (▲)不在(absent) / ●出席(attend) / ●生(life) / ●死(death)
・・・●は<水準語>が含まれるグループ、(▲)は含まれない(=ここでの出題対象外の)グループ
 ・・・どうです、これだけ大量の「意味類型グループ近似集団」の英単語に関するクイズばかり集中的に出題する問題群に幾度も回答すれば(&回答後に[解説を読む]ボタンを押して表示されるその語義の数々を目と脳裏に焼き付けまくれば)、これら"ビョーキ系"の英単語に否応もなく詳しくなるのは、当然でしょう?

 「QFEV(をはじめとする三択クイズ:STQ)」の問題選択画面(の[問題番号]の右隣の[?]を押して出るお茶っ葉色の領域)では、各設問をクリックすることで、実際に出題される選択肢(3つ)を(正解不正解の色分け付きで)確認することができます・・・問題グループ[56]で出題される各問の選択肢を、確認してみましょう:
↓ 今は昔の「2021年版」です、あしからず ↓
[?]
  T  [551]「病み付き(やみつき=中毒症)の」の意味の語は?  addicted   smoky   salaried  / [552]「中毒」の意味の語は?  addiction   contagion   infection  / [553]「常習的・習慣性の」の意味ではないものは?  occasional   addictive   habitual  / [554]「有害な」の意味ではないものは?  harmless   poisonous   injurious  / [555]「毒(物)」の意味の語は?  poison   moss   rust  / [556]「錆びる / さびつかせる」・「(能力が)にぶる / 鈍らせる」の意味の語は?  rust   infect   last  / [557]「サビついた」・「(長いこと使わなかったせいで)ダメになった」の意味の語は?  rusty   mossy   muddy  / [558]「病原菌」の意味の語は?(ヒント:「微生物」や「細菌」は必ずしも「病気の原因となる菌」とは限らない)  virus   bacteria   germ  / [559]「感染させる」の意味の語は?  infect   affect   perfect  / [560]「(病気等が)伝染性の」の意味ではないものは?  harmless   infectious   contagious 
●[553]「常習的・習慣性の」の意味ではないものは?の問題の選択肢(3つ)を見てください ― <occasional:時折の>が正解、<addictive>・<habitual>の意味は「常習的・習慣性の」なので不正解ですね。
 ・・・このように、「QFEV三択クイズ」の選択肢の多くは、「正解1つ vs. 対義語2つ」の組み合わせになっています([554]・[560]もそのパターン)。
●適当な「対義語」がない英単語の場合、正解以外の"当て馬"の選択肢に並ぶのは「意味上近似の(しかし微妙に異なる)語」や「形・音その他が類似した語」というのが基本です。[552]・[555]・[557]・[558]などは前者、[556](rustとlast)・[559](in<fect>・af<fect>・per<fect>)などは後者のパターンです。
●中には「3つの選択肢の間に言語学的・音声的共通項が見つからない」ものもあります・・・[551]の<addicted:中毒の>・<smoky:煙い>・<salaried:サラリーマンの>などはそのパターンで、「タバコ(smoking)とサラリーマン生活(salariat)は惰性的に続く(中毒っぽい)もの」という謎掛けめいた連関性から無理矢理でっち上げられた選択肢トリオにすぎません。
 ・・・こういうな例外はあるものの、基本的に「QFEV三択クイズ」の選択肢の間には「意味・発音・語形」等の「有意の共通項or対照」があるもの、と思ってもらって結構です ― そうした関連性を機敏に見抜く習慣は(英語でも国語でも)「選択肢問題に強くなる知的訓練」になりますから、(たとえもう正解が何かを知っている場合でも)「正解選択肢と不正解選択肢の間をつなぐ糸(≒出題者の意図)は何か?」については毎回毎回しっかり考えながらクイズを解くようにしましょう。
。。。みたいなこと書いてあるその2021年版では「取って付けっぽい苦し紛れの三択クイズ」が多すぎたので、大反省の末、2023年版では「反意語」・「同義語」・「類義語」・「類音語」・「類形語」の糸でキッチリ結ばれたトリオばかりでクイズを統一してあります(・・・まぁ、たまぁ~に「苦し紛れトリオ」も混入してるけど・・・)
●最初の3題([551]・[552]・[553])の選択肢には、<addicted><addiction><addictive>の3つの語形が出てきますが、これらはいずれも同一単語グループに属する別品詞・・・ですから、これら[551]・[552]・[553]の問題に解答して[解説を読む]ボタンを押せば、毎度まいど全く同じ次のような語義解説を(3度も!)拝まされることになるわけです:
<例>[■]
[名]《addiction》 (~の)中毒 。。。 [名]addict》 (~の)中毒患者 。。。 [動]《addict》 ~(人)を(~の)中毒にさせる 。。。 [形]《addicted》 〖副詞は〘addictedly〙〗(人が、~に)常習的にハマっている 。。。 [形]《addictive》 〖副詞は〘addictively〙〗(物・物事が)常習性のある・病み付きになる
 ・・・3度も続くとまさに"中毒"、「一度で十分じゃん!?」と感じる人もいるでしょう・・・が、言語習得の基本は<反復>です・・・この『QFEV』は、「<例文>がない」分、「<語義>が目に触れる機会をひたすら増やす」ことで英単語の(良い意味での)"棒暗記"を強力(or強引?)に押し進めることを目指しています ― 病み付きになるほど繰り返しくりかえしプレイして、頭の中を"英単語中毒"にしちゃってください!
 特に、英語初学者段階のABC水準あたりの問題群に於いては、「これでもか!これでもか!」といった感じで「同じ単語(群)の語義」に出くわす場面が多くなります・・・それらの画面を「あ、またか、もうそれはさっき見たよ」とばかりゲンナリ気分で流し見(or無視)してしまう人は、残念ながら、(数学はともかく)「語学の達人」にはなれません・・・言語を身に付けるのに必要なのは「無駄や反復を憎み極力省力化推し進める合理的態度」ではなく、「ドン臭いまでに執拗な繰り返しを厭わぬ粘り強さ」なのです・・・まぁ、このあたりはいくら説かれたところで大方の(無意味にクソ忙しい毎日を送る)現代日本人には決して身に付けられない態度であることは確かなのですが、英語を真剣に身に付けようという意志があるなら、「冗長無駄」という理数的功利主義方程式は(英語を学んでいる瞬間だけは)捨て去ることです。
。。。というポリシーで作り上げた2021年版『QFEV』だったのですが、実際プレイしてみると「まったく同じコンテンツを何度も何度も見せられ続けると(CATVで毎日のようにやってる『ターミネーター』や『コマンドー』や『ジョン・ウィック』みたいに)いいかげん目を背けたくなる、という人間心理にはヘタにケンカ売らないほうがいい」という結論に達し、2023年ヴァージョンでは「<英単語総覧表示>は同一難易度水準内では1回だけ」という形へと(2ヶ月近い修正作業を経て)作り直したことは、先述した通りです・・・が、冗長無駄」という理数的功利主義方程式は、英語を学んでいる瞬間だけは、捨て去るべしという上述の真理だけは、変わりません。
 そもそも、大方の日本人の「中学(ヘタすりゃ幼稚園)に入った頃から社会人になった後まで延々続けてるのに全然成果が上がらない<エイゴのおベンキョ>」のほうが、よっぽど「人生のムダ使い」なのではありませんか?・・・その「徒労に終わった今までの英語学習」の根底には、たいてい、「少しでもラクして成果を上げようとする姑息省力化志向」があるのです。
 「"表音文字"である英単語を音読もせずに("表意文字"の漢字を"目"と"指"で覚える時みたいに)ノートに何べんも手書きすることで覚えようとする」とか「教科書の英文を(音読して英語の語順のまま意味を取りつつ暗唱する、という語学的に意味のある努力の代わりに)辞書とにらめっこしながら苦労して日本語訳した成果を後生大事にノートに書き出す」とかの<日本人英語学習者お得意の手間暇>はもう100%完全に「!無駄!」ですから、そういう(親や教師向けの"勉強家アピール"にしかならない)バカげた努力は断固として「省力化」すべきですが、『QFEV』画面に幾度も繰り返し登場する英単語の語義を「意志的に(あるいは無意識のうちに)無視する」というような現代的功利主義のもたらす反射行動としての省力化は、意志的に、断ち切ることを心がけてください(・・・よほど強い意志と明確な言語学的合理性を心に刻んで断ち切り続けない限り、大方の日本人にはMISSION IMPOSSIBLE:達成不可能な難題ですけどね・・・)
 冗長忌避する学習者に、語学が身に付く希望はない」(≒語学に約分は禁物!) ― この真理を、ゲーム感覚で何度も何度も繰り返しプレイできる『QFEV』を通して、一人でも多くの日本人が悟ってくれることを祈ります。
。。。「同一難易度水準内で出くわす<英単語カラフル総覧表示>は、一度きり」の2023年版では、なおさらです。



