• 記事カテゴリー一覧

之人冗悟(のと・じゃうご) 2025会津若松の桜・酒&猪苗代湖サイクリング紀行(4/19, 20)

之人冗悟(のと・じゃうご) 2025会津若松の桜・酒&猪苗代湖サイクリング紀行(4/19, 20)

♪筆者音読♪
 今年は、福島県のあちこちを旅して回る(つもりである)之人冗悟(のと・じゃうご)は、東日本大震災発生から14年目の2025年3月11日に福島県の飯坂温泉で開催された「東日本大震災追悼復興祈念式」に(献花のみの一般参列者として)加わり、ご当地飯坂温泉郷での二泊三日の滞在に加えて、経由地の福島駅、郡山駅でそれなりの時間を過ごしながら、東京では知り得ない「福島の今の空気感」を味わって帰ってきた・・・のだったが、帰路、福島から郡山へと向かう列車の窓から見た木々の灰色っぽくくすんだ色合いが脳裏にこびりついて離れなかった ― 太平洋岸にある<浜通り>で起きた東京電力福島第一原子力発電所の水素爆発で拡散した放射性物質(セシウム)の土壌への堆積が、木々を枯れ果てさせたのではあるまいか ― 郡山から乗り換えた高速バスの窓外に見えた栃木県の那須高原の木々の色合いが深々とした緑色だったのと対照的な福島県内の枯れ木の灰色が、気になって気になって仕方なかったのだ ― 「那須高原の木々の緑」は「常緑樹だったから」/「福島県内鉄道沿いの木々の灰色」は「単なる冬枯れ」と、そういうオチならいいのだけれど・・・
 ・・・ということで、答え合わせのために、今回は「駒込⇒日暮里⇒水戸⇒郡山⇒会津若松」の鈍行列車乗り継ぎによる「車窓風景鑑賞ツアー」に出かけてきた。短時間で荷物のごとく目的地へと運ばれるだけの新幹線での移動では目視確認不可能な「窓の外を移り変わる季節の色合い」をこの目で味わうためのノロノロ旅行である。

 ・・・結果から先に記してしまえば、3月12日の時点では灰色一色だった福島県内鉄道沿いの木々にも、4月19日には季節相応の緑の色合いが混じっていた。相変わらず枯れ木が多かったのは確かだが、それはたぶん「線路沿いにあるがゆえにスクスク伸びることを(人間側の都合で農薬散布されるなどして)禁じられた木々の悲しい宿命」によるものなのだろう ― そのくすんだ灰色の原因が「土壌に堆積した放射性物質(セシウム)」でないことは、灰色の枯れ木の中にもちらほら混じった春の緑の芽吹きが証明していたし、線路から離れた場所には春の花々が自由にのびのび咲いていた ― 先日見たテレビ番組では原発事故の中心地<浜通り>でも街道沿いの桜が見事に咲いていたし、遠く離れた<中通り>・<会津>の地に放射性物質拡散の影響を見るのは、枯れ尾花を幽霊に見立てたがる非福島県人の杞憂(きゆう)というものであったことが、今回の旅で体感的に実証できたわけである・・・それを肌合いで感じるための答え合わせの旅だったので、期待通りの正解が得られてホッとしている。

 ・・・前回訪れた「福島市」・「飯坂温泉郷」そして「郡山駅前」は、福島県の<中通り>と呼ばれる中央部、今回はその西側、磐梯山(ばんだいさん)と猪苗代湖(いなわしろこ)と会津若松城(通称鶴ヶ城)を擁する<会津>地方への旅、一口に「福島県」と言っても、山々で隔てられた三つの地域ごとにけっこう異なるという風土・産業・人柄の違い、一泊二日の週末旅行で感じた範囲で、書き記しておくことにしよう。

 長々ダラダラ綴られた雑文に延々付き合ってくれる奇特な読者へのせめてもの礼儀として、全体をいくつもの『章段』に分け、それぞれの内容はその『見出し』をクリックするたびに開/閉するような仕掛けを施してある。文章上の任意の箇所でダブルクリックすれば、その章段全体が閉じるようになっている ― 各章読み終えるごとに「タタンッ!」って感じで畳んでしまえば当該章の『見出し』が画面最上部に表示された状態に戻るので、読みかけの箇所を示す「しおり」として使ってもらえればよいだろう。
 最初から全部開いて「本」の体裁で読みたい人は、すぐ下の「Open Book(見開きモード)」のボタンを、「本文」を閉じて「見出し」だけに戻したければ「Index(見出しモード)」のボタンを押してもらえばよい。

■プロローグ(於 東京)■

◆1◆ 『福島で、観光と言えば、磐梯山・猪苗代湖・鶴ヶ城・・・ついでに会津の清酒、でないかぃ?』♪筆者音読♪
.

■4月19日(土)(第1日目:駒込⇒日暮里⇒水戸⇒郡山⇒会津若松)■

◆2◆ 『2310円の切符はJR券売機では買えない・・・って知ってた?』♪筆者音読♪
◆3◆ 『常磐線も水郡線も目的地までちゃんと到達するとは限らない・・・って知ってた?』♪筆者音読♪
◆4◆ 『水郡線は、ひたすらのどかな警笛を鳴らす』♪筆者音読♪
◆5◆ 『ギラ畳・・・濡れ手に粟の夢の跡・・・』♪筆者音読♪
◆6◆ 『水郡線の開かぬ窓を叩く枝・・・枯らすは農薬(セシウムに非ず)・・・たぶん』♪筆者音読♪
◆7◆ 『桜より ほのぼの和む 菜花かな』♪筆者音読♪
◆8◆ 『水郡線、数多の川は渡れども、くぐるトンネル僅かに5つ』♪筆者音読♪
◆9◆ 『玉川村トンネル越えたら田園地帯』♪筆者音読♪
◆10◆ 『若松の花見に向かう客足を二両に詰める磐越西線』♪筆者音読♪
◆11◆ 『春爛漫の土日に似合わぬ静けさに、静心なき会津若松』♪筆者音読♪
◆12◆ 『鶴ヶ城 桜も人も 満/見つれども 堀の外までは 流れぬぞ憂き(つるがじょう・さくらもひとも・みつれども・ほりのとまでは・ながれぬぞうき)』♪筆者音読♪
◆13◆ 『赤信号、たとえ車は来なくとも、律儀に守る会津っぽ』♪筆者音読♪
◆14◆ 『駅よりも 城跡よりも 五街道 そこが会津の(かつての)要・・・今は昔の百貨店跡』♪筆者音読♪
◆15◆ 『会津のために、二言三言』♪筆者音読♪
.

■4月20日(日)(第2日目:会津若松⇒猪苗代⇒王子)■

◆16◆ 『あれこれと 消化不良の 猪苗代・・・チャリで回るにゃ ちとキツいかも』♪筆者音読♪
◆17◆ 『エピローグ: バスの中、積み荷の如き無言客、旅の最中か、旅の彼方か・・・』♪筆者音読♪
◆18◆ 『』
◆19◆ 『』
◆20◆ 『』
◆21◆ 『』
◆22◆ 『』
◆23◆ 『』
◆24◆ 『』
◆25◆ 『』
◆26◆ 『』
◆27◆ 『』
◆28◆ 『』
◆29◆ 『』
◆30◆ 『』
。。。

コメントは受け付けていません。