●「QFEV三択クイズ」の選択肢には「upward rigidity:上方硬直性」があります ― 即ち、「正解選択肢の水準と同一水準かそれ以下の水準の英単語以外は登場させない」ということです:
 具体的に言えば:
A水準語のテストでは、3つの選択肢の水準はAのみ(B,C,D,E,F水準語はない)
B水準語のテストでは、3つの選択肢の水準はB(またはA)のみ(C,D,E,F水準語はない)
C水準語のテストでは、3つの選択肢の水準はC(またはBまたはA)のみ(D,E,F水準語はない)
D水準語のテストでは、3つの選択肢の水準はD(またはCまたはBまたはA)のみ(E,F水準語はない)
E水準語のテストでは、3つの選択肢の水準はE(またはDまたはCまたはBまたはA)のみ(F水準語はない)
F水準語のテストでは、3つの選択肢の水準はFEDCBA何でもアリ
ということになります。
。。。2023年版で新に加わった G Hについても、上と同様です(・・・まぁ、重要度水準はガクッと落ちるから、べつにやらなくてもいいんだけど・・・)
 [解説を読む]ボタンを押して表示される語義のほうには「"より上位の水準"の語義」も当然混じりますが、「三択の選択肢」には「まだ学んでもいない上位水準語」は一切混入しませんので、ご安心あれ。
 ・・・そもそも、学習者にとって「まだ学んでもいない(&学ぶ必要はない、と言われてる)学習事項を問うてくる教師やテスト」ほどイヤなものはありません ― そのあたりの配慮が徹底している『QFEV』は、みなさんにとってきっと「やってて心地よいテスト」に感じられるはずです。



●「QFEV三択クイズ」の選択肢は(2023年版では)「同一品詞」で統一してあります(・・・例外的に「品詞ちがい」の選択肢が混じる問題もごく少数ありますが、その場合は解説の中でその旨きちんと説明してあります)
・・・ 以下は、この点でかなり不統一な部分があった2021年旧版に関する「申し訳」です:
 ・・・上例の[551]では<addicted:病み付きの>という[形容詞]が正解になるので、不正解選択肢の<smoky:けむい>&<salaried:月給生活者の>の2つの品詞もまた[形容詞]です。
 ・・・一方、[552]では<addiction:中毒>という[名詞]が正解になるので、不正解選択肢の<contagion:接触感染>&<infection:空気感染>の2つの品詞もまた[名詞]です。
 ・・・この「3選択肢品詞統一」のルールの例外は(全13310問のうち)以下のものぐらい ― それ以外の場合には「選択肢の品詞はどれも同じ」だと信じてもらって結構です。
B[186]「虫」・「見下げ果てたヤツ」・「心痛」の意味の語は?  worm(名詞)   warm(形容詞)   word(名詞)
C[800]「(   ) in the middle of ~:~のど真ん中」の(   )に入るのは?  right(副詞)   left(副詞)   center(形容詞)
D[1697]「(相手をバカにして)アホな話!」と叫ぶ語は?  bullshit(間投詞)   bully(間投詞)   bulldog(名詞)
E[3876]「来世(=死後の世界)」の意味の語は?  beyond(名詞/前置詞)   beneath(前置詞)   below(前置詞)
F[338]「ハート(心臓)型」の意味の語は?  cordate(形容詞)   elliptic(形容詞)   lune(名詞)
F[394]「(水深等が)膝の高さの」・「(関係が)どっぷり深い」の意味の語は?  knee-deep(形容詞)  skin-deep(形容詞)  skinny-dip(名詞/動詞)
F[732]「穀粉(こくふん)」の意味の語は?  farina(名詞)  graham(形容詞)  juniper(名詞)
F[1130]「上下動(する子供のオモチャ)」の意味の語は?  yo-yo(名詞)   yo-ho(間投詞)   yum-yum(間投詞)
F[1659]「(水着を着けずに)素っ裸で泳ぐ」意味の語は?  skinny-dip(名詞/動詞)   skin-deep(形容詞)   knee-deep(形容詞)
F[3202]「14行詩」を意味する語は?  sonnet(名詞)   sonata(名詞)   sonant(形容詞)



●「英単語重要度ABCDEFGH水準」って、どうやって定めてるの?
 結論から言えば、「作成者(=之人冗悟:のと・じゃうご)の"語学屋"としての感覚と裁量」によって、『QFEV』に収録された単語(およびその語義)の重要度水準は定められています。
 「英単語の重要度水準」は「実際の英語世界での英単語の使用頻度」という統計データに基づいて決定すればいい、というか、そうすべきだ ― あなたは、そう考える人ですか?・・・ぃゃ、これは愚問でしょう: そうは考えない人間なんて(「本当に役立つ英単語集作成」という課題に真剣に取り組んだ人間以外は)一人も存在しないのが実情なのだから・・・でもまぁ、あなたがどう考えようと、正解は、こうです ― 「使用頻度の高い語」が必ずしも「重要度水準の高い語」ではないという"言語学的真理"を熟知した人間以外が作った英単語集(=統計に忠実なだけの重要度判定)なんて、まるで使い物にならない。
 ・・・わかりやすい事例で説明しましょう ― 以下に示すのは「めっちゃイケてる!」系のホメ言葉を集めた「意味類型グループ」です・・・「重要度水準」(2021年版)も割り振ってあります・・・が、さて、どうでしょう、「すっげぇイカしてる」リストにしては、何か抜け落ちてる大事な単語が、ないでしょうか?・・・じっくり眺めて、「あ、あの語が入ってない!」とヒラめいたところで(あるいは何もひらめかずとも)、リストの下にある「この語がないじゃん!」のボタンを押してみてください:
<A>水準
finegoodnicewellwonderful
<C>水準
excellentlovely
<D>水準
eminentfantasticincrediblemarvelousprominentterrific
<E>水準
predominantswellsurpassing
<F>水準
niftypreeminentsalientswishtopping




●「意味類型グループ」を独自に定めたとか言ってるけど、英語世界には"Roget's Thesaurus(ロジェのシソーラス)"っていう定番のカテゴリー分類があるんだから、それに準拠したほうが、よくない? ― という疑問への、作者(之人冗悟:のと・じゃうご)からの回答
 「ロジェのシソーラス」という呼び名を御存知ない日本人英語学習者でも、電子辞書で英単語の意味を引く時に参考資料的に同時表示される「類義語」の数々を参照したことはあるでしょう ― あの「英語類義語の集大成」を初めてやってのけた語学界のパイオニアがPeter Mark Roget (1779-1869)であり、彼が1852年に著した『Thesaurus of English Words and Phrases(直訳すれば、英語の単語・句の"宝典")』にちなんで、今では「thesaurus(シソーラス)」と言えば(原義である"宝典"よりむしろ)"類義語辞典"の意味を表わすものとなっています。
 「ロジェのシソーラス」は、例えば次のような場面で重宝するreference(参考資料)です:
1)「イケてる」という意味を英語で表わしたい;
2)とりあえず「ナイス!」という英単語は知っている;
3)けど、「nice」じゃちょっと芸がないッスねって感じなので、もっと別の「イケてる」表現を知りたい・・・
・・・そういう時は、「シソーラス」で"nice"を引いてみれば、次のような感じで類義語がズラーッと(68種類も!)並ぶので、山ほどある候補の中から意中の「イケてる表現」を採用すればよいわけです。
good / good as gold / excellent / better / superior / above par / nice / fine / genuine / best / choice / select / picked / elect / recherche / rare / priceless / unparagoned / unparalleled / supreme / superlatively / good / bully / crackajack / giltedged / superfine / superexcellent / of the first water / first-rate / first-class / high-wrought / exquisite / very best / crack / prime / tiptop / capital / cardinal / standard / perfect / inimitable / admirable / estimable / praiseworthy / pleasing / couleur de rose / precious / of great price / costly / dear / worth its weight in gold / worth a Jew's eye / priceless / invaluable / inestimable / precious as the apple of the eye / tolerable / not very good / up to the mark / unexceptionable / unobjectionable / satisfactory / tidy / in good condition / in fair condition / fresh / sound / perfect
 ・・・ただ、この"Roget's Thesaurus"による「意味類型グループ」、「英単語集の骨格を成すカテゴリー分類」としては、そのまま流用できる代物ではありませんでした ― 意味類型グループへの英単語のブッ込み方が、いささか大雑把(少なくともこの之人冗悟の考える理想の英単語集のカテゴライズのふるい分けとしては、あまりにもザルの目がアラすぎ)なのです。
 上に示したロジェのシソーラスの「イケてる」グループには(68もの単語・語句が並んでいるにもかかわらず)、先ほど紹介した『QFEV』による「イケてる系形容詞」の次のものは含まれていません:
<A>水準 fine / well / wonderful <C>水準 lovely <D>水準 eminent / fantastic / incredible / marvelous / prominent / terrific <E>水準 predominant / swell / surpassing <F>水準 nifty / preeminent / salient / swish / topping
・・・まぁ、このあたりの単語は「nice:イケてる」グループ(より厳密に言えば<Thesaurus分類番号#648 Goodness>)以外のカテゴリーでは(バラバラにだけど)登場するので"疎漏"ではないのですが、問題は、これら68もの大所帯の中には「これって本当に"イケてる"グループに属すべきやつかなぁ?」って語句があれこれ混入しているというその「純度の低さ」です・・・この68の単語・成句のうち、以下に示す英単語は『QFEV』ではそれぞれ「"イケてる"グループ」以外のカテゴリーに組み入れられています・・・が、その「別グループ」の数はなんと「25」 ― いくら何でも'バラケすぎ'です!!
●fresh 『21)fresh(新しい)』
●standard 『50)criterion(指標・計器)』
●inestimable 『75)uncountable(無数)』
●tiptop 『165)top(頂点)』
●pleasing 『434)delight(喜悦)』
●satisfactory 『451)contentment(満足)』
●sound 『528)healthy(健康)』
●costly 『876)cost(費用)』
●choice / elect 『996)choose(選択)』
●genuine 『1106)authentic(真正)』
●tidy 『1112)neat(小綺麗)』
●invaluable / precious / priceless 『1294)precious(貴重)』
●capital / cardinal 『1297)principal(主要)』
●perfect 『1303)perfect(完璧)』
●exquisite 『1305)breathtaking(息を呑むような)』
●first-class / first-rate / select 『1311)first class(一流)』
●tolerable 『1312)tolerability(まずまず)』
●rare 『1320)rarity(珍奇)』
●inimitable 『1322)unique(個性的)』
●best / superior / supreme 『1325)best(最高)』
●better 『1328)better(優位)』
●unparalleled 『1333)peerless(無双)』
●dear 『1483)affection(愛情)』
●admirable / praiseworthy 『1494)admire(賞賛)』
●estimable 『1496)respect(敬意)』
・・・上に示した『番号)意味類型別グループ名称』は、『ロジェのシソーラス』ではなく、「QFEV用に作者(之人冗悟)が自作した独自カテゴリー」のもの
 ・・・種明かしすれば、先ほど(ロジェのシソーラス紹介の前に)「イケてるリスト」としてまとめて紹介した形容詞群も、『QFEV』の意味類型集団の中では必ずしも"一枚岩"ではなく、複数のカテゴリーに属する単語群の混成集団だったのですが、その全容は以下の通り「4グループ」です・・・ロジェのシソーラスの「イケてるリスト」が「25グループの混成集団」だったのと比較してもらえれば、「ロジェのシソーラスよりもっと"締まりのいいリスト"」を求める作者(之人冗悟:のと・じゃうご)の意欲の一端なりとも感じ取ってもらえると思います:
●fine / good / lovely / nice / nifty / swell / swish / well / wonderful / fantastic 『1062)good(良い)』
●incredible / marvelous 『484)wonder(不思議)』
●terrific 『643)vehement(強烈)』
●eminent / excellent / exceed / predominant / preeminent / prominent / salient / surpassing / topping 『1337)exceed(卓抜)』
 ・・・語学界の偉大なる先駆者にして世界中の物書きの大恩人でもあるPeter Mark Rogetの考案した『Thesaurus:シソーラス』の提供する(ぜんぶでちょうど1000の)カテゴリー分類に対して、「目が粗すぎて、締まりがない」と言うのはいささか気が引けるのですが、真に役立つ英単語集を構成するための「意味類型集団別分類の精度」を上げるためにトンガリまくっていた頃のこの作者にとっては、それが実感だったのだから仕方ありません・・・
 ・・・ということで、「QFEV(速成英単語)」の構成の根幹を成す之人冗悟独自作成の「意味類型別カテゴリー(Jaugo's Thesaurus)」の総数は(紆余曲折の末に)「1780」となりました・・・ロジェのシソーラスの「ちょうど1000」に対して(大雑把に言えば)「八割増しの緻密さ」ということになります・・・こんな乱暴な比較をしたのではこの之人冗悟の知性の緻密さに疑問符が付くこと必定なので、"8割増し"というのは話半分か8分の1程度で受け取ってもらって結構ですが、「"Roget's Thesaurus"の枠組みでは不十分だったので、780ものカテゴリーを増築した之人冗悟独自の"Jaugo's Thesaurus"の作成が必要になった」という事実だけはお伝えしておきます ― わざわざ自前の意味類型別分類を作ったのは、「ロジェの向こうを張ろうという個人的野心」ではなく「最良の単語集を作るための必要性」ゆえのことだったのです。

 学習者のみなさんが「QFEV三択クイズ」をプレイする際には、それら「1780に細分化された意味類型集団」をいちいち意識する場面はない(&その必要もない)のですが、そうして細分化された意味類型集団の幾つかがまとまって属する「大分類(総数10)」 / 「中分類(総数100)」(のガイコツ)だけ、以下に紹介しておきましょう。
 10の「大分類」は全部お見せしますが、100の「中分類」(&その下の1780の意味類型集団)は"企業秘密"なので、その最初と最後の名称(+各中分類の下に居並ぶ意味類型集団の<総数>)のみ、書き記しておくことにします
『QFEV』意味類型別集団(大分類___中分類)schematic skeleton
01=TIME(時間)___001:past/present/future(過去/現在/未来)<10>
01=TIME(時間)___002:???<8>
01=TIME(時間)___003:???<7>
01=TIME(時間)___004:???<9>
01=TIME(時間)___005:now/forever(一瞬/永遠)<7>
--------------------
02=DEGREE(程度)___001:degree/measure(度数/寸法)<9>
02=DEGREE(程度)___002:???<11>
02=DEGREE(程度)___003:large/small(大/小)<27>
--------------------
03=SPACE(空間)___001:spatial existence(空間的存在)<3>
03=SPACE(空間)___002:???<6>
03=SPACE(空間)___003:???<22>
03=SPACE(空間)___004:???<9>
03=SPACE(空間)___005:???<19>
03=SPACE(空間)___006:???<6>
03=SPACE(空間)___007:???<12>
03=SPACE(空間)___008:???<15>
03=SPACE(空間)___009:accumulate/diffuse(蓄積/拡散)<11>
--------------------
04=THINGS(物)___001:matter(物質)<8>
04=THINGS(物)___002:???<11>
04=THINGS(物)___003:???<9>
04=THINGS(物)___004:???<18>
04=THINGS(物)___005:???<10>
04=THINGS(物)___006:???<16>
04=THINGS(物)___007:???<6>
04=THINGS(物)___008:???<34>
04=THINGS(物)___009:???<15>
04=THINGS(物)___010:???<10>
04=THINGS(物)___011:???<9>
04=THINGS(物)___012:???<24>
04=THINGS(物)___013:???<7>
04=THINGS(物)___014:???<3>
04=THINGS(物)___015:transportation(交通)<4>
--------------------
05=SENSATION(感覚)___001:feeling(感覚)<8>
05=SENSATION(感覚)___002:???<10>
05=SENSATION(感覚)___003:???<11>
05=SENSATION(感覚)___004:???<6>
05=SENSATION(感覚)___005:???<5>
05=SENSATION(感覚)___006:???<6>
05=SENSATION(感覚)___007:???<20>
05=SENSATION(感覚)___008:???<14>
05=SENSATION(感覚)___009:???<6>
05=SENSATION(感覚)___010:???<14>
05=SENSATION(感覚)___011:???<5>
05=SENSATION(感覚)___012:???<8>
05=SENSATION(感覚)___013:???<19>
05=SENSATION(感覚)___014:???<10>
05=SENSATION(感覚)___015:healthy/sick(健康/病気)<32>
--------------------
06=CHANGE(変化)___001:to be/not to be(存在/無)<5>
06=CHANGE(変化)___002:???<19>
06=CHANGE(変化)___003:???<29>
06=CHANGE(変化)___004:???<8>
06=CHANGE(変化)___005:???<20>
06=CHANGE(変化)___006:???<7>
06=CHANGE(変化)___007:???<21>
06=CHANGE(変化)___008:???<5>
06=CHANGE(変化)___009:???<14>
06=CHANGE(変化)___010:???<33>
06=CHANGE(変化)___011:???<63>
06=CHANGE(変化)___012:???<36>
06=CHANGE(変化)___013:???<18>
06=CHANGE(変化)___014:???<16>
06=CHANGE(変化)___015:???<40>
06=CHANGE(変化)___016:motion(運動)<64>
--------------------
07=THOUGHT(思考)___001:mentality(精神)<13>
07=THOUGHT(思考)___002:???<7>
07=THOUGHT(思考)___003:???<8>
07=THOUGHT(思考)___004:???<30>
07=THOUGHT(思考)___005:???<23>
07=THOUGHT(思考)___006:???<15>
07=THOUGHT(思考)___007:???<12>
07=THOUGHT(思考)___008:duty/right(義務/権利)<7>
--------------------
08=VALUE(価値判断)___001:good/bad(善/悪)<16>
08=VALUE(価値判断)___002:???<7>
08=VALUE(価値判断)___003:???<5>
08=VALUE(価値判断)___004:???<19>
08=VALUE(価値判断)___005:beautiful/ugly(美/醜)<24>
--------------------
09=RELATION(関係)___001:relationship(関係)<16>
09=RELATION(関係)___002:???<15>
09=RELATION(関係)___003:???<8>
09=RELATION(関係)___004:???<18>
09=RELATION(関係)___005:???<16>
09=RELATION(関係)___006:???<20>
09=RELATION(関係)___007:???<12>
09=RELATION(関係)___008:???<29>
09=RELATION(関係)___009:???<21>
09=RELATION(関係)___010:???<47>
09=RELATION(関係)___011:???<16>
09=RELATION(関係)___012:???<22>
09=RELATION(関係)___013:???<41>
09=RELATION(関係)___014:???<21>
09=RELATION(関係)___015:???<68>
09=RELATION(関係)___016:???<24>
09=RELATION(関係)___017:???<19>
09=RELATION(関係)___018:war/peace(戦争/平和)<46>
--------------------
10=MEMORY(記憶)___001:memory/record(記憶/記録)<63>
10=MEMORY(記憶)___002:???<45>
10=MEMORY(記憶)___003:???<15>
10=MEMORY(記憶)___004:???<13>
10=MEMORY(記憶)___005:???<13>
10=MEMORY(記憶)___006:religion/myth(宗教/神話)<40>
 ・・・「QFEV三択クイズ」の問題はすべて、上記のカテゴリー順に出題されます ― 「ロジェのシソーラスの"8割増し"の緻密さ」とやらの精度がいかほどのものか、それが英単語習得にどの程度の効果をもたらすのか、みなさんの言語学的体表感覚で体感してみてください。

★ 『QFEV』では、1日に1梱・2梱(どころか5梱でも)まとめて一気に英単語クイズに挑戦(しようと思えば)できます ― 単語数に換算すれば「1梱=約30語」(約150語/週)、2梱なら「約60語」(約300語/週)、5梱なら「約150語」(約750語/週)です・・・こんな大量の英単語、普通の単語集で一気に覚え込もうとしても絶対に無理、記憶のからポロポロこぼれ落ちて、必ず失敗します ― 個々の単語に「意味の連関」が乏しい(orまるでない)からです・・・そういう荒技が『QFEV』で(だけ)は可能になるのは、全ての英単語が(上でそのガイコツのみ紹介した)「意味集団別配列」による「関連性の糸」でしっかり結び付いた状態で提供されているからです ★

・・・「big:大きな」・「large:広大な」・「small:小さな」の3つを一気に覚え込むのと、「big:大きな」・「bad:悪い」・「boring:退屈な」の3つを覚え込むのと、どっちが大変か、ちょっと考えれば誰でもわかるでしょう ― 前者は「一群」として覚え込めるのに対し、後者は「3つの別世界」として対処するしかない、即ち「知的労力が3倍違う」のですから、「意味集団別」のほうが「アルファベット順」とか「品詞別」とか「試験にでる順」とかよりも圧倒的に覚えやすい思い出しやすいので、一気にまとめて覚えるのが苦にならない ― むしろ、まとめて一気に覚え込む&何度も繰り返すことで語句相互の関連性の'糸'を何重巻きもの'ロープ'にして記憶の堅牢性を高めるのが得策である ― ということは理の当然です・・・が、「だから、英単語も英熟語も、意味集団別に配置して、学習者の利便性を図るようにしよう!」と思い立ったとしても、肝心のその「意味集団」が『ロジェのシソーラス』では、バラけすぎていてうまくいかないのです ― うまくいかせるためには『もっと緻密なシソーラス』を自作するしかないのです・・・そんなとてつもない作業、「やってやろう!」と思う野心家が一体何人いるでしょう?・・・実際にやってのけた人間が ― 3万語以上もの英単語のすべてを「関連性の糸」で緻密に結び付けた単語集を完成した語学屋が ― この之人冗悟(のと・じゃうご)以外に一人でもいるでしょうか?

 ・・・というわけで、『QFEV』での英単語の覚えやすさと短期集中攻略のしやすさは、『Jaugo's Thesaurus:之人冗悟自作の意味集団別配列』の賜物・・・なので、それを可能にするこの『魔法のシソーラス』は、合同会社ズバライエ(ZUBARAIE LLC.)の企業秘密、30年分の労苦をハイエナみたいな同業他社にあっさり明け渡すようなマネは、いたしません・・・が、『QFEV』を何度も何度も繰り返しプレイする過程で、その「意味集団の自然な流れ」そのものは、学習者の皆さんの脳裏に一定のパターンとして定着することでしょう・・・つまり、皆さんはその「秘伝のシソーラス」を自らの脳内へと「之人冗悟公認コピー」することになるのです! ― この意味類型パターンが脳内に構築されることの意味の大きさは、皆さんがこの先様々な文物を読みあれこれと思考の枠組みを広げるにつれて、ジワジワと実感してもらえるものと確信します ― 『QFEV』の学習を通して皆さんが手にするものは、単に「3.1415万語の英単語(+かなりの量の雑学知識)」だけではないのです!!



 ちなみに、『ロジェのシソーラス(1952年初版の"Everyman"版)』の「大分類(CLASS) / 中分類(SECTION)」は、以下のごとく(之人冗悟自作のカテゴリーに比べれば)シンプルです:
Roget's Thesaurus (Everyman edition)
大分類(CLASS)___中分類(SECTION)<個別意味類型集団総数>
1)Abstract relations___01)Existence<8>
1)Abstract relations___02)Relation<16>
1)Abstract relations___03)Quantity<33>
1)Abstract relations___04)Order<26>
1)Abstract relations___05)Number<22>
1)Abstract relations___06)Time<34>
1)Abstract relations___07)Change<13>
1)Abstract relations___08)Causation<27>
--------------------
2)Space___01)Space in general<12>
2)Space___02)Dimensions<48>
2)Space___03)Form<24>
2)Space___04)Motion<52>
--------------------
3)Matter___01)Matter in general<5>
3)Matter___02)Inorganic matter<36>
3)Matter___03)Organic matter<93>
--------------------
4)The intellectual faculties___01)Operations of Intellect in general<5>
4)The intellectual faculties___02)Precursory conditions and operations<12>
4)The intellectual faculties___03)Materials for reasoning<9>
4)The intellectual faculties___04)Reasoning processes<4>
4)The intellectual faculties___05)Results of reasoning<25>
4)The intellectual faculties___06)Extention of thought<9>
4)The intellectual faculties___07)Creative thought<2>
4)The intellectual faculties___08)Nature of ideas communicated<9>
4)The intellectual faculties___09)Modes of communication<25>
4)The intellectual faculties___10)Means of communicating ideas<50>
(...01)~07)は"Formation of ideas" / 08)~10)は"Communications of ideas"というDIVISIONの下にあり)
--------------------
5)The voluntary powers___01)Volition in general<20>
5)The voluntary powers___02)Prospective volition<60>
5)The voluntary powers___03)Voluntary action<24>
5)The voluntary powers___04)Antagonism<25>
5)The voluntary powers___05)Results of voluntary action<8>
5)The voluntary powers___06)General intersocial volition<23>
5)The voluntary powers___07)Special intersocial volition<8>
5)The voluntary powers___08)Conditional intersocial volition<7>
5)The voluntary powers___09)Possessive relations<45>
(...01)~05)は"Individual volition" / 06)~09)は"Intersocial volition"というDIVISIONの下にあり)
--------------------
6)The sentient and moral powers___01)Affections in general<7>
6)The sentient and moral powers___02)Personal affections<61>
6)The sentient and moral powers___03)Sympathetic affections<34>
6)The sentient and moral powers___04)Moral affections<54>
6)The sentient and moral powers___05)Religious affections<25>


 ・・・これはあくまでこの作者(之人冗悟:のと・じゃうご)の個人的感覚ですが、
 ロジェのシソーラスの枠組み(大分類=6 / 中分類=39 / 個別意味類型集団=1000)は、ロジェが考える「概括的観念(general ideas)の枠組み」へと、世の中に存在する「個々の単語(particular words)」を当てはめる
といった感じのもの(言うなれば、演繹的=deductive)であり、英単語集構成上の根幹を成す意味類型別分類のカテゴライズ手段を真剣に模索するこの作者の求める「本当に似たような意味の単語ばかりが集まった寄り合い所帯の"住所録"」とは呼べないものでした・・・ので、それとは逆の指向性で
最初に収集した「覚えるべき英単語(particular English words to remember)6796 ⇒ 10005 ⇒ 19214 ⇒ 33000語」を
「似たような意味を持つ意味類型集団(groups of similar ideas)」へと(個別的に)組み入れる
という(帰納法的=inductiveな)手法によって整理統合し、最終的に、上に紹介した「Jaugo's Thesaurus(大分類=10 / 中分類=100 / 個別意味類型集団=1780)」が完成した、というわけです。

「ロジェのシソーラスは演繹的(deductive)」 / 「之人冗悟のシソーラスは帰納的(inductive)」みたいな書き方をしましたが、世に存在するありとあらゆる英単語を「意味類型集団」へと整理統合しようとする際の手法は常に、構造的に「帰納的」であって、最初から「演繹的」であるということはあり得ません・・・ただ、その整理統合がある程度まで進んだ段階で、その「意味の並び」を何らかの「論理の流れ」に沿った形で再編成したがる ― 人間の言語活動というものの根底に働く何らかの"法則"を自ら打ち立ててみせ、その法則の実証例として"意味類型集団"を小綺麗に整列させたがる ― という"演繹的"野心が働くのが人間的知性の本能というものです・・・かく言うこの作者(之人冗悟:のと・じゃうご)も、30数年に及ぶ作業の初期段階に於いては、その"演繹的野心"が強すぎて、折角集めた「"帰納的"に意味ある類型集団の秩序」を、頭の中でこしらえた理屈でこね回しすぎて「相互関連性の薄い理屈倒れの無秩序(=英単語集の骨組みとしては、ちっとも覚えやすくない代物)」へと形骸化させてしまった苦い経験があったのです。数ヶ月分の労苦のすべてがやらずもがなのくたびれもうけに終わったそのイタ~いレッスンを通して、以後、幾度かに及ぶ意味類型集団の再編成作業の際には常に「"帰納的に機能的"な意味類型集団の秩序を、カッコいい論理の流れで"演繹的に洗練"したがる野心は、程々のところで抑えないとロクでもない結果に終わる」という自戒訓を心に刻んで事に当たった之人冗悟としては、「ロジェのシソーラスよりも、自前の意味類型集団のほうが、より"帰納的に機能的"」という実感を述べたまでのことであり、「inductive or deductive?:帰納的演繹的?」という二者択一で言えば、「Thesaurus is structurally inductive.:シソーラスは、その構造上、常に帰納的」なのだということを(この種の作業に従事した経験のない普通の人々の誤解を招かぬように)付言しておきます。
・・・「真に役立つ英単語集作り」に従事したことがない皆さんが「"帰納的に機能的"なものを"演繹的に洗練"したがったせいでロクでもない結果に終わる」とはどういうことか知りたければ、「魅力的だったウェブサイトが、その魅力の源泉を理解しないウェブデザイナーの手でリニューアルされた途端、まるでつまらなくなる」とか荒削りだけど面白かった物語が、洗練を加えた続編や改作ではちっとも面白くない」とか「製品は魅力的だが経営に問題がある企業が、"理数的合理性追求"以外に能がない経営コンサルタントの事業改善計画に従って"改善"した結果、製品の魅力が失われて経営難に陥るとかの事例を思い浮かべてもらえばよいでしょう・・・

 ・・・というわけで、「英単語集構築の構造的土台」としては使い物にならなかったものの、「英語類義語辞典」としての"Roget's Thesaurus"の有意性はいささかも揺らぐものではありません ― 要は、ロジェと之人冗悟とでは「求めるものが違っていた」というだけの話です ― みなさんは、「辞書で類義語を参照する手段」としては<ロジェのシソーラス>を、「3万3千語の英単語を脳裏に焼き付ける手段」としては<QFEV>を、それぞれ有益に使い分ければよいのであって、両者の構造的相違を意識する場面もその必要もないでしょう・・・ただ、「ずいぶんと偏執狂的緻密な仕事をやってのける"語学屋"が、世の中には(何人かは)いるものだなぁ」という気付きのネタとして、二人の"変人"の執念一端を示す図式をお目にかけた次第です。

 ★上に(ごく一部だけ)示した之人冗悟(のと・じゃうご:Jaugo Noto)自作による『Jaugo's Thesaurus』は、「QFEV(速成英単語)」の構造的枠組み用として使用した際の姿であり、必ずしも最終完成形ではありません: 今後制作される予定の『英熟語(idioms)習得用STQ(三択クイズ)』の枠組みとして再利用される際には、その細部にはまた微妙な改変が加えられる可能性もありますが、「1780の個別的意味類型集団」の数の増減はあっても、「大分類(10) / 中分類(100)」の大枠の構造は(たぶん)変わらないと思います。


 ・・・長々続いた「(足かけ33年分の)執念の作品」に関する之人冗悟の覚え書きに、ここまでお付き合いいただいた読者の方には、心より御礼申し上げます ― その粘り強さを「QFEVとの(長くとも4年、要領の良い人なら2年程度の)みっちりと有益なお付き合い」に転用していただければ、「日本人離れした英単語力」は確実に保証してさしあげますよ!^o^!

 きちんと「約束事」を踏み外さずに使ってもらえれば、夢のような知的成果をもたらす「三択クイズ型英単語暗記必殺兵器<QFEV:Quick Fix English Vocabulary(速成英単語)>」で、一人でも多くの日本人を"英単語通"に変身させることを(&身近な日本人だけの""を外れた広~い世界とのコミュニケーションが ― 英語で ― 自由にできる国際人になってくれることを)願ってやまないこの作者の思い、みなさんに通じれば、幸いです。


2021年
生物学的にも
環境学的にも
社会経済的にも
心理的にも
全世界に蔓延する"疫病"の禍の中でもがき苦しむ
人類の同胞に向けての
"大きな絆"の第一歩として

之人冗悟(のと・じゃうご:Jaugo Noto)

(2024年1月23日 改)
presented by 合同会社ズバライエ<ZUBARAIE.LLC>
